東工大・松岡教授が語る国立大学の経営問題

国立大学の経営上の問題を東京工業大学の松岡先生 @ProfMatsuokaが語っていて、非常に興味深かったのでまとめました。 松岡研究室 http://matsu-www.is.titech.ac.jp/ 続きを読む
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Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

でも我々には長期的視点の、特定者営利ではない、社会や人類に対する還元の使命がある。それはそのような短期的な雇用慣習では実現しにくい、が世界の常識。あの雇用規制の緩い米国ですらテニュア制がある。ところが日本はそれをまるで考えない、ということね?@torii_h @enodon

2013-04-08 10:45:03
H.Torii @torii_h

内部留保がない、ということは特別損失で処理出来ないわけですね。ならば早期転籍や早期退職者優遇制度を大々的にやる予算はない。だから退職金減額した上で通常の会計処理=営業損失で細々として処理するしかない、という理屈ではいかがですか? @ProfMatsuoka @enodon

2013-04-08 10:46:36
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

だから企業と違うの。常勤職員の人件費は運営交付金からしか出ないがそれは現行職員給与でパツンパツン。昨今削減分も国がとってる。非常勤のは物件費だが、ほとんどは競争的資金で流動的だし、それらは多くは国の会計だから年度と研究目的に厳しく縛られるわけだ。@torii_h @enodon

2013-04-08 13:49:17
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

国立大学は、6年前の法人化前から国立大学に在籍してた職員は公務員時代からの承継職員として、退職金の算定は(給与と異なり)国の算定基準に従うことになってる。なので、内部でできる退職金の調整は当面は雀の涙。また減額分は当然運営交付金からは引かれてる。@torii_h @enodon

2013-04-08 13:36:34
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

例えば無期化した職員の給与が足りなくなったら銀行から借金して、次年度の獲得研究予算で埋め合わせ、とかしたらタイーホなわけ。企業はそれができるでしょ?我々はできないの。だから、もし足りなくなったら首切りしかない。それを大学がバンバンやってよいのか?@torii_h @enodon

2013-04-08 13:51:12
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

各国の事情も概ね同じだから、欧州の国立大学・研究所のエギゼンプションなわけだ。多くの規則・法令・ミッションで縛られている国立大学・研究所は民間のような柔軟性は無理だし、ミッションでもない。それを同じことをやれというのは無理解の極み。@torii_h @enodon

2013-04-08 13:55:09
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

じゃあどうするの?法令違反にならない範囲では基本整理解雇しかないのだよ?@torii_h 大学経営に問題ありとの思いを深めました。財政諸表もズブズブじゃないですか。ここまでお聞きした限りでは、申し訳ないが有期雇用の方の味方の立場です。 @ProfMatsuoka @enodon

2013-04-08 13:58:15
H.Torii @torii_h

その調整が出来てないあたりが、経営の問題なわけだ。 @ProfMatsuoka じゃあどうするの?法令違反にならない範囲では基本整理解雇しかないのだよ?@torii_h 大学経営に問題ありとの思いを深めました。財政諸表もズブズブじゃないですか。 @enodon

2013-04-08 15:09:30
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

違う。その調整が出来ていない(各種法律・規制上できようがない)のに勝手に縦割り行政で法律ができて、かつそれに対する無策だった。それは@enodon 氏の文章にあるとおり。で、今に至るが、不幸な先も見えてる。RT @torii_h その調整が出来てないあたりが、経営の問題なわけだ。

2013-04-08 15:12:11
MASUDA Kooiti @masuda_ko_1

独立法人化するといいながら資本形成をさせなかった(国会による)制度設計の失敗です。@torii_h その調整が出来てないあたりが、経営の問題なわけだ。@ProfMatsuoka @enodon

2013-04-08 15:13:06
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

それを言えば会計法も法律だし、独立行政法人の諸処の法律もそう。大学として無論それらは順守する必要がある。ただ、普通法律を作るときはその影響を考え、各機関でシミュレーションする。それが国会レベルでできていなかったということ。@torii_h 労働契約法も法律です。 @enodon

