![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
若島正先生(@propara)の洋書千一夜part3
-
boppggun2012
- 10506
- 0
- 0
- 0
![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
昔々、文学部へ移ってから初めての院試で批評を出題したら、京大出身者が誰一人としてRoland Barthesを知らなくてびっくり仰天したことがある。たいてい「ローランド・バーテス」。ちょっと気のきいた人は「バース」(おいおい)。他大学出身者はほとんど正解。これってどういうこと?
2013-06-28 16:06:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
まあしかし、どれほど無知無知プリンでも、英語さえ読めりゃこちらとしては文句ないんだよね、ということで納得しましたが。
2013-06-28 16:13:00![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
小学校時代の同窓会の写真が送られてくる。集合写真がピンぼけで見せられないとのこと。ついに老人ボケがカメラにまで乗り移ったのか。恐ろしや。
2013-07-01 01:02:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
湯川秀樹さんは、中間子論を構想していた時期に、奥さんが出産するまで妊娠に気づかなかったほど、研究に没頭していたという凄いエピソードをなぜか思い出しました。(奥さんも、湯川さんの研究の妨げになってはいけないと思い、妊娠を悟られまいと腹帯を強く締めていたというから、凄いの二乗。)
2013-07-01 23:52:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ちなみに、今紹介したエピソードは、湯川スミさんの『苦楽の園』に書いてある話。この本には他にも凄い話があるよ。 http://t.co/ac7kSPz2WT
2013-07-01 23:59:31![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
野暮を承知で申し上げておきますが、湯川さんのエピソード、決して美談のつもりで紹介しているのではなく、むしろ思わずのけぞる奇談のつもりですので。冷静に考えてみれば、それほどまでに研究に没頭していたのに、どうして子供ができてしまったのか、わたしにはよっぽどそちらの方が不思議なのです。
2013-07-03 00:36:22![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
正しい答えはフレドリック・ブラウン。@ken_nishizaki 例の「人のいない深山で木が倒れた。そこに音はあるか」という公案の正しい答えって何なのだろう。
2013-07-05 12:08:40![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ken_nishizaki 『真っ白な嘘』に収録されている有名な短篇「叫べ、沈黙よ」がこの公案を冒頭に引用し、しかも作品のテーマにしています。
2013-07-05 14:30:16![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
原書のMostly Murderを何年か前に再読しました。あまりにも有名な"Don't Look Behind You"は飛び抜けですが、その他にも"A Voice Behind Him"がすばらしいことを発見。こんな話、ブラウン以外の誰に書けるのかと。
2013-07-05 14:45:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ちなみに、わたしが持っているペーパーバックはこれ。ブラウンは死ぬまでに全作品を読んでおきたい作家の一人。 http://t.co/w2D1lpOnKI
2013-07-05 14:53:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ken_nishizaki えー、どうしてかなあ。わたし、西崎さんのファンですよ。わざわざ公言することでもありませんが。西崎さんのとは別ヴァージョンで、いつかマンスフィールド短篇集を編みたいと念じています。
2013-07-05 15:08:31![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
思い出したけど、「誰もいない宇宙空間に上下あるいは右左の方向はあるか?」という類似問題がありますね。ナボコフが『道化師をごらん!』の中で使ってたっけ。
2013-07-05 15:13:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@ken_nishizaki はい、西崎マンスフィールドがすばらしいと思うので、それだけで敷居が高い感じです。オルタナテウィヴを提供する路線で行かなくては仕方がないのかなと。
2013-07-05 15:19:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
そうはいっても、文学史的にいちばん有名な公案はやはりone hand clappingでしょうね。サリンジャーが『九つの物語』の題辞に使っているし。バージェスがこれをタイトルにして小説を書いているし。
2013-07-05 15:29:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ショーン・オフェイロンの中篇「祝婚歌」の翻訳が終わる。偏愛する作家の、とりわけ偏愛する作品が翻訳できて嬉しい。何度読んでも思わず涙してしまう。
2013-07-07 02:07:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
L. P. DaviesのWho Is Lewis Pinder? (1965)を読了。奇想天外な怪事件という設定も、理に叶った結末がつくと、考えものだなあという気になる。奇想作家の難しいところか。
2013-07-18 12:20:50![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
というわけで、本日なぜかDJをやりに渋谷まで出かけていきます。特別付録(?)も用意しておりますので、お暇な方はわらわらとお集りください。http://t.co/HrwNrJlqBO
2013-07-20 03:05:50