- uchida_kawasaki
- 4580
- 2
- 2
- 0
↓精査しないと分からないけど、「予見可能性」の判断が、たぶん、科学の不確実性などを考えない硬直的科学観(=「100%の確実性がなければ科学的な判断と認めない」中学理科的科学観)に基づいたものではないかと疑うけどな。 http://t.co/iJOjxId32S
2013-09-09 21:22:53続)以下、法律家の硬直的科学観(固い科学観)について中村多美子「法と科学の協働に向けて」(岩波「科学」2010年6月号)より抜粋。
2013-09-09 21:38:40続)法廷で,科学的知見を適切に活用できない原因として,法律家の抱いている固い科学観がある.たとえば,法的証明とは何かについて論じたリーディングケースであり,現在もしばしば引用されるルンバール事件最高裁判所判決は,自然科学的証明について「一点の疑義も許されない」と表現する.
2013-09-09 21:40:14続)ルンバール事件最高裁判決の評価については議論のあるところであるが,少なくとも「一点の疑義も許されない」という自然科学観は,法廷に提出された科学的証拠や科学者証人の評価に大きく影響しているのが現実と思われる.
2013-09-09 21:41:31続)すなわち多くの法律家は,自然科学的証明によって唯一の正しい科学的事実を導きうると考え,相反する科学的証拠・証人に直面すると,法律家(とくに裁判官は)は,相矛盾する科学的証拠はいずれかが「誤り」で「信頼できない」と判断してしまうのである.
2013-09-09 21:42:39津波の予測に不確実性があるなかで、どこまでリスクに備えるべきか、どんな手続きで、誰がそれを決めるべきか。東電と国は311の前、10年ほど「密室の謀議」を続けて、公共の監視の目が届かないようにし、誰が責任を取るのかあいまいな仕組を維持し続けた。
2013-09-09 21:42:45続)しかしながら,科学のシステムは,常に科学的結論を一義的に導き出しうるわけではない.科学のシステムもまた,法のシステムと同じくらい,人間のすったもんだにほかならない.
2013-09-09 21:43:34続)「間違いを免れない人間が,ときに個性を激突させ,予想もしなかった展開に右往左往しながら,一歩一歩明らかに」するのが科学のシステムである*13.科学的事実は一義的に決定しうるというナイーブな法律家の科学観に遭遇した科学者は驚き戸惑い,法廷を敬遠しても不思議ではない.
2013-09-09 21:44:50続)以上、法律家の硬直的科学観(固い科学観)について中村多美子「法と科学の協働に向けて」(岩波「科学」2010年6月号)より抜粋。 http://t.co/QUIPPsbMHe (PDF)
2013-09-09 21:45:40責任追及は確かに難しい面が多い。しかし通常の工学システムに必要な「安全余裕」を津波に関しては設けなかった。電事連は必要と知りつつ土木学会を利用して津波評価方法から取り除いた。この点は責めようがあるように思える。
2013-09-09 21:45:54続)福島原発訴訟に関して裁判官たちが、予見可能性について「一点の疑義も許されないのが自然科学」という固い科学観(ファンタジー)に基づいて判断した可能性を強く疑う。
2013-09-09 21:47:48津波予測を数センチ超えただけで、ポンプがやられて炉心損傷の可能性が出てくるシステムなんて異常だ。ましてやそれが原発なら。「耐荷重10キロ」の棚に、10.1キロの荷物を置いたら落ちちゃった、みたいなものだろう。
2013-09-09 21:48:51@sayawudon 安全余裕については非常用電源を同じ高さの場所(どちらも同様に水没しうる)に設置したというのも工学設計上、安全余裕の理念を無視した重大な過失と思うのですが、どうなのでしょう?
2013-09-09 21:50:54科学と法の問題については、 @tkonai さんも参加していた「不確実な科学的状況での法的意思決定」プロジェクトを参照。 http://t.co/MiLCU4INgo 先ほどの中村多美子氏の論文もこれの一環(中村氏はプロジェクト代表)。
2013-09-09 21:54:21設計時(1966年)の津波予測は3.1m。非常用電源の冷却用ポンプは5.7mまでは耐えられたので約2倍は余裕を設けていたことになります。津波予測を見直した(2002年)ときに余裕分を使い尽くしてしまった(というか余裕分に収まる範囲で予測を見直した)RT @hirakawah
2013-09-09 22:01:02東電:汚染水、首相の「完全にブロック」発言を事実上否定 http://t.co/EpQBMsm9WQ 首相発言を真正面から否定しづらいとしても、真っ赤なウソに同意することはさすがに東電もできないか。
2013-09-09 22:04:37本当は空冷の非常用電源が高いところにあれば電源の多様化という意味では余裕を設けることになったのですが、それは6号機に一つあっただけ。それも多様化のためではなく、空冷の方が安いからそうしてあったようです。
2013-09-09 22:07:15先ほど http://t.co/9cKifQ5lgI の補足。『予見可能性について「一点の疑義も許されないのが自然科学」という固い科学観に基づいて判断』というのは、要するに専門家間に少しでも不一致があるなど、予見可能性が100%確実でない限りは無実、ということ。
2013-09-09 22:16:29すみません、昨日、福島第一に空冷の非常用発電機が6号機に一つだけだったと述べましたが訂正。2号機、4号機にもありました。しかし2,4は本体、もしくは電源盤が水につかってアウト。みんな浸水の激しい地下階に並んでいて、討ち死にしたのでした。
2013-09-10 08:19:41「固い科学観」…平川さん。 https://t.co/SC5L4KWw0x https://t.co/db5Qatsd5N https://t.co/ih0GabDBQl https://t.co/EKHpmuRdhY (参考) https://t.co/hquOnzI8Yv
2013-09-10 00:41:50http://t.co/e0wnWkM0AO 「予見可能性」の判断が、科学の不確実性などを考えない硬直的科学観に基づいたものではないか
2013-09-10 03:21:18ここでは柔軟な「科学」の主張を科学の帰結と同等のものとして扱ってる わけだけど、そんなのは科学観がどうというような話ではなくて法 廷闘争の技術程度じゃないの?
2013-09-10 03:21:22