2013-04-08 15:18:11
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

だって企業と違って儲けて返せないから。大学が負債比率10割だったらもう大変で倒産。こちらをみなはれ。負債比率82%で大学倒産http://t.co/UXL8Cpd4iB RT @torii_h 九州大学など負債比率5割。@masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:21:07
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

各種法令に縛られ、かつ資産形成ができない(ほとんどの資産は通常は売れない土地や建物) 国立大学に企業の会計ロジックは通用しない。それは世界的にも一緒で、大学の長期ミッションがあるから。今回の労働契約法はそれを無視してる。@torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:25:11
MASUDA Kooiti @masuda_ko_1

独立行政法人や国立大学に資本形成可能にする「経営努力」の制度を国会が法律で作らなかったのです。解決も国会によるしかないでしょう。公共部門の特別扱いがいやなら、資本をもつ企業にすること。@torii_hどんだけ経営努力してないのかと。 @ProfMatsuoka @enodon

2013-04-08 15:24:53
ユーロ🇪🇺売り @euroseller

@ProfMatsuoka @torii_h まあこのままでは優秀な先生はどんどん私学に逃げてしまい,学費をしっかり払える子弟がそちらに向かい,教育の機会均等は失われ貧困の固定化が進むのでしょうかね。

2013-04-08 15:17:02
唐揚げ大魔王 @ymakioka

正しい経営判断かと > @torii_h その調整が出来てないあたりが、経営の問題なわけだ。 @ProfMatsuoka じゃあどうするの?法令違反にならない範囲では基本整理解雇しかないのだよ?@torii_h 大学経営に問題ありとの思いを深めました。財政諸表もズブズブ

2013-04-08 15:21:44
H.Torii @torii_h

乱脈経営とは違う、虚偽記載のない大学経営の例を。 @ProfMatsuoka だって企業と違って儲けて返せないから。大学が負債比率10割だったらもう大変で倒産。負債比率82%で大学倒産。http://t.co/O2O9HHJ2X8 @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:30:55
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

じゃあこちらを。上位数校はともかく、私学でさえ負債比率が5割を超えているところはほとんどないのよ。一般企業との違いを認識して。http://t.co/BLCegiyh17 @torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:35:28
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

逆。負債比率が少なくても企業と違って経営に余裕はないの。@torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:39:49
唐揚げ大魔王 @ymakioka

銀行が国立大学に大規模に資金提供する形態て、ちょっと思いつかないんだけど RT @ProfMatsuoka: 逆。負債比率が少なくても企業と違って経営に余裕はないの。@torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:46:13
H.Torii @torii_h

それこそが経営が出来てない証左。九大の流動比率90%。早稲田111%。手元流動性を増やせばよい。アドバイスすべきは無為な経営者。 @ProfMatsuoka 逆。負債比率が少なくても企業と違って経営に余裕はないの。@torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:46:49
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

だから、企業と違って資金の使途に会計法などの縛りがあるから、手元流動性は容易に増やせないんだって。@torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:50:25
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

だから、経営努力が出来ない環境と話がループ。今後のの解は整理解雇か、職員全体の給与を下げるか、授業料を上げるか。最初は元の木阿弥以上に、二番目は人材流出、三番目は格差拡大。@torii_h @masuda_ko_1 @enodon

2013-04-08 15:54:23
MASUDA Kooiti @masuda_ko_1

独立行政法人は資金のストックを(年度越しの運転資金だけしか)持たず、入りは科学技術政策によって変化するので、出のフローはそれに追随して変化せざるをえません。これから5年働く人の仕事がその次の5年にあるかは予知困難。@ProfMatsuoka @torii_h @enodon

2013-04-08 15:52:08
MASUDA Kooiti @masuda_ko_1

「経営を見直す」は国会にやってもらわなければなりません。@torii_h 雇い止めの前に、経営を見直してはいけないのですか?@ProfMatsuoka @enodon

2013-04-08 15:53:26