大阪市の流通品検査はカリウムの多い食品をセシウム検出と判定
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(マリネリビーカーは測定装置のサンプルチェンバーの底から垂直に突き出ている円筒状の検出器の形に合わせて底が盛り上がり、検出器を包み込むようになっているので、同じ容量の平底容器に比べて接触面積が大きく、同量の試料を入れて同じ時間測定しても低い検出限界で測定可)
2013-08-06 11:56:00これまでの検査結果を見直してみると
大阪市が簡易測定装置による流通品検査を始めたのは、食品新基準値適用前の平成24年(2012年)1月から。http://t.co/eZJzOUUxi0 従って導入当時のEMF211は解析ソフトはVer.1で、ハードウェアは温度補正機能ゼロ、検出器はK含有量の多い旧型を搭載
2013-08-06 12:44:31(↑NaI検出器には製造工程で不純物としてカリウムが混入し、その量が多いほどγ線スペクトルでCs134, Cs137のピークが出る領域のバックグラウンドが押し上げられて、Cs134, Cs137が過大評価される危険性が大きくなります。そこで製造工程で混入するカリウムの量を減らし、微量のCs134, Cs137を正確に定量できるようしたローバックグラウンド型の新しい検出器が登場することになったのです)
以後新基準値対応解析ソフトVer.2の公開(2012年4月)、K含有量が低く温度センサー内蔵のローバックグラウンド検出器の発売(2012年7月、10月には出荷時標準搭載)、温度補正機能実装のためのハード、ソフトの改訂(2012年8月)、解析ソフトのK40補正強化(2013年3月)
2013-08-06 12:53:21(↑NaI検出器は測定中の温度が変化するとスペクトル上のピーク位置がずれ、ピーク位置にもとづく核種同定が正確にできなくなります。温度補正機能は測定装置の基板上または検出器内部に設置した温度センサーで温度変化を検知して、ピーク位置のずれを自動補正するものです。温度補正機能が全く実装されていなかった2012年7月以前に工場出荷されたEMFで微量のCs134, Cs137の安定した測定を行うには、24時間空調を入れ±0.5℃の温度管理を行う必要がありました)
メーカーは機能改善の努力を重ねて今日に至っているのに、まさかユーザーの大阪市は2012年1月の導入以来一度もハード、ソフトのアップグレードをやらずにEMF211を使い続けてきた?まさか設置場所に空調が入っていない?http://t.co/xEVM0lUDN0
2013-08-06 12:59:09@parasite2006 これ電凸かリアル凸やらないとだめな気がしますが, 大阪在住の方いませんかね. (菊池先生に出動をお願いするわけには)
2013-08-06 13:03:06すみません… RT @kikumaco: @jsdfq43wtr @kazooooya @parasite2006 おいらいま広島に向こうちょるけん
2013-08-06 13:27:17気になったので大阪市の流通品検査結果を見直して見ると、食品新基準値適用以前の分http://t.co/CCYPtluLpn は検出限界越えゼロ、新基準値以後の平成24年度分http://t.co/pOxMxhgDS6 では検出限界越えは岩手県産干しシイタケ(No.93)(続く)
2013-08-06 13:09:27(続き)茨城県産レンコン(No.111、地表に沿って浅く水平に根を張る)、千葉県産マアジの干物(No.225)、白桃シラップ漬け(No. 438)、福島県産モモ(No.469)、霞ヶ浦産シラウオ(No.583)、長野県製エノキタケ(味付け)(No.609)(続く)
2013-08-06 13:22:27(続き)岩手県産干しシイタケ(No.926)、長野県製米味噌(No.1269)、霞ヶ浦産ワカサギ(No.1324)。検出限界越えと言っても、実際の値は(検出限界を表わす)不等号のつけ忘れではないかと言いたくなるほど検出限界値に近いもの。1326検体中たった10検体だから0.75%
2013-08-06 13:29:56(↑2012年4月の新基準値適用後に急にセシウム検出判定が増えているように見えますが、よそのEMF211で新基準値対応で検出限界を下げたデータ解析ソフトVer.2.0の導入後にCs134/Cs137比の異常(1を超える)が散見されるようになった(http://bit.ly/PJFzRi )という話も聞いています。解析ソフトがVer.2で、ハードウェアが温度補正機能に全く対応していない2012年7月以前に工場出荷されたままの状態(検出器がK含有量の多い旧型で、基板に温度補正用の温度センサーが取付けられていない)だと、カリウムが多い試料を測ったときセシウムと誤検出するケースが頻発していて、それがこのまとめhttp://bit.ly/Su83CT を作る契機となりました。大阪市のEMF211がこの最悪の状態でないことを祈るものです)
大阪市の流通品検査の平成25年度分http://t.co/549g6kr0Dq の検出限界越えは千葉県産サツマイモ(No.160、ただし値は同じ場所で測定した不検出検体の検出限界値と同じ)、青森県産ヒラメ(No.263)、福島県産キュウリ(No.347)(続く)
2013-08-06 13:38:01(続き)千葉県製昆布つゆ(No.419)。421検体中4検体だから0.95%。もっと多いのかと思ったら意外に少なかったというのが実感。
2013-08-06 13:46:51大阪市の流通品検査がセシウム検出判定した食品をカリウムが多い食品のリストhttp://t.co/3AFHdqnIGH と見比べて見ると、千葉県産マアジの干物(H24のNo.225)→350 mg/100 g、茨城県産レンコン(H24のNo.111)→240 mg/100 g (続
2013-08-06 13:55:05(続き)福島県産モモ(H24のNo.469)→180 mg/100 g、霞ヶ浦産シラウオ(No.583)→250 mg/100 g、霞ヶ浦産ワカサギ(H24のNo.1324)→120 mg/100 g、千葉県産サツマイモ(H25のNo.160)→540 mg/100 g(続く)
2013-08-06 14:04:20(続き)青森県産ヒラメ(H25のNo.263)→430 mg/100 g。やはりカリウムが多めの食品をセシウム検出と判定していた大阪市のEMF211。これだけ並んだらカリウム補正に問題ありと言わざるを得ませんね。
2013-08-06 14:11:02去年EMF211のまとめでお世話になった@namururu さんとのやりとり
(「去年のまとめ」とはこれのこと↓)