『#TPP 黒い条約』についてのつぶやき

本の目次順に整理。<目次> 第一章 世界の構造変化とアメリカの新たな戦略――中野剛志 第二章 米国主導の「日本改造計画」四半世紀――関岡英之 第三章 国家主権を脅かすISD条項の恐怖――岩月浩二 第四章 TPPは金融サービスが「本丸」だ――東谷 暁 続きを読む
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sin_o8 @pennatsiut

②橋本政権の六大改革から小泉政権の構造改革にいたるまで、すべてとは言わないがその多くが、「日米構造協議」以来、米国に突きつけられた要望に基づいていた。もちろん、米国の要望ではあっても、日本の国益に資するなら受け入れを躊躇う理由はない。 #TPP #keizai

2013-06-17 14:12:11
sin_o8 @pennatsiut

③だが、米国政府の要望は、もともと米国の特定業界など利害関係者の陳情に基づいている。日本の国益と合致するほうがむしろ稀だろう。にもかかわらず米国の要望は、いつの間にか日本が自ら取り組むべき課題として擦り替えられ、「改革」の名の下に日本人自身の手によって遂行されてきた。 #TPP

2013-06-17 14:12:49
sin_o8 @pennatsiut

④その成果はどうだったか。構造改革の発端である「日米構造協議」が始まったのは平成元年だ。以来四半世紀、日本は様々な改革に取り組んできた。それで日本は活力あふれる強靭な国家になり得たか。国民は豊かで幸福になれただろうか。答えは誰の目にも明らかなはずだ。『TPP黒い条約』 #TPP

2013-06-17 14:13:22
HEAT @HEAT2009

『TPP黒い条約』P99。岩月浩二「ISD条項は、極めて奇妙な制度である。領土問題を思い起こしてみれば、わかりやすいかもしれない。日本が竹島の領有権を主張して、国際司法裁判所に提訴すると言っても、韓国は『領土問題は存在しない』として、裁判には応じない」。

2013-06-13 22:01:08
HEAT @HEAT2009

続き。岩月浩二「また、尖閣諸島について、仮に中国が国際司法裁判所に提訴すると主張しても、日本政府は応じないだろう。国際裁判に応じないから政府の対応に問題があるかと言えば、そうではない。国際法では、基本的に国家が最高の権利主体だと認められているから、」

2013-06-13 22:01:17
HEAT @HEAT2009

続き。岩月浩二「その国家を一方的に裁判にかけることができないのは当然の原則だ。国家間の紛争は、基本的に外交交渉によって決着をつけるしかない。国家でさえ、相手国を一方的に訴えることなどできないのだ」。

2013-06-13 22:01:26
HEAT @HEAT2009

続き。岩月浩二「ところが、ISD条項にもとづけば、外国の一民間企業や個人投資家が、一方的に相手国政府国際裁判に引っ張り出すことができる。つまり、ISD条項の特殊なところは、国家にさえ認められていない、相手国を強制的に国際裁判に引っ張り出す権利を外国投資家に認めるところにある」。

2013-06-13 22:01:37
HEAT @HEAT2009

『TPP黒い条約』岩月「国連憲章は『内政不干渉の原則』を定めていて、これは一般的な国際法原則だと理解されているが、ISD条項にもとづけば、外国投資家内政に干渉する強力な権利をもつことになる」「個人よりも、国家よりも、国際法上、外国投資家に優越した地位を与えるのがISD条項だ」。

2013-06-13 22:02:21
HEAT @HEAT2009

『TPP黒い条約』P113。岩月浩二「韓国法務省が報告するように、ISD条項はあらゆる政策について外国投資家の利益を害するかどうかを第一に検討するように国家を飼い馴らしてしまう」。 

2013-06-13 22:02:51
HEAT @HEAT2009

『TPP黒い条約』東谷暁「私はTPPのかなりの部分が金融問題であると思ってきた。アメリカは日本に自国の農産物をこれまで以上に大量に押し込もうとして、TPPへの参加を促してきたわけではない。ましてや、アメリカ米を、日本に大量に売りつけるためにTPPを構想したわけではまったくない」

2013-06-13 22:10:33
HEAT @HEAT2009

『TPP黒い条約』東谷暁「TPPについて盛んにコミットしたシンクタンクは、ピーターソン国際経済研究所とCSISだが、こうしたシンクタンクは自前のスタッフに他の大学の研究者などに委託してTPPがいかに世界に有益かのレポートを書かせ、魅力的なTPPについてのプランを提出させて、」 

2013-06-13 22:12:36
HEAT @HEAT2009

続き。東谷暁「それをアメリカ国内だけでなく日本のマスコミや政府機関に提出してきた。一連のTPP論争で興味深かったのは、シンクタンクのレポートが発表されると、日本のTPP推進論者がそれを鵜呑みにしたしょうな言説を復唱したことだった」。 

2013-06-13 22:12:44
にゃんとま~ @nyantomah

※デコポ…ぢぢぢゃなかった(爆)、東谷暁氏は『TPP 黒い条約』の中で、TPP推進の日本のシンクタンクが、アメリカのシンクタンクが出す情報どおりに「TPPのバラ色の未来」を描いていると指摘している。氏の独特の簡潔な文体により思わず吹いてしまう箇所ではあるが。 #anti_tpp

2013-06-18 00:40:04
にゃんとま~ @nyantomah

施光恒「戦後ほぼ一貫して日本の輸出・輸入依存度は、10~18%程度である。この数値は国際的に見れば極めて低く、たとえば、日本の貿易依存度は、10年度は世界184カ国中179位にすぎない。マスコミが宣伝するところと違って、日本実は内需大国であり、貿易立国ではない」『黒い条約』

2013-06-15 23:47:23
にゃんとま~ @nyantomah

★施光恒「貿易依存度が低いのは、日本人の国産化能力、つまり一種の「翻訳」と「土着化」の能力の賜物に他ならない。原油などの資源は輸入に頼っているが、それ以外のものは積極的に国産化し、多くの国民が多種多様な産業を担い、自律性の高い経済をつくり出すことに成功してきたのである」黒い条約

2013-06-16 00:05:50
にゃんとま~ @nyantomah

★施光恒「貿易依存度が低く国内に多様な産業をかかえ、日本語や日本の慣習の下でたくさんの職業に就ける日本は、多くの人に、格差なく多様な人生の選択肢を提供していると言える。様々な人生の選択肢にアクセスしやすいということは現代日本の誇るべき点のひとつだ」『TPP 黒い条約』

2013-06-16 00:12:21
にゃんとま~ @nyantomah

★施光恒「TPP加入後の世界では、多様な人生の選択肢を享受できる日本人は、ごく少数の人々だけになってしまうはずだ。大多数の人々は、今よりも選択の自由が実質的にはるかの少ない窮屈な社会で生きていかなければならなくなる」『TPP 黒い条約』p.220 #anti_tpp

2013-06-16 00:20:55
にゃんとま~ @nyantomah

※『TPP 黒い条約』読了。中野剛志氏以下右派の論客が多い論集だが、安倍首相のTPP交渉参加声明以降の現時点での問題点を簡潔にわかりやすく提起した論集。農業に関する独立した論はない。右派の立場に立脚した主張は中野氏・関岡氏などの論にほんの僅か見られるだけで概ね了解できる。

2013-06-16 00:59:40