狂人演説(2013/04/08):コミュニケーション三要素と、表現する態度における四態
- nokkaranoumu
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以前「内容を批判できずに『言い方が気に食わない』としか言えない奴はダメだ」みたいな言説をいくつか聞いたことがあって、何か違和感があったので、違和感をつらつらと文字に書き起こしてみる。
2013-04-08 16:12:55コミュニケーションって三つの要素から成り立っていると思うんです。コミュニケーションスキルと、伝えるべき情報と、表現するときの態度。この三つが揃ってはじめてコミュニケーションになる。だから、「言い方が悪い」、要するに「表現が悪い・態度が悪い」と、それは悪いコミュニケーションになる。
2013-04-08 16:15:16コミュニケーションの態度ということに限ると、私たち認知行動療法で治ろうとしている人は「アサーション」ということを学ぶんです。要するに「話し合う」態度。この他には「攻撃して服従させる態度(過剰)」「自分は何も言わず相手に自分の要求を読み取らせて従わせようとする態度(不十分)」(続)
2013-04-08 16:18:15(続)「服従させられて悔しいから相手が非難できない程度に少しだけ復讐する態度(受動攻撃)」の四つがあります。最初のアサーティブな会話以外、つまり攻撃・支配(過剰)・要求・搾取(不十分)・復讐・サボタージュ(受動攻撃)等はすべて不当な態度です。つまりコミュニケーションの値打がない。
2013-04-08 16:20:46んで、「態度の悪さ」と「情報の妥当性」の話と絡めるのですが、態度が悪くて情報が妥当だったら(あとスキルに照らして『上手』だったら)グッドコミュニケーションかというと、そんなわけがないのです。態度が悪かったらコミュニケーション全部が悪いのです。だから他の要素がどんなによくても無駄。
2013-04-08 16:23:29端的に言って、「喋りが上手ければ内容がないような話でもよい」という意見は世の中であまり通らんでしょう。同じように、「内容があっても攻撃や搾取や復讐に使われているコミュニケーションはよい」という意見はやはり通らんのではないか。そういうことを今考えています。
2013-04-08 16:25:58「情報が妥当なら他は捨ててよい、態度もベシャリも捨てる」というのは、やはりコミュニケーション全体を捉えた場合、「態度とベシャリが悪い」と言われてもそりゃしょうがない。それらがダメなコミュニケーションは、やはりダメだと指摘してから拒絶しても全然かまわないと思います。
2013-04-08 16:28:11逆に言えば、「コミュニケーション」するには、「表現する態度」はアサーティブで、「伝える情報」は妥当で、「コミュニケーションスキル」はそれなりにうまくなければならん。というわけで、ちょっとしんどいですね。
2013-04-08 16:30:10でもコミュニケーションをするなら不当な攻撃・支配や不当な要求・搾取や不当な復讐・サボタージュはダメだ。それで内容の妥当性やコミュニケーションスキルの上手さを誇ってもコミュニケーションは1/3損なわれる。
2013-04-08 16:31:30だから「内容を批判できずに『言い方が気に食わない』としか言えない奴はダメだ」はダメです。「コミュニケーション」の何たるかが何となく分かっている人は「表現する態度」を何となく見ているし、前述の意見を言う人はおそらく見てないからです。それではコミュニケーションにならないでしょうね。
2013-04-08 16:33:45