わが国における固体燃料ロケット及び液体燃料ロケットについて

オムライスとロケットをこよなく愛するまことさんにわが国がどうして固体ロケットと液体ロケットが共存してるのかを説明していただきました。一つの国に二つの(3つの)宇宙機関のロケット。どちらかが消えるでもなく共存するというオムレツとオムライスのような関係。
73
前へ 1 ・・ 3 4 6 次へ
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

それは、「一部の先生の研究の域を超えられなかったから」というのが、おそらくは理由なんじゃないかな-と、ウラも取らずに適当におもっています。 QT @HiroAAA: @ttosaka なぜISASが自前の液酸液水エキスパンダーサイクルをやめてしまったのかもよく分かりませんね。

2013-07-31 00:09:31
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

で、NASDA方面の技術がISASで採用されなかった理由の一つとして、「何となく言い出しにくかった」というのもあったらしい。そういうのがあったのはおそらく事実。しかしながら、真実の所は、なにしろあそこの人たちみんな研究者だから、自分でやらないと(つづく

2013-07-31 00:10:56
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

気が済まなかったんじゃ無いか?という所と、やはり自分たちで築き上げてきた技術や成果に自信やその他諸々も付いてきていたので、自分たちの研究として固体を続けていたという点があるとおもわれます。

2013-07-31 00:12:13
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

いわゆる、固体なら任せろ。という自信とプライドはそうとうにあったのでないかと。

2013-07-31 00:12:52
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

あと、以前どこかで聞いた話として、限られた予算と時間の中で目的の物を作ろうとすると、やはりノウハウが集中している固体のほうが安心できると言うところも大きかったのでは無いかとおもわれます。その証拠に、M-Vの1段目のノズルの首振りの油圧は「固体燃料もしたガスでタービン回してた」し、

2013-07-31 00:14:52
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

ロール用のサイドジェットも 「固体モーターをふかしっぱなしにして、回りたい方向にむかって弁を閉じる」という、「普通、ヒドラジンとかでやるんじゃねーの?」っておもうような所も固体モーターつかってますし。あれはもはや維持だったんじゃ無いのか。という気も(笑

2013-07-31 00:16:20
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

まあ、そんなわけで、なんとなく、ISASは固体。NASDAは液体。という棲み分けになってしまったのではないかというのが私の考えです。

2013-07-31 00:17:34
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

さて、H-2AやH-2Bがあるのに、なんでまた ε なんて新型つくってんの?って話も出そうなので、一応触れてみる。

2013-07-31 00:18:18
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

まず、ロケットも、工業製品なので、コストという物が存在します。で、M-Vの時によくトリだたされたのが、M-Vの打上コストは高い。という点です。これが、表向きJAXAに統合された後に、M-Vが廃止された理由です。まあ、ぎゃらくしーえくすぷれすでにたような新世代作ろうとしてたってのも

2013-07-31 00:19:58
リンク Wikipedia ギャラクシーエクスプレス 株式会社ギャラクシーエクスプレス (GALAXY EXPRESS Co.) とは日米の民間企業の出資により2001年に設立された、人工衛星の打上用ロケットおよびシステムの設計・開発、製造を業務とした企業。日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) および新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) が技術協力を行っていた。 二段型の中型ロケットであるGXロケット製造の為に設立された。打ち上げには種子島宇宙センターが使用される予定だったが、その後アメリカのヴァンデンバーグ空軍基地に変更された。 2006年
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

あるとは思いますが、知っての通りあれはポシャってしまった。実は、ロケットという物は、非常にピーキーな輸送機関なのです。

2013-07-31 00:21:09
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

どのくらいピーキーかと言えば、ぶっちゃけ言えば「打ち上げたい物体(衛星とかなんかとか)に合わせて、毎回設計を変えたり、重さの調整をしていたりする。というくらいです。金星ちゃん(あかつき)と一緒に打ち上げられたイカロスは、もともと、H-IIAではオーバースペック過ぎて逆に

2013-07-31 00:22:53
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

打ち上げられないから、なにかカウンターウェイトを・・・・→もったいないから実験衛星入れちゃおうぜ! って流れで作られた企画であると聞いています。しかも、金星に衛星飛ばそうとすると、かなり無理をするので、実のところH-IIAの2段目も一緒に金星方面にトンで行っている。という

