原生生物研究の魅力

ちなみにまとめ人は大腸菌と酵母の違いはわかるけど原生生物って言われると、えっとほらアレ、ってなっちゃうタイプです。
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早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

原生生物学は始まりは、動物学に付随した原生動物学、寄生虫学に付随した寄生原虫学、植物学に付随した藻類学・粘菌学というように発展してきたので、想像以上に、分野間の共通認識・交流が得られていません。 RT @hisaom 「原生動物学者がまとまる」必要があるかどうかは疑問です。

2013-05-07 19:20:52
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

最近は、原生生物を扱ってる研究者の中で、分野間交流の重要性が認識されつつあり、そういう流れが来ているように感じられます。ここで一度まとまって、分野を大きくしてから、再び分野を分けるのが正しいのかなと。 RT @hisaom 「原生動物学者がまとまる」必要があるかどうかは疑問です。

2013-05-07 19:24:31
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

これも大切なことですよね!どうしても、マニアックな原生生物を扱ってると、技術面で置いてきぼりになりがちなので、モデル生物研究などを研修して技術を引き込むことを忘れないようにしたいです! RT @hisaom それよりは別の研究領域から研究者を引き入れるべきでではないでしょうか?

2013-05-07 19:27:30
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

はい、分野としての基盤を確立することが、新しい研究者を引き込むことにも繋がると思います。 RT “@hisaom: なるほどねぇ。今こそまとまるときなんですね。そして学問としてちゃんとしてきたら外から来る人も入りやすくなる。”

2013-05-07 19:29:51
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

ありがたうございます! そのスタンスを肝に命じて、やっていこうと思います! RT “@pc_tert: 原生生物の研究分野をちょっと離れて、他の研究分野から原生生物の研究を見直してみることも原生生物の研究を今後発展させる上で大いに参考になると思いますよ。”

2013-05-07 19:31:37
もり @mad_molix

原生生物の魅力は、知りたい現象を解析するのに最も適した生物が何かしらいるってことかなぁ(僕にとって)。ゲノムも昔に比べたら読むのに困難は少なくなったし、遺伝子導入や改変だってやればできそうなこのご時世だし、原生生物を材料に研究を始めるのは今でしょ。

2013-05-07 19:09:53
もり @mad_molix

大学院生の頃、こんなことができたらなあと思ってたことがだいたいできるんだもんなぁ。この病気を治したい、この生き物が好き、というのと同様にこの現象が好きだから最も解析に適したこの材料を使うという選択肢として原生生物はいいと思う。

2013-05-07 19:13:02
Hisao Moriya @hisaom

@Markchloro @pc_tert 逆に私は今こそ原生生物を始めるときなのかもしれない。・・・といってもどれから手を付けるべきかわかりませんけど。

2013-05-07 19:36:15
Hisao Moriya @hisaom

@pc_tert @markchloro 私はそんなに賢くないので、実際に生物をみて「こいつどうやってこんな事成し遂げてるんや?」という疑問から突っ込みたいです。自分の生命観を覆すシステムが原生生物にはある気がしています。例えば核が2つあるとか、染色体の数がメチャ多いとか。

2013-05-07 20:52:36
なつ☆ひろ @pc_tert

@hisaom @markchloro 確かに自分のそれまでの生命観がメチャメチャになってしまうくらいのポテンシャルが原生生物にはあると思います。それは進化による多様性のなれの果ての姿かも。でもそんな中に他の生物にも通じる普遍的なメカニズムも隠れている様にも思うんです。

2013-05-07 20:58:36
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

原生生物の中に潜んでいるポテンシャルを見つけ出して解明することが、生物全体の普遍的なメカニズムを知る手がかりになってくると信じてます! RT @pc_tert @hisaom ポテンシャルが原生生物にはある・・・でもそんな中に他の生物にも通じる普遍的なメカニズムも隠れている・略

2013-05-07 21:29:27
Hisao Moriya @hisaom

それはまちがいなく正しい。“@Markchloro: 原生生物の中に潜んでいるポテンシャルを見つけ出して解明することが、生物全体の普遍的なメカニズムを知る手がかりになってくると信じてます!”

