ちなみに、甲状腺に異常がないのに甲状腺ホルモンが低い状態というのもあり、低T3症候群と言われます(主にT3。重症例ではT4も低下するっぽい?)急性心筋梗塞とか、悪性腫瘍とか、肝硬変とか、腎不全とか、飢餓とか外傷とか、原因はさまざま。覚えられるかこんなの。
2013-09-05 14:36:03尿崩症は名前の通り(?)尿量が異常に多くなる病気です。多尿・多飲・口渇が主症状。基準としては、尿量3000mL/dayといわれています。
2013-09-05 14:42:41尿が濃縮されない(原尿の水分が再吸収されない)ために起こる病気であり、尿は通常のものより薄く、逆に水分ばかり出ていくため血液はどろどろします。それ以外の病気の結果として尿量が増加するものは尿崩症とは言わない?(未確認)
2013-09-05 14:44:14で、原因ですが、下垂体から分泌される抗利尿ホルモン(バソプレシン、ADH)の合成障害、もしくは合成はされているのに腎臓の反応性が低下していることが原因になります。利尿を抑制するホルモン……というとまだるっこしいですが、要は尿の濃縮を促進するホルモンにゃんですね。
2013-09-05 14:47:22ADHを合成する下垂体に問題がある「中枢性尿崩症」が全体の60%を占めます。脳の病気です。難しいです、結論からいうと根治はしません。ADH補充療法を行うしかないです。
2013-09-05 14:49:12ADH補充剤としては、まずは酢酸デスモプレシン。点鼻、スプレーで投与して、粘膜から吸収してもらいます。三環系抗うつ薬との併用で低ナトリウム血症やけいれんを誘発することがあります(このへんの機序覚えてない……)治療前と同じ調子での多飲が続くと水中毒を起こすことがあるので指導に注意。
2013-09-05 14:52:19あとはバソプレシンそのものを皮下注、筋注する方法もありますね。冠状動脈硬化症、心不全、喘息、妊娠中毒症、片頭痛、てんかん、慢性腎不全には禁忌(列挙するってことはよくわかってない証拠)。
2013-09-05 14:53:40あとはADHは足りてるけど腎臓側の感受性がおかしい「腎性尿崩症」があります。ADH受容体異常(伴性劣性遺伝)、水チャネル異常(一部常染色体異常)など。これはチアジド系利尿薬で治療するそうです。こっちはどのくらい重篤なのかとか薬物治療が著効するかとかそういえばよく知らない。
2013-09-05 14:55:47大事なのは尿崩症が中枢性なのか、腎性なのかの判断ですね。そこでバソプレシン負荷試験というものを行います。簡単にいえば、バソプレシン(ADH)を大量投与して効果が出れば中枢性、効果が無ければ腎性。
2013-09-05 14:57:35具体的に言うと、バソプレシン大量投与によって尿浸透圧が上がれば(血清浸透圧を上回れば)中枢性、効果がなければ(血清浸透圧を下回れば)腎性。
2013-09-05 14:58:52尿崩症の真逆の病態として、ADH不適合分泌症候群ってのもあります(まんまですな)。ADHの出すぎ、もしくは腎臓の反応しすぎ。高血圧、低ナトリウム血症などにつながります。原因も肺疾患とか中枢神経疾患とか薬剤の副作用とかまとまりがないことが書いてある……。
2013-09-05 15:01:40副腎というのは腎臓にはっついてる小さな分泌器官で、大きくは副腎皮質と副腎髄質、皮質がさらに3層になっていて、外側から球状帯・束状帯・網状帯・髄質となります。
2013-09-05 15:07:36球状帯からはアルドステロンなどの鉱質コルチコイド 束状帯からはコルチゾールなどの糖質コルチコイド 網状帯からはアンドロゲン(俗に言う男性ホルモン) 髄質からはアドレナリンなどのカテコールアミン類、が分泌されます。
2013-09-05 15:10:51これ、「なんかこの小っちゃい副腎ってやつからこの4種類が出てるよ」の段階で止めておけなかったんですかね(テスト前の学生による先人へのリスペクトがかけらもない発言)
2013-09-05 15:12:04アルドステロン症は名前の通り、アルドステロンの分泌が過剰になる病気です。鉱質コルチコイドというだけあって、ミネラルバランスを崩します。腎臓(腎尿細管)に作用し、ミネラルの排出のバランスを崩すんですね。具体的には体内にナトリウムが増えてカリウムが減ります。
2013-09-05 15:37:36アルドステロン症には大きく分けて、一次性のもの(要は原因よくわかんないもの?)、続発性のもの(原因がはっきりしている=レニンーアンギオテンシン系の異常であるもの)の二種類があります。
2013-09-05 15:41:47一次性のものは一旦置いといて、続発性のもの。つまりレニンーアンギオテンシン系(アルドステロン分泌を制御する経路)が異常なものの原因は、さらに、ネフローゼ、褐色細胞腫、肝硬変、鬱血性心不全(循環血量の低下)、腎血管性高血圧症(腎血流量の低下)、レニン産生腫瘍、カリウムの長期投与……
2013-09-05 15:46:03とまれ、そんなこんなでアルドステロンの分泌が過剰になります(ひどい理解)。主なしょうじょうとしては高血圧(それも、臓器合併症が進行しやすく治療抵抗性の厄介なもの)、低カリウム血症、代謝性アルカローシス(血液のアルカリ性化)、多飲・多尿などが挙げられます。
2013-09-05 15:47:39診断基準としては(症状とかぶりますが)アルドステロンの高値、カリウムの低値。他にレニンの低値、代謝性アルカローシス(HCO3-の高値)など。
2013-09-05 15:50:25あとは、立位、フロセミド、カプトプリルなどによる負荷試験も行われます。アルドステロンの上昇・レニンの下降が確認されるはず。
2013-09-05 15:50:51治療方針としては、腫瘍などがある場合はまず摘出。原因となる疾患の治療が第一。それらが不可能な場合、抗アルドステロン薬(スピロノラクトンなど?)による対症療法を行います。
2013-09-05 15:52:17ちなみに、アルドステロンが高値を示すのに、腎臓のほうがその高値に適応していて(感受性を下げていて)特に症状がない、という状態もあり、偽性アルドステロン症と呼ばれますよー
2013-09-05 15:53:23クッシング症候群は、コルチゾールの過剰分泌による病気です。脳下垂体に腫瘍ができて副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を出しすぎている場合と、副腎自体に腫瘍ができてコルチゾールを出しすぎている場合が主で、前者を特にクッシング病といいます。
2013-09-05 15:55:34クッシング症候群の主な症状としては(まあ糖質コルチコイドってくらいですから)糖新生の増加による高血糖。糖脂肪化亢進による高脂血症・肥満。タンパク質異化による骨粗鬆症・筋力低下など。
2013-09-05 16:06:52