2013-07-31 00:25:04
リンク jpn.nec.com 宇宙に帆をかけて 二人三脚で駆け抜けた2年半: NECの宇宙開発への取り組み「宙への挑戦」 | NEC 小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」は打ち上げまで2年半という短期間で作り上げなければなりませんでした。この困難にメーカーとして取り組んだNECの2人の技術者、プロマネ兼シスマネージャ業務と機械系を担当した梅里真弘と電気系を担当した岡橋隆一に「イカロス」の開発秘話をインタビューします。
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

くらい、ある意味、H-IIAでは無理があったわけで、それなら最初から無理がでないクラスのロケットもあった方が良いじゃ無い。となるのは自明というわけです。

2013-07-31 00:25:48
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

ぶっちゃけいえば、日本で一番小さい人工衛星を打ち上げられるロケットは イプシロンの他に SS-520という観測用ロケットが存在します。ついこないだ、打ち上げられたS-520のペイロードに2段目もくっつけてしまうという大技で、ちっこいのならあげられちゃうんですね。

2013-07-31 00:27:13
リンク www.isas.jaxa.jp ISAS | SS-520 / 観測ロケット 宇宙科学研究所(ISAS)の観測ロケット SS-520についてご紹介します。
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

SS-520とH-2Aの打上コストを上げるまでもなく、打上コストに大きな差があるのは想像が出来ると思います。というわけで、打上プロファイルの無理を少なくするためやコストの事なども換算するに、ロケットはいくつかの種類が必要なわけですね。

2013-07-31 00:28:27
リンク Wikipedia M-Vロケット M-Vロケット(ミューファイブロケット 、ギリシア文字のミューにローマ数字の5)は、文部省宇宙科学研究所 (ISAS) と後継機関の独立行政法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 傘下の宇宙科学研究所 (ISAS) が日産自動車宇宙航空事業部と後継企業のIHIエアロスペースと共同で開発し、ISASが運用していた、人工衛星や惑星探査機打上げ用の3段式の全段固体燃料ロケット。 M-Vロケットはミューロケットシリーズの第2期計画であるABSOLUTE計画の第2段階であり、第1段階のM-3SIIロケットで打ち上げ
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

ちなみに、世界最大のヘビーリフターは、2回しか打ち上げられなかったエネルギア。その次が30tのペイロードをもつスペースシャトルだったりしますが、どっちももうこの世にねーや・・・ orz

2013-07-31 00:29:13
リンク Wikipedia エネルギア エネルギア(ロシア語: Энергия、エネルギヤとも)は、ソビエト連邦の大型ロケット。NPOエネルギアが開発し、制御システムはNPO "Electropribor"が開発した。エネルギアはケロシン・液体酸素を推進剤とするRD-170エンジンを備えた4本の液体燃料補助ロケットを備え、中央部には液体水素・液体酸素を推進剤とする4基の単燃焼室のRD-0120 (11D122)エンジンを備える。 打上げシステムは機能の異なる2種類があり: エネルギア-ポリュスは最初の試験機で、ポリュスシステムを最終段に使用して
リンク Wikipedia スペースシャトル スペースシャトル(英: Space Shuttle)は、かつてアメリカ航空宇宙局 (NASA) が1981年から2011年にかけて135回打ち上げていた、再使用をコンセプトに含んだ有人宇宙船である。 もともと「再使用」というコンセプトが強調されていた。しかし、結果として出来上がったシステムでは、オービタ部分は繰り返し使用されたものの、打ち上げられる各部分の全てが再利用できていたわけではなく、打ち上げ時にオービタの底側にある赤色の巨大な外部燃料タンクなどは基本的には使い捨てである。 初飛行は1981年、2回
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

あ、もう一言。コスト高で散々いじめられたM-V先生ですが、比較の時の数字では、M-Vは内之浦の施設の建設コストや、打上の都度に来る人たちの人件費やら何まで含めての数字だったのに、比較対象のH-2Aの数字は、純粋にロケットのお値段だけだったというのは、笑えない公然の秘密らしいぞ(ぉ

2013-07-31 00:31:43
ttosaka/鳥坂 @ttosaka

ちなみに、種子島の施設コストは、本四架橋よりかかってる。

2013-07-31 00:31:58

前述「あかつきのカウンターウェイトとしてIKAROSを打ち上げた」という文章に対しての質問です。

前へ 1 ・・ 3 4 6 次へ