第23回世界哲学会・ 「福島後の哲学と倫理」

2013年8月6日の第23回世界哲学会(アテネ開催)に関して、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートで紹介しました。
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島薗進 @Shimazono

1第23回世界哲学会でのハーバーマスの講演8/6。http://t.co/U1lsMQMVD6  国民意識を超える世界市民的「連帯」による民主主義の更新について。EUにその可能性があると見る。経済的難局のギリシャで状況と切り結ぶ哲学の醍醐味を味わう。

2013-08-08 11:20:43

Jurgen Habermas lectures in Athens

島薗進 @Shimazono

2第23回世界哲学会でのハーバーマスの講演8/6。カントの「永遠平和のために」も念頭にEUの基盤の「連帯」にふれ「国際法の憲法化」の意義を論じる。コメンテータやヨーロッパの学者の感想に楽観にすぎるというのがあったが、具体性をもった理想を必要としている時代とも言えないか。

2013-08-08 11:20:57
島薗進 @Shimazono

3第23回世界哲学会でのハーバーマスの講演8/6。 http://t.co/sLmfIaq7HP現代世界の政治的課題の背後に公共意識の変化を見据え、法や倫理規範とは異なる「連帯」の基盤について論じたものと受け止めた。じきにテクストも詳しい紹介も出るでしょう。

2013-08-08 11:21:15
島薗進 @Shimazono

4第23回世界哲学会でのハーバーマスの講演8/6。「連帯」についてふれていることは、昨今、彼が宗教について論じて来たことと関連している。グローバルな市民社会の多元的民主化にキリスト教やEUの「連帯」が貢献できるとの展望。宗教への悲観論も当然ある。だが「批判」を超えた提言も必要。

2013-08-08 11:21:26
島薗進 @Shimazono

5第23回世界哲学会8/6。山脇直司氏企画のラウンドテーブル「福島後の哲学と倫理」8/6@アテネ大学。平川秀幸氏、J.Rendtorff(デンマーク)、H.Welsch(ドイツ)との討議。表題の問題意識は多様に解釈可能だが「哲学」に重い課題があるという直観を実らせたい。手応えあり

2013-08-08 11:22:56
島薗進 @Shimazono

6第23回世界哲学会8/6。山脇直司氏企画のラウンドテーブル「福島後の哲学と倫理」8/6@アテネ大学。哲学や倫理学にとって福島原発災害は新たな問題を提起しているという観点からいくつかのの考え方が示された。他のセッションでも日本からトランスサイエンス問題の提起があった。

2013-08-08 11:24:02
島薗進 @Shimazono

7第23回世界哲学会8/6。原発災害によって日本で露わになった科学の信頼喪失という問題、或いは総体としての学問が政治経済的力に従属する傾向。哲学・倫理学・宗教学にとって重要な問いだろう―ここから「原発の倫理性」を問う。これはヨナスやシュペーマンから学ぶべきことでもある。

2013-08-08 11:24:21
島薗進 @Shimazono

8第23回世界哲学会8/6。「福島後の哲学と倫理」を広島原爆投下の日、アイゼンハワーの核平和利用演説60年記念の年にアテネで討議したことの意義を山脇氏は強調。なお同氏の師であるシュペーマンは宗教との関わりでハバーマスとは対立する立場→ http://t.co/jLyrdrf0by

2013-08-08 11:31:15

シュペーマン『原子力時代の驕り』②

まとめ シュペーマン『原子力時代の驕り』② ロベルト・シュペーマン『原子力時代の驕り―「後は野となれ山となれ」でメルトダウン』(山脇直司他訳)に関する、宗教学者 島薗進氏の2つ目の連続ツイートです。 3214 pv 43 1 user 10