麻生発言の本質 ― ナチスの例示を越えて

直立演人 @royterek

自民党のスポークスマンが麻生がナチを擁護することなど１００％あり得ないと断言するのは、戦略上当然のことだろうが、ネトウヨまで同じような論拠で麻生発言を擁護するのかがよくわからない。あるいは、ネトウヨでない人が擁護するのなら、あまりに「お人よし」な解釈に過ぎやしないか。

直立演人 @royterek

麻生発言が問題視されているのは、何も彼がナチスのしでかしたことのすべてを擁護したり称賛したりしたからではない。むしろ、ナチスの「手口」に典型的と彼が考え、世界も考えている、「誰も知らないうちに」、すなわち、「どさくまぎれに事を着実に進める」という政治的手法を肯定的に捉えたからだ。

直立演人 @royterek

麻生が撤回会見で釈明したのは、あくまで例示としてナチを挙げたこと。ということは、「誰も知らないうちに」（＝どさくまぎれに）事を着実に進めるという政治手法自体を肯定したことの方は撤回してないととれなくもない。世界ではナチだけが問題になっているが、問題はむしろここにあるのではないか。

直立演人 @royterek

そもそも、「誰も知らないうちに」（＝どさくまぎれに）事を着実に進めるという政治手法というのは、ほとんど普遍的にみられるといってもいい権力の常套手段に他ならない。別にナチスだけの専売特許でもなんでもない。

直立演人 @royterek

「誰も知らないうちに」（＝どさくまぎれに）事を着実に進めるという政治手法を学ぼうというのなら、わざわざナチスに学ぶ必要もない。軍国主義ニッポンからいくらでも学べるじゃん。

直立演人 @royterek

戦後日本の民主主義からすらたくさん学べるだろうし、同時代のいろんな国々からももちろん学ぶべきことは多い。

直立演人 @royterek

麻生のような政治家がまるで民主主義の真の擁護者であるかのように、彼の失言を執拗に擁護しようとする人たちの牧歌性に眩惑を覚える。