雲座/炎/フキダシ

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カスホ @kasuho

加治屋健司さんの論文「日本の中世及び近世における夢と幽霊の視覚表象」、わたしのなかで幽霊フォルダに振り分けられていたのだけれど、前段で乗り物としての雲や夢の吹き出し、黄表紙におけるその普及というまさにぴったりのテーマで言及があった。http://t.co/Lho7CaASsg

2013-02-21 23:31:48
カスホ @kasuho

「夢の吹き出しが登場する背景として、天界と地上界だけでなく夢と現実をも区別する雲が、じょうろ状に変形する過程があったと言えるだろう」

2013-02-21 23:33:23
ぽえん @nt1chk

@kasuho おお、これは近いですね・

2013-02-21 23:35:20
カスホ @kasuho

「山本春正の『絵入源氏物語』(1654年刊)…じょ うろの形をしたこの吹き出しは…雲が、夢世界の一部ではなく、一切の写実性を剥ぎ取られた記号として機能している点が新しい」

2013-02-21 23:36:00
カスホ @kasuho

「つまり、このじょうろ状の線描は、夢世界にも実世界にも属さない超越論的な記号なのであり、夢世界と実世界を区別する意識の誕生を示していると言えるだろう」

2013-02-21 23:36:07
ぽえん @nt1chk

加治屋健司『日本の中世及び近世における夢と幽霊の視覚表象』http://t.co/NL5ngBBK86 ★ 雲座/炎/フキダシ http://t.co/aHm1sZQ0JZ 平行性ある・

2013-02-21 23:37:05
カスホ @kasuho

@nt1chk 別件でたまたま再読していて「あっ」と気付きました。

2013-02-21 23:37:30
ぽえん @nt1chk

@kasuho まあ冗談ですが、よくあるオバケのデザインもフキダシに似ていますね・ 例:マリオの登場する敵キャラ「テレサ」http://t.co/2jAfswofcj

2013-02-21 23:41:20
ぽえん @nt1chk

@kasuho で、この論文で興味深いのは『釈迦 堂縁起』(図 6)「夢は、外界から来るものというよりも、夢見る者の内部世界の産物であるかのように描かれている。」ここから、フキダシのムーブマンは"飛び出したもの"では無く"吐き出されたもの"として行為者→フキダシ、なのかもと・

2013-02-21 23:49:05
カスホ @kasuho

@nt1chk テレサ結構重要なんじゃないですかw 今まさに吐き出されるもの(=フキダシ)と今まさに消え行くもの(=幽霊の足)、方向性は真逆だけれどいずれも従来の表象のルールを逸脱するものとして同じような定型表現に落ちついた、という。

2013-02-21 23:50:52
ぽえん @nt1chk

@kasuho まあそうかもしれないです。でもこいつ、幽霊じゃなくてオバケなんですよね、物の怪。しかも消えゆくどころか、消えつつ在り続けるので幽霊よりも存在感強いですね・w

2013-02-21 23:54:15
カスホ @kasuho

@nt1chk たしかにw プレイするとテレサって「硬い」印象があります。スピンジャンプして踏むと「ポコポコ」いうからかな。

2013-02-21 23:56:54
ぽえん @nt1chk

フキダシのムーブマンが、行為者→フキダシなのは合点がいった。で、雲座のムーブマンは? これは消えゆくもの(=幽霊の足)より寧ろ、テレサの消えつつ在り続ける発生の持続のような表象感ある・

2013-02-21 23:57:19
カスホ @kasuho

テレサ、うろ覚えだけど、ドット絵の輪郭より少し内側で跳ねる感じ。幽霊のコア?

2013-02-21 23:59:34
ぽえん @nt1chk

とすれば、フキダシ/雲座/幽霊か・ 加冶屋論文では雲座の機能性が注目され、次にフキダシの表象へと接続されている。が、運動方向で見るならば、フキダシと雲座は性質が異なるように思える。と云うのも、やはり"乗ることができる"という存在感のやや確かさ所以に・

2013-02-22 00:01:31
Alata Hasegawa @rob_art

加治屋さんが!知らなかった。。

2013-02-22 00:03:58
カスホ @kasuho

フキダシや夢は発話者から「出る」で違和感がないし、逆向きということは考えづらいんだけど、望遠鏡の場合は「視線」や「意識」に注目するなら「出る/向かう」だが「光」や「身体」に注目すると「入る/引き寄せる」になるというあたりがキモではないかと考えている。

2013-02-22 00:06:33
ぽえん @nt1chk

@kasuho 望遠鏡の場合、鑑賞上はフキダシの「入る/引き寄せる」が註釈的な位置を占めていて、次元が異なっている。背景とフキダシが絵画内の空間では重なり合っていないので、マンガを読む際の読み取り順序とか、コマ同士の関係に似ていますね・

2013-02-22 00:10:53
ぽえん @nt1chk

@kasuho あ、今回のやりとりも件のトゥギャリに追加して頂けるとありがたいです・

2013-02-22 00:11:23
カスホ @kasuho

@nt1chk そうですね。望遠鏡を覗く姿が描かれた次のページに覗かれた側が描かれる、という作例は幾つもありますし、仰るとおり別のコマ、という構造ととるのが良さそうです。あ、ちなみにリアルタイムにまとめながらツイートしています。

2013-02-22 00:15:17
ぽえん @nt1chk

レンブラント『ベルシャザルの酒宴(壁の言葉)』http://t.co/qGXtNOLZ5V この絵に於ける文字は、どの角度からも読めると云う点で望遠鏡のフキダシに似ている。が、確かに点としては絵画空間に位置を占めている点では異なる・

2013-02-22 00:16:58
ぽえん @nt1chk

@kasuho つまり、フキダシの配置位置が鑑賞上のアレンジメントであって、絵画空間に於けるその位置の必然性が低い、とも言えそうです、望遠鏡のフキダシ・

2013-02-22 00:18:27
ぽえん @nt1chk

@kasuho まとめ、ありがとうございます!

2013-02-22 00:18:37
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