「ソフトウェア工学は失敗している」のか?
だからある技術を他の技術との対立構造でdisったり、一部が使えないからといってdisったりするのは、未来をつくることを否定しているように思えてしまう。それって、技術者として寂しいんじゃないかな。技術を消費するのではなくて、技術を進化させる側に回る方が素直にカッコいいと思う。
2013-03-24 17:55:45CMMをdisってアジャイルをカツぐ人は、CMMの本質が分かってないと思う。ある程度大きな組織で組織的に開発力を向上させるためにヘビーウェイトさを受け入れたのがCMM。そこそこ小さめの組織で向上のスピードを重視したのがアジャイル。両者の違いは、本質的にはバランスだと思う。
2013-03-24 17:58:00このことは、自組織に技術向上をしてもらうような取り組みを本気でデザインしたことがあれば、気付くと思う。両立しにくいパラメータをどちらに振るかによって、自分たちの取り組みをCMMっぽく進めるかアジャイルっぽく進めるかを変えられるから。
2013-03-24 18:00:03まぁそんなわけで、私のツイートをフォローして下さっているソフトウェア関係者の皆さんは、技術をdisる時にこうすればもっとよくなる、という視点で具体的な話をしていただけると、技術者としてカッコよくなるかな、と思います。 (^_^)
2013-03-24 18:05:36まぁでも、使えない研究をしているソフトウェア工学の研究者がいるのは否定しませんがね。でもそういう研究者だって、世の中をよくしようと全く思っていないわけではなくて、例えば研究者評価の仕組みの問題とか、現場とのコラボレーションの方法を知らないとか、いろいろ原因があるわけです。
2013-03-24 18:07:52だからダメな研究をしている研究者がいたら、その人が本当はどんなことを考えているのか、を聞いてみて下さい。そして、一緒にコラボレーションできないかを持ちかけてみて下さい。そこまでしてダメなら、本当にエンジニアリングには興味が無いサイエンティストなので、そっとしておいてあげて下さい。
2013-03-24 18:14:52参考になりそうなリンクとか
ソフトウェア工学の普及展開
- 独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(IPA/SEC):日本のソフトウェア工学の拠点.ソフトウェア開発技術の実証,普及展開を行っている.
- トップエスイー:社会人を主な対象としたソフトウェアアーキテクト養成プログラム.
- ETロボコン2013:組み込みシステム分野での技術教育を目的としたコンテスト.
大学と企業との連携に関する議論
学術系の会議でも「大学の研究者は企業とどうやっていくべきか」というパネルディスカッションがありました.
- What Industry Wants from Research | ICSE2011:ソフトウェア工学に関する国際会議 ICSE2011 で行われたパネルディスカッション.
- 上記パネルのオーガナイザのスライド
- 上記パネルの各パネリストのスライド
SEMAT
ソフトウェア工学分野に身を置く人たちからも,「最近のソフトウェア工学はイケてない」という声があがり,SEMAT.orgでは「ソフトウェア工学の再建」とも呼べる運動が始まってます.メンバには学者だけで無く,実務家も多数参加しています.
- SEMAT.org
- SEMAT.org にて「ソフトウェア工学再建」運動が開始:チェンジビジョンの平鍋さんによるSEMATの解説
学術系の会議とか
「ソフトウェア工学」という学問の最新の動向は,学術会議のプログラムをざっと眺めるだけでも簡単に押さえることができるでしょう.
- ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2012 のプログラム :日本で開催されているソフトウェア工学に関する会議のプログラム.
- ICSE2013 Accepted Papers from the Technical Research Track:ソフトウェア工学に関する世界最高峰の会議,International Conference on Software Engineering (ICSE) の2013年プログラム.
- ICSE'12 勉強会:ICSE2012に採録された論文の有志による紹介
- FSE/ASE2012勉強会:FSE/ASE2012に採録された以下同文
- ICSE2011 勉強会:ICSE2011以下同文