2013-05-07 21:32:39
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

@hisaom そう言っていただけると、研究の励みになります!

2013-05-07 21:34:41
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

@hisaom @pc_tert 折角ですので宣伝させて頂きます。6/30、原生生物研究会内(梅田)で、原生生物フェスティバルという一般公開の展示会を行います。詳細は未定ですが、もしお暇でしたら、実際の原生生物を見にお越しください。 http://t.co/svkhbeXUhG

2013-05-07 21:37:04
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

6/29-30 at梅田:進化原生生物学研究会&原生生物フェスティバル。原生生物について分野の垣根を越えて議論する研究会。30日には、一般公開で顕微鏡による原生生物の展示・分譲会も行います。実物を見る事の少ない原生生物に会うチャンス! http://t.co/svkhbeXUhG

2013-05-07 21:41:06
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

今日は、原生生物と連呼してしまったけど、個人的にあまり原生生物という言葉は好きではなかったりする(!)。原生生物という言葉は、動・植・菌以外の真核生物という意味なので、実体の見えないもやもやした感じが好きになれない。でも他に、この分類群を表現する方法がないから、仕方なく使ってる。

2013-05-07 22:08:53
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

逆に、原生動物という言葉は、食ったり動いたりする、動物っぽい単細胞生物という意味で、すごく実体のある生き物らしさがあって、とても気に入っている。ただ、原生動物には、クロレラ的な、動かない微細藻類はさすがに含められないのが痛い所。

2013-05-07 22:12:01
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

クラミドモナスやミドリムシのような、餌を食べない微細藻類も、活発な動きを魅せてくれるので、原生動物に入れるのは勿論OK! という立場です。

2013-05-07 22:13:27
アドミラルかいとりっど@日本 @Monoblepharis

そして、Wiki見たらなんとなく納得。ともかく、誰かさんがやっぱりMyxozoaおかしいから新門にしようぜ、って提唱したってことでおk?

2013-05-07 22:17:38
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

@Monoblepharis Myxozoa (粘液胞子虫) は、単細胞体制なので、かつては原生動物(の胞子虫類)にされてましたが、多細胞化をした後生動物の仲間で、再び単細胞化したものというのが現在の通説みたいです。単細胞化したとされる胞子虫類には、他に真菌微胞子虫があります。

2013-05-07 22:18:44
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

原生生物と原生動物の分類の扱いはややこしくて、原生生物は分類の指標として系統的概念を、原生動物では形態・行動様式を分類の指標として用いている。なので、原生動物というカテゴリーは、単細胞性の捕食or運動の様式を持つ生物という定義なので、必ずしも、系統的な制約を受けない。

2013-05-07 22:23:12
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

その例として、微胞子虫(真菌が単細胞化したもの)と粘液胞子虫(後生動物が単細胞化したもの)がいて、単細胞性の捕食or運動様式を持つ生物という意味を持つ原生動物ではあるが、後生動物・真菌・陸上植物以外の生物という意味を持つ原生生物には入らない。ややこしい。

2013-05-07 22:25:01
アドミラルかいとりっど@日本 @Monoblepharis

@Markchloro 微胞子虫も多細胞→単細胞と経てきた、というのが通説なのでしたっけ? 分子系統では菌類の根元に来たり、菌類の中に入ったり(接合菌と近縁?)と、所在が定かでない印象があったのですが…

2013-05-07 22:37:18
早川昌志 (ミクロ・ライフ) @Markchloro

@Monoblepharis 微胞子虫、というよりも真菌の進化は私も勉強不足なもので。確かに微胞子虫が多細胞→単細胞と進化したと断定してしまうのは良くないですね、申し訳ありません。真菌の系統では根元で、一度全て多細胞化したのか?というのがずっと疑問なのですが、どう考えられますか?

2013-05-07 22:44:35
アドミラルかいとりっど@日本 @Monoblepharis

@Markchloro 微胞子虫はどう解析しようと、とんでもないLong branchになるから文字通りどうしようもない、という印象です。質問の方ですが、多細胞の定義によって答えが変わってきてしまうかもしれません。ただ、僕の考えは真菌の根元ではまだ単細胞です。

2013-05-07 22:52:36