「そのことがすべて悪い結果につながるわけではない」ことでも,それがある程度の確率で「深刻な悪い結果」を引き起こす場合にはすべて禁止される,というのは飲酒運転でもレバ刺しでも資金流用でも同じで,体罰についても「ついにそこまできた」ということだと思う。
飲酒運転があれだけ悲惨な結果をみんなに見せつけたあとで「飲酒運転したら必ず事故を起こすわけではない」と言ったところで,だから禁止しなくてよいと思う人はいない。もちろん「飲酒運転したら必ず事故を起こすわけではない」というのは客観的な事実であるわけだが。
麻薬や覚せい剤だって「薬をやりながら善良な市民としてまともな社会生活を送っている人」というのは一定数いるだろう(じっさいそのほうが多いのかもしれない)が,そのことから「麻薬や覚せい剤を取り締まるべきでない」といってもいまの日本では説得力がないのと同じしくみだ。
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