銀行の信用創造と日銀のBS。マクロ経済学とファイナンス理論
例えば政府から国債を買えば、中銀の調達は政府の預金に変わります RT @kazikeo: しかし、国債を買った銀行の準備は減少しますが、売った銀行の準備は同額増加します。中銀が売ってくれない限り、民間銀行全体としては準備を減らせません。
2013-07-26 22:21:28@makotosaito0724 ツィターは込み入った議論をするには適していないので、また手元になければ後日で結構ですので、拙新著のpp.274-277を参照して下さい。今回レスされたポイントについては、当然に議論のうちに含めています。札割れの話は、p.270ですが。
2013-07-26 22:43:05それは、その通りです。中銀と民間銀行の関係だけで議論していたので、失礼しました。RT @equilibrista 例えば政府から国債を買えば、中銀の調達は政府の預金に変わります
2013-07-26 22:47:36@makotosaito0724 事の本質は、確かに単純だと思いますが、出発点の理解がずれているようなので、それを解きほぐすのはなかなか厄介だと思います。齊藤さんは、銀行が準備預金にある資金を貸し出しに振り向けるというイメージのようだけれども、ちょっと違うと思います(続く)。
2013-07-26 23:19:46(続)金融緩和が、それを実施した瞬間には中銀のB/Sで国債(資産)と準備(負債)が両建てで増えることと同じく、銀行の貸出金は、借入人の預金口座に振り込むかたちをとるので、銀行貸出は、それを実施した瞬間には民間銀行のB/Sで貸出(資産)と預金(負債)が両建てで増えることになります。
2013-07-26 23:27:13(続々)その後、借入人は預金を引き出して支出に当てるが、支出額のうちのかなりの割合は、いずれか(別)の銀行の預金として、民間銀行システムの中に歩留まります。民間銀行全体としては、歩留まった預金に対する必要準備と現金として引き出された分の資金が手当てできればいいことになります。
2013-07-26 23:28:22(終)銀行貸出が以上のようなものである以上、民間銀行が貸出を増加させたからといって、ベースマネーが減少しなければならない理由はありません。もちろん銀行間での融通は必要になりますが、現在の超過準備の一部が必要準備に変わるのと、同じく一部が現金で引き出されることになるだけです。
2013-07-26 23:29:42@kazikeo 私は、民間銀行に十分な収益率の融資機会があれば、買いオペに応じるのではなく、信用創造の外側で資金を融資するだけでないですか。時間を通じた意思決定の場合、お金を借りるのも、預金を取り崩すのも同じように、預金を引き出すも、預金をしないも、まったく同じだと思います。
2013-07-26 23:35:33@makotosaito0724 この議論は、齊藤さんが「民間銀行が投融資を拡大すれば、日銀はまたたくまに資金調達難に陥ります。」と述べたことに対するコメントとして始まっています。あとからの主張は分からないでもありませんが、論点を拡散させないでいただければと思います。
2013-07-26 23:40:02@kazikeo 私は、先生が信用創造の議論を持ち出しているから反論したまでです。近い将来に収益性のある融資機会があれば、日銀の人質になる買いオペに応じるはずもなく、それでも、マンデートに従って異次元緩和を続けるのであれば、日銀は資金繰りに困ると思います。それだけです。
2013-07-26 23:44:03池尾さんの解説は正しく、斎藤さんは勘違いをしている。日銀預け金は民間に貸しだせないから、そこから始まっている話は間違い。マクロ経済学者・・・。
2013-07-26 23:46:07良書ですから “@kazikeo: 出口さん 、様様ですね。RT @383kuro 池尾和人「連続講義・デフレと経済政策」・・・ライフネット生命の出口治明会長の「本書は現在わが国で入手し得る経済学入門の最良の基本書の一冊」という書評の文章が手製ポップに書かれて平積みされていた。”
2013-07-26 23:46:45信用なんて言うのは、創造(想像)されないということだと思います。将来生まれるであろう価値に対応して、現在の信用が生ずるだけだと思います。
2013-07-26 23:48:18先のツィートの(続)(続々)(終)に記したことが、私のいう信用創造(貸出)の意味です。『現代の金融入門』の新版のみならず旧版から、第2章2節で説明しています。
2013-07-26 23:57:57池尾、斎藤議論に出てくることはほぼ記述してある。池尾さんの支払いは現金引き出しイメージのようだが、実際には預金振り替えで決済されることが多い。
2013-07-27 00:03:19もちろん、超過準備に高い付利をすれば日銀は資金調達できるが、それは、血税を使って民間の融資機会を奪っているのに等しい。逆にいえば、民間銀行が日銀の買いオペに順調に応じているという事態が、民間の融資機会が枯渇しているということだと思う。
2013-07-27 00:07:49@kazikeo この点は、今の超過準備預金契約の内実が日銀と民間銀行の間でどう合意されているかだと思います。金利環境の変化で付利水準の見直し、または、それと同等を意味する短国売りオペを通じた償還で、預金価値にプットオプションが付されているという了解だと思います。(続
2013-07-27 06:09:59続)そうでないと、民間銀行は大規模買いオペに応じないと思います。民間銀行に有利な代替的投融資機会が生じれば、事実上の償還期待を背負っている日銀は高い調達コストに直面します。以前、付利廃止議論が出た時、「話が違うじゃないか」というのが民間銀行の率直な気持ちだったと思います。
2013-07-27 06:10:48@kazikeo 先生の貸出を起点とした信用創造については了解です。私は、この点では誤解をしていました。すいません。マネタリーベースを起点としたマネーストックとの関係である乗数について、超過準備や決済需要を超えた日銀券残高を含むマネタリーベースで成立しない意味で解していました。
2013-07-27 06:44:25@kazikeo 私は、民間銀行が代替的な投融資機会があるのに(義務付けのない)大規模買いオペに応じ続ける姿が想像できなかっただけです。中銀準預の本質は、システム安定の為に民間資金循環から資金の退出を強いて予備とするですから。論点拡張と映ったとすれば、先生には申し訳なかったです。
2013-07-27 07:03:25