今の時代に生きにくさを感じる若者は今の時代以上を見通せるから生きにくいのかもしれない

こゆるぎ岬 @o_thiassos

今の時代を生きにくいと感じる若者について、思い出したことがあるので書く。ある小説家のエッセイをほぼそのまま持ってきてるだけなんだけど。

こゆるぎ岬 @o_thiassos

テレビのドキュメントで、平安朝文学が好きで好きで研究し、貧乏暮らしをしている大学院生の女の子が「私は生まれる時代を間違った」と泣いていた。ショパンに音楽が、ゴッポに絵画が必要だったように、彼女には「それしかない」ものが平安朝文学で、「それ」をとったら役立たずになってしまう。

こゆるぎ岬 @o_thiassos

芸術も専門研究も、楽な道じゃない。挫折する人は成功する人より遥かに多い。どうしても追求したいことがお金や承認に繋がらなくて、それでもやめられない人が、この時代は生きにくいと感じて涙することがある。

こゆるぎ岬 @o_thiassos

でも、一生かかっても汲みつくせない研究対象を持っているということも、また幸せといえるだろう。

こゆるぎ岬 @o_thiassos

生きにくさ？の内実は人によって違うけども、この時代を「楽しく生きられる」ことよりも、「生きにくい」と感じられるほうが、じつは充実しているという見方だってできないか。自分が生きている時代をただただ楽しいと感じられる人は、それに適合したサイズの内面しか持てないのではないか。

こゆるぎ岬 @o_thiassos

時代が求めるもの以上の遠くを見ることができるから、この時代を生きにくいと感じるのではないか。と、まぁ、こういうことが書いてありまして、記憶に残ってます。芸術や表現など、好きなことをやることの困難にある若者を見ると、たまに思い出します。応援したくなるというかね。