20130117 #NHK スペシャル「阪神・淡路大震災18年 大都市被災 その時日本は」

ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP「阪神・淡路大震災18年 大都市被災 その時日本は」都市の地下深く、社会を支える通信回線が行き交う。病院、銀行、放送。もし都市が巨大災害に見舞われたら。1995年1月17日、阪神・淡路大震災。水、食料、情報までも奪われた人々が街中にあふれた。

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#NHK SP。南海トラフ巨大地震。国の想定では、大阪や名古屋が激しい揺れに見舞われる。阪神大震災を経験した研究者が結集し、社会が陥る最悪の事態を描き出そうとする。ライフライン寸断の影響が全国に広がり、各地で生産活動がストップ。金融・物流のシステムが大混乱に陥るおそれ。

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#NHK SP。研究者が注目するテーマは2つ。水や食料はどうなるのか。情報通信が寸断されたとき何が起きるのか。

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#NHK SP。南海トラフ巨大地震、国の想定では、紀伊半島沖が震源となった場合、近畿の大都市圏で被害が最も大きくなる。大阪最大震度6強。高さ5mの津波が大阪湾を襲う。主要な道路を通って中心部へ。大阪府で全壊34万棟。7700人死亡。

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#NHK SP。名古屋にも津波が。愛知県での想定、全壊39万棟。1万5000人死亡。「国難プロジェクト」阪神・淡路大震災を経験した研究者たちが集結。大規模で、対策を考えるのは容易ではない。関西大学河田教授、最悪のシナリオを想定することで、被害を減らう方法を考える。

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#NHK SP。深刻な水不足について。巨大地震の直後に断水が予想される地域、影響は5000万人に。大阪名古屋では15日以上断水が続く。被災地にペットボトルの水を1人当たり3L送るとして計算。国内在庫は減り、7日目に日本からペットボトルの水がなくなる。

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#NHK SP。最悪の場合、被災地に水が届かず、多くの住民が大混乱に陥る。略奪行為が発生する。18年前の神戸で、水と食料が枯渇する恐怖を多くの人が。鷹取中学校、被災者の受け入れにあたった中溝さん（当時教諭）。「今後どうなっていくのかまとめられない状況ですよね」

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#NHK SP。被災者数人で1枚の食パンを分け合う状態。飲水の不足がさらに深刻。市内の広い範囲で断水。水を飲めない人達が苛立ちを募らせていった。「職員室の中に乱入してくる雰囲気もあった」避難所生活24万人。東日本大震災時の半数が、ひとつの都市に集中していた。

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#NHK SP。各地からまとまった物資が届きはじめたのは、震災3日後。人々は破裂した水道管から水をくんでしのいだ。南海トラフ巨大地震の場合、事態はさらに深刻になるのでは。中溝さん「水、食料がなくなれば、人間あとは死ぬしかない」

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#NHK SP。自治体で進められてきた備蓄が見直しを迫られている。神戸市、3日間物資が届かなかったことを教訓に、備蓄を増やしてきた。しかし、南海トラフ巨大地震に備えるには、現状では全く足りない。不足する物資をどう補うのか。民間の物流ネットワークに頼る。

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#NHK SP。イオングループ、阪神大震災以降各地の自治体からの依頼で、支援物資を運ぶ防災協定を結んできた。全国600以上。南海トラフ地震にあてはまる自治体は190にのぼる。本当に対応できるのか。去年11月、物資調達の訓練を全国規模で行った。

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#NHK SP。東海・近畿・中四国ブロックと千葉の本社が参加。ブロック内の店舗に在庫を確認。東海ブロック内でも物資を確保できない。3ブロックすべてが本社に支援を要請。しかし本社は「最大集めても限界」すべての要請に応じれば、首都圏の需要を賄いきれなくなる。

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#NHK SP。こうした事態に備えて、韓国や中国などの取引先から物資を調達する体制づくりを急ぐ。

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#NHK SP。河田教授、水食料の不足をさらに深刻にする要因があるという。発電所の停止による大規模停電。南海トラフ巨大地震ではどうなるのか。被災直後、65の火力発電所が停止。発電量が32％に。日本の西半分が計画停電。中部〜四国は1ヶ月たっても復旧しない。

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#NHK SP。電力不足によって、工場の生産設備が動かず、ポンプによる水も停電で止まる。長期間、食料が生産できなくなる事態もありうる。最悪の事態で何ができるのか。

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#NHK SP。コープこうべ、阪神大震災では店舗が大きな被害を受けた。それでも全国の生協から支援を受けて、物資を供給し続けた。いま、南海トラフ巨大地震の対策の検討を始めている。指揮・戸田さん「阪神の比じゃないので、恐怖感・危機感を強くもっている」

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#NHK SP。電気と水の供給がストップした時に、どうやって食品の生産を再開するのか。1日14万食のパンを生産する、コープこうべの工場。停電した時にパンを焼く方法を探ると、ガスを使う発電機が使えることがわかった。通常の4割の量を生産できる。

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#NHK SP。パンを作るのに必要な水をどう確保するのか。戸田さん、市内にある店舗の駐車場を訪れる。かつて食品工場として使っていた。その下に、当時使っていた地下水があることがわかった。「ものすごいレベルの災害を想定しているというのが正直な実感。できることはやる」

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#NHK SP。18年前の阪神大震災では、30万回線の電話が不通に。阪神大震災以降、携帯電話、インターネットが爆発的に普及。南海トラフ巨大地震で、大阪名古屋などが被災すると、どのような事態が。

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#NHK SP。大阪、とある場所の地下。都市の情報通信ネットワークの大動脈「とう道」。NTT西日本が管理。インターネット、携帯電話、金融などの情報が行き交うケーブルがまとめられている。総延長100km。枝分かれして、家庭や企業と結ばれる。

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#NHK SP。とう道のあちこちにある換気口から、津波が流れ込むおそれがある。最悪のシナリオは、大都市の中心部まで津波が襲来し、とう道が浸水し、重要なケーブルが損傷、主要都市で通信が途絶えるというもの。

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#NHK SP。阪神・淡路大震災では、金融機関が大打撃を受けた。通信によるオンラインを既に導入していた。ATMやコンピュータが使えなくなった金融機関は100近く。影響は企業の取引にも及んだ。自動車部品卸売会社の社長、田中さん。震災直後の家事で倉庫が全焼。

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#NHK SP。手形・現金8000万円分が灰になった。田中さん、銀行をまわり、会社の運転資金を引き出そうとしたが、どこからも（コンピュータが止まっていたため）引き出せず、一時は倒産も頭をよぎった。

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#NHK SP。日本銀行神戸支店。金融機関からは、ホストコンピュータが停止したと連絡が。当時の支店長、遠藤さん。このままでは神戸の経済が立ち行かなくなると感じた。遠藤さん、被害を受けた金融機関を集めて、臨時の窓口を開設。照合ができなくても預金をわたす特別措置で乗り切る。

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#NHK SP。遠藤さん「金融機関が使えない状態が長く続くと、金融機関に連なる商店、預金者が仮死状態になる。システムが壊れた時、どう生き延びるかを考えないと、本当に死んでしまう」