【シューニャリアーナ享受論】人と道具という鬼と神【東方考察(うそ)】
- L_O_Nihilum
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クリアの為のパターン化そのものが、STGの真理としての極論それこそが、まさにテーマになって描かれてるやつなんだ、と。 天邪鬼の力ですべてがさかさまになる城がつくられ、その世界で大小の関係を反転させる力を持つ一寸法師。そしてそれとともに暴れ出す道具たち。
2013-08-17 01:45:05道具が意思を持ち自由になる代わりに、巫女や魔法使い、メイド…つまり人間どもは、その恐ろしくパターナルな―――つまり道具のような!!―――回避の仕方をいちいち道具に強要される。 人間が、道具の奴隷になる瞬間を味わえるというわけだ。
2013-08-17 01:46:02まだ完全クリアはしてないけれど、それを考えるだけではっとさせられてしまった。ZUN,おまえはここまで俺たちプレイヤーを皮肉るつもりなのかと。 貴方は言ったはずだ。STGはSTGであるまえにゲームであると。そして、ゲームとはゲームである以前に、結界であると。
2013-08-17 01:47:43そいつはどういうことだったか。ゲームとは世界を垣間見る物であり、幻想を見るための道具だったはず。現実の人間たちが、つまりゲームの享受者たちが、ゲームを通して、別の世界から夢を得てくるための旅のようなものなのだ、という、そういう意味だったはずだ。
2013-08-17 01:48:43だから、あるスペルカードの解説でこう言っていただろう―――妖怪はスーヴニイルだと。妖怪たちは人間たちにとってお土産のような、想い出のような存在で(想起「テリブルスーヴニール」)、だからこそ幻想なのだと。世界が小箱に入っていて、其処に入り、出られるからこそ幻想なのだと。
2013-08-17 01:52:52だからメリーと蓮子だったはず。 蓮子は「現実化される夢」があるからこそ子供達が夢に喜ぶ、というが、 メリーが「夢は夢であり夢の中の現実がある」からこそ夢の現実実に子供達が笑うと言う(幻想の筍と合成の筍、および笑顔)。
2013-08-17 01:55:06アポロのスペルカードの解説にあった言葉をうまく使えば、 メリーが「旅」としての夢を言い、蓮子が「スーヴニイル」としての夢を言っていたのです。 夢への、虚構と言われるほどの「別」現実への旅。アリスのような夢世界。其処から持ち帰る、形のない、でも形にしたくなるような思い出。
2013-08-17 01:55:55それが、なくなって、「ネタ」にしかならなくなった。宇野常博風に言えば、「夢」はみんな記号化しちゃった、ってのがソレでしょう。
2013-08-17 01:57:10(ネタになった、文学性の可能性が無くなった―――と言えば、柄谷風の「文学が終った」だか、現代思想の「象徴界が終った」等でも別にいいです)
2013-08-17 01:57:13そう、すべての不思議が、墓場に眠るようになった。 『日本中の不思議を集めて 素敵な墓場で暮しましょ』
2013-08-17 01:57:49そんな時、輝針城が「ゲーム(夢世界)が現実のリアルな動きをし、人間たちがゲームプログラムのようにパターン化(道具化、パターン化)させられちゃう」なんてゲームを出すなんてことは…?! それはどう考えても、ZUNの全身全霊を込めた皮肉である、というよりほかはないでしょw。
2013-08-17 01:59:08ゲームがしょせんプログラムだとばれた。夢を与える道具ではなく、夢を与えたように見せるためのツールに過ぎない、と思われた。ちょうど、キャラクターもただの二次創作の道具―――ネタの道具だとしか思われなくなってきた、ていう風潮と似ています。
2013-08-17 01:59:54そんな時に、キャラクター…や、ゲームがプレイヤーに呼びかける一番の方法は、何だ?! …道具だ、ツールだ、消費財だとされた自分たちの立場を、”あいつら”に味わって貰えばいいんだ。 ヒエラルキーの、ピラミッドの、逆転だ。 とくりゃあなた。 道具が天邪鬼になるわけでしょうw。
2013-08-17 02:00:56プレイヤー、人間、現実、幻想と、 キャラクター、道具、妖怪、虚構。 その二つの境界を、ひっくり返す。そのために、天邪鬼になって反抗し、人間に奴隷のように避けさせる。
2013-08-17 02:02:21そりゃ、今まで人間の思考や想像力のテクストの奴隷だった―――現代批評風に言えば、まさに『シミュラークルだと勝手にかこつけられた』!!―――妖怪たち、道具たち、キャラクターたちにとって、何よりの反抗(犯行)方法だったわけです。 だから、東方輝針城の副題、ああなんですよね。
2013-08-17 02:03:33もうこんなの作っちゃうんだから、ZUNさんアレだな。相当アレになって引き笑いしてるわ。多分。あーもう。ホント怖い世界。 どうせこの異変は、霊夢たちがクリアすればいつも通りに戻るんでしょ。 『ただの数値の変化』なんでしょ。
2013-08-17 02:06:30また蓬莱人形を、べつのしかたで繰り返すわけでしょ。 異変が終る=道具が道具に戻る わけなんだから、 結局、それすらもスーヴニイルになる。 なっちゃう。 そのスーヴニイルさえ、シミュラークルとして消費される(と、現実では現象するし、論評され認識されるだろう)。
2013-08-17 02:07:24そりゃあもう、道具たちにとっては、皮肉というか、悲しい以外のなにものでもないでしょ…。てか、妖怪たち…そもお話の世界の人物は、そもそもそういう著者の道具でない、ってことが基本前提されてるはずよ(じゃないとメタ的だかメタ能力だかなんて用語は生まれない!!)
2013-08-17 02:08:52外世の存在たるもの、幻想郷の存在たる妖怪が、妖怪たりえるために、道具である人間の解釈世界を抜け出そうとするあらゆる試み。それは時に、幻想郷そのものを滅ぼしかねない可能性さえある。
2013-08-17 02:09:35あらゆることがさかさまになる世界なんか作ったら、現実と幻想も反転するんだ。 そんなことになったら、幻想郷もきっと滅ぶ。だって妖怪が現実にやってくるんだ。現象と思考のしくみが逆だった世界の妖怪に、こっちの世界の科学環境が適しているはずがない(グリマリ参照)。
2013-08-17 02:10:46心綺楼、これも道具が道具にはじまり心を持ち、人間たちに道具の怨念でたてついて、そして道具に戻る、って話だったらしいじゃないか(まだ買ってないんだ、遊んだらまた変わるかも)。
2013-08-17 02:12:05これまた、道具と人間、という反転の話だ。同時期に発売するのもわざとなのはうすうす気づいているだろう。
2013-08-17 02:12:35