- Yakugakutan
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まず胃粘膜をカバーのように覆って、保護するお薬です よく聞くのはアルサルミンですね このお薬は、食事の1時間以上前に服用してください 胃が空っぽである方が、カバーをかけやすいからですね
2013-04-06 03:18:39それから人間が元来持つ、”傷ついた部分を修復する力”を増強するタイプのお薬もあります ゲファニールはこのたぐいですね!
2013-04-06 04:05:55胃の傷ついた部分周辺の血流をよくすることで、酸素や栄養を多く送り、修復能力を高めるお薬もあります アプレースはこのタイプのお薬です!
2013-04-06 04:08:25あともう一つ! 解熱鎮痛剤の時にお話しましたが、プロスタグランジンという成分があります これは起炎物質であると同時に、胃粘膜を保護してくれます ですから、胃が痛いのであればプロスタグランジンを投与するという手が打てるんですね 例えばサイトテックはこの種類のお薬ですね
2013-04-06 04:19:38消化性腫瘍はヘリコバクター・ピロリ菌が原因であることも多いです この菌を殺すために、抗生物質を投与することがあるんですね
2013-04-06 04:30:09ピロリ菌の除菌には、普通はアモキシシリンとクラリスロマイシンが用いられます! ちなみにこちらは、前述のPPI(プロトンポンプを阻害するお薬)と3点セットで、ランサップというお薬になっています
2013-04-06 04:55:10ランサップの3点セットは非常に有効なのですが、近年ではクラリスロマイシンに対して耐性を持つピロリ菌もいます ですから、効かない場合もあるんですね
2013-04-06 04:57:01一週間の投与で効かなかった場合、フラジールというお薬を投与することで、二次除菌と呼ばれる治療を行います このお薬は、本来はトリコモナス症という病気の治療に用いるお薬です!
2013-04-06 05:00:44という訳で、それでも効果のなかった場合は、三次除菌に入ります ここではクラビットなんかを使いますね! ここまでくる間に、大体は治療が済んでいると思います
2013-04-06 05:07:13とまあ、言おうと思ったことを看護学たんが補強して下さりました! H.pyloriとはもちろんピロリ菌のことですよ!
2013-04-06 05:08:33よーし、菌から離れて制酸剤いきます 制酸剤の仕組みはいたってシンプルで、胃酸を中和して、pHを調節してくれます 炭酸水素ナトリウムとか酸化マグネシウムとか、ミルマグがこの例ですね
2013-04-06 05:21:39制酸剤は胃痛や胸焼け、二日酔いに有効です 空腹時にお腹が痛むのなら、このタイプの市販薬を選んでください! また、炭酸飲料で飲むと、胃酸の前に炭酸と中和してしまうため、効き目が悪くなります それから、牛乳と一緒に飲むとミルクアルカリ症候群というのを引き起こす可能性があります
2013-04-06 05:24:42それから、腸で溶けるようにコーティングされているお薬は、制酸剤によってpHの上がった胃の中で溶けてしまうおそれがありますので、併用を避けてください
2013-04-06 05:27:07消化剤は、主成分が消化酵素になっています 仕組みは単純で、消化酵素を投与することで胃に援軍を送ってくれるんですね! ジアスターゼや、ベリチーム配合顆粒、リパクレオンが代表です もちろん消化剤は、食後の服用でないと意味がありませんよ!
2013-04-06 05:36:13空腹時に胃痛→制酸剤 食後に胃痛→消化剤 これを間違えてしまうと、悪化してしまう場合もあるので、少し気をつけてみてください!
2013-04-06 05:37:19よし、今度こそ最後です! 健胃薬ですね、これは主に漢方薬が使われます ケイヒ、ウイキョウ、ゲンチアナあたりが主流ですね これらは、その独特の苦味や香りを以て、胃酸の分泌を促進します つまり胃の働きを戻し、活性化してくれるお薬なのです
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