東大の地震学者のロバート・ゲラー教授と京大防災研究所 後藤 浩之助教授の解説 「NHKスペシャル MEGAQUEAKEⅢ 巨大地震 第1回 次の直下地震はどこか ~知られざる活断層の真実~」
Professor Emeritus (Seismology), The University of Tokyo; ロバート・ゲラー、東京大学名誉教授(地震学)
今国営放送スペシャルをみています。テーマは「活断層」です。そもそも、全く科学的用語ではありません。断層(fault)は相対運動(滑り)がある面ですが、どの断層は「活断層」であり、どの断層は「活断層でない」(要するに、心配無用)の区別をする基準は皆無です。
2013-04-07 21:10:31ちなみに、遠田氏達は2000年にサイエンス誌に論文を発表しました。別のトルコの地震のためにイスタンブルが危なくなったとの結論。何もなければこの論文は静かに眠ってしまいますが、イスタンブルに地震があれば「俺らは言ったんだ!」と言える。http://t.co/dH1cmwaPPq
2013-04-07 21:21:53国営放送では、工事が残した・・・、と言いましたが、2月の大騒ぎ記者会見について一言もなかったね。さすがに「皆さんの公共放送」。
2013-04-07 21:26:34本当の問題は、地殻に無数の断層があり、ごく一部しか知っていませんが、どう頑張ってもそのごく一部の断層を調べても、「次はこれだゼ」、と、残念ながら、科学的根拠を持って言えません。今晩の番組では某国営放送はそれをはっきり言うべきですが、言わないでしょうね。
2013-04-07 21:34:11某番組で、「活断層の地震」との表現を使いました。でも、どの地震でもは断層の滑りによるものです。(火山、地すべり、を除く)
2013-04-07 21:36:19某番組で「震源断層」という表現を使っています。かつて滑った断層を反射波探査でみれます。でも、近いうちに発生する地震になるかどうか言えません。その意味では「地震断層」と言う表現の使用は不適切です。単なる「断層」でよいです。
2013-04-07 21:42:31@tigers_1964 憶測ですが、某「立川断層問題発表」が明らかになったのは3月28日ぐらいでしたね。もう某番組放送は決定され、キャンセルできませんでした。恐らく某局スタッフが真青になり、適当に緊急編集して、カットした部分を適当な資料映像で埋めたでしょう。
2013-04-07 21:53:50皆さん、生でファクト・チェックすることは楽しいですね。また来週日曜日21時に付き合いましょう。
2013-04-07 21:56:06地震工学の研究者.地震工学とは,自然現象としての「地震」と人々が生活する「社会」との関わり合いを調べる研究分野です.社会が許容できるような地震の捉え方,について地震学的・工学的な観点で考えています.一男一女のお父さん.
ゲラーさんの指摘が的確なので,お任せします.活断層にとらわれすぎて,広がりをもった見方がなされないならば,意味がありませんので.
2013-04-07 21:43:40昨日のNHKスペをきちんと見終わりました.いくつか地震関係の方が盛り上がっていましたが,内容としてはこちらが想定していたほどひどいわけではありませんでした.よかった.よかった.
2013-04-08 22:49:29「知られていない活断層」に対して過度に怯える必要はありません.活断層が周囲にない場合にも「マグニチュード6.5程度」を下限として設計することが求められています. http://t.co/TNLxzakXXP
2013-04-08 22:52:03これは「地表に痕跡を残さない断層運動」としてM6.5を下限とする,ということを想定しています.ただ,M6.5で十分かはまだ議論が残りますが.少なくとも,工学的に無策ではありません.
2013-04-08 22:53:31