竹熊健太郎氏「日本漫画が右綴じのまま英字翻訳して海外で一定数売れた事について」

竹熊健太郎氏のツイートを中心にまとめました
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竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@masyuuki でしよ? 日本だったら「主役の心情がわかりにくい、読者の共感が得られない」という理由で編集の「注意」が入る部分ですよね。ところが「スコット…」はカナダとアメリカで大ヒットしてハリウッド映画化された作品ですよ。僕はここに深刻な河が横たわっていると思うのです。

2013-04-16 04:46:42
¡ ıɾuǝʞ 'ɐɯıɾɐqos @K_soB

@kentaro666 @masyuuki 日本の「おたく」と異なる価値観(自己肯定評価)をアメリカの「ギーク」が持っている。という仮定はどうでしょうか。前者が「今の彼女手放したら二度とこんな良い目見ることがない!!」に対し、後者が「より一層良い女にチャレンジするんだ!!」という

2013-04-16 04:27:54
ゆうき まさみ @masyuuki

@K_soB @kentaro666 そういった類のキャラクターでさえも「まず自己肯定する文化」に染まっている、とは言えるのかもしれません。

2013-04-16 04:46:20
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@masyuuki @k_sob 僕はこういうところに壁というか河が流れていると思うのです。たぶん日本漫画をそのまま翻訳して出すだけでは、どうにもなりませんよ。

2013-04-16 04:51:58
ゆうき まさみ @masyuuki

@kentaro666 僕も共感しませんから自分では描かないでしょうねえ(笑) いや、描くかもしれませんけど、経過に時間をかけますね。

2013-04-16 04:56:01
ゆうき まさみ @masyuuki

@kentaro666 @k_sob 同意しますが、例えば『うる星やつら』が当初持っていたドライさから徐々にウェットな作品になっていったのは、別に編集がどうしたというより、読者の反応を見ながら変容していったと思うのですよね。それが米国に通用しないならそれは仕方がないと思うのです。

2013-04-16 05:01:40
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@masyuuki まあドラマは組み立て方ですから、どんな展開でも構成の仕方で可能だと思います。しかし理由なしにいきなりですよ。しかも彼女から告白してきてスコットは一応舞い上がるんですよ。なのに「別れよう。もっと好きな人ができた」で、それ以上の理由がないんですよ。

2013-04-16 05:04:56
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

まったくもってその通りですね。正確には「日本側が何もしなくて」ですが。もちろん、ゼロではないのですが。RT @_mckido: @kentaro666 時代が良かった故に "何もしなくても売れてしまった"実例が、北米漫画・アニメにとっての最大の不幸なんだと思います。

2013-04-16 05:09:02
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@masyuuki @k_sob そこが作家と編集者の違いだと思います。僕は「仕方がない」とは思えないんですね。「そこに読者がいて、ほんのちょっとした“工夫”をすれば食いつくのに、それをしないで読者を逃がすのは損失」だとしか思えないんです。それも釣り針を変える程度の工夫ですよ。

2013-04-16 05:12:22
ゆうき まさみ @masyuuki

@kentaro666 僕はその作品を読んでいないので何とも言えませんが、その方が話がスピーディーで面白くなると判断された結果なんじゃないでしょうか。たけくまさんは面白く読まれたわけですよね?

2013-04-16 05:12:48
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@masyuuki 大袈裟な敵が次々と主人公に襲いかかり、その都度画面がゲームになって生命ゲージが画面下に表示されるのは、面白いと思いました。しかし恋人とのあの展開はあり得ないと思いました。映画みたら多くの日本人は引っかかると思います。案の定、日本では当たりませんでしたし。

2013-04-16 05:18:53
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@dankanemitsu @masyuuki 勿論実作者はそれでいいのです。実作者が想定する範囲を超えた読者を開拓するのは版元、編集者の仕事になります。しかしアニメた比べて漫画は、文字表記と本の開きの関係が小説とは比べ物にならないほど移植の困難が存在していると思うのです。

2013-04-16 05:22:46
藤本由香里 日本帰国 @honeyhoney13

元編集者でマンガの研究とかやってます。ジェンダー関係の本もたくさん作りました。舞台も好きです。著書に『私の居場所はどこにあるの?』ほか。近著に『きわきわ』『大島弓子にあこがれて』(福田里香・やまだないととの共著)。2015年春から16年秋にかけてNY在住。11月からシンガポール在住。2023年4月から再びNYへ。

藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

@dankanemitsu @_mckido @kentaro666 北米は何もしなくても売れたわけではなくて、海外の他の市場と比べれば、一番工夫をして売った実例だと思います。だからこそ2000年を超えなければ売れなかったわけですし。今は市場の変化に追い付いていけてないけど。

2013-04-16 05:19:36
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

@honeyhoney13 @_mckido @kentaro666 自由意志であつまった人間が議論が始める時、自由で活発なやりとりを期待したいですが、意外と「テーブルの形」で人間は考え方を支配されやすいと思います。北米主導が大きな影響を残したのはこの点につきます。

2013-04-16 05:24:24
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

これは僕、事あるごとに主張していますが作家は勿論、編集者・読者を含め一人も同意を得ておりませんが、日本漫画は10年以内に横書き・左開きに移行しないとこれ以上の市場展開は不可能だと思います。RT @honeyhoney13 @dankanemitsu @_mckido

2013-04-16 05:27:21
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

@kentaro666 @masyuuki 個人的には面白い試みだと思います。作者によって得手不得手はあるとは思いますが、「こんな作品には大した読者がつかない」という思い込みをひっくり返す作品を生み出す機会を沢山準備できる環境ほど豊かな創作環境ではないでしょうか。

2013-04-16 05:27:36
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

@kentaro666 @masyuuki 既存の読者が期待する作品と読者が出会って初めて興味が湧く作品。外れを避けたい原点主義の現場だと前者の方が喜ばれますが、新しい読者を呼び込み新しい創作の可能性を開拓するのも後者だと思います。日本アニメ・マンガの成功は後者だと思います。

2013-04-16 05:35:24
ゆうき まさみ @masyuuki

@kentaro666 @_mckido @dankanemitsu @honeyhoney13 形式論的に言わせていただくと、僕は上手(かみて)下手(しもて)理論から言っても、漫画は右綴じ右開きが理屈に合っていると思うのです。もちろん両形式併存に異議を唱えるわけではありません。

2013-04-16 05:36:28
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

@masyuuki 「気心知れた身内の間で好き勝手遊ぶ」のが日本の娯楽文化には大きな役割を果たしていると私も思います。非常に乱暴な結論ですが、「不謹慎」「空気」という抑圧的な理から離れ、安全圏の中で遊ぶのは日本の娯楽では大きな傾向だと思います。

2013-04-16 05:42:42
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

@masyuuki 「安全圏での娯楽」という側面では日本の雑誌形式はぴったりでした。同じ出版社から複数の安全圏を提供できたのですから。しかし雑誌の編集さんで出版社の編集さんはその会社の雑誌を枠組みを念頭に考えてしまうために、その枠組みの外にある海外とは見落としやすいと思います。

2013-04-16 05:46:42
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

@masyuuki 日本においてよく「アメリカの作品はわかりやすい。日本にはあのわかりやすさが無いのがダメだ」と言われますが、実はわかりやすい作品が日本に来ているだけで、わかりにくいけどそこそこ売れている作品も結構あります。

2013-04-16 05:49:46
ゆうき まさみ @masyuuki

@kentaro666 日本で当たらなかった原因がその物語展開にあったのかどうかは分かりませんが、ここまでのところ、たけくまさんは「当たらなかったにもかかわらず」それが世界標準だからそれに合わせるべし、と仰っているように聞こえます。

2013-04-16 05:52:44
兼光ダニエル真 @dankanemitsu

北米のエージェント制の恩恵は「出版社の枠組みに囚われずにクライアントの市場を見つける」傾向。これがさまざまな形で異分野参入への後ろ盾に。また「特定の読者からクレームが怖いから」という自粛はアメリカでもあるが、作品の説明責任について当然となっているので尖った作品もちゃんとある。

2013-04-16 05:53:03
ゆうき まさみ @masyuuki

@dankanemitsu 日本の傾向として、説明責任の発生しそうなネタは自粛してしまう、というのはあるような気がします。

2013-04-16 05:55:15
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