タコさんの真面目(?)ツイート

なんか医学関連
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ドロドロセレックス @p_cyclase

「かぜ症候群」、いわゆる風邪は、ここでいう「上気道側の」微生物感染(ウイルス・細菌)感染の総称。広義にはインフルエンザを含む(つまり、狭義には除く)。原因は9割以上はウイルスによるもので、感染経路は飛沫感染。(空気じゃないよ)

2013-09-06 12:07:06
ドロドロセレックス @p_cyclase

診断はまあほとんどは問診で行われます。白血球増加や炎症所見も見るかも。培養やPCRで原因のウイルスや細菌を調べることも可能ですが、たいていの場合は大事にしてたら治るし、そもそも原因ウイルス・菌が決定できる頃には治ってることが多いんで、まあ研究目的というのが実際かな。

2013-09-06 12:09:26
ドロドロセレックス @p_cyclase

ちなみに原因トップはライノウイルスというウイルス(40%ほど)。そこにコロナウイルス(変種のSARSのほうが有名やね)、RSウイルス(小児・高齢者に多い)、アデノウイルスなどが続きます。マイナーどころでは、β溶血性レンサ球菌、マイコプラズマ。

2013-09-06 12:12:56
ドロドロセレックス @p_cyclase

インフルエンザはそのまんま、インフルエンザウイルスによる感染を指します。前述のとおり広義のかぜ症候群に含まれますが、上気道のみならず、肺炎・他臓器疾患(中耳炎、脳炎、心筋炎、消化器症状)などにつながりやすいです。

2013-09-06 12:15:47
ドロドロセレックス @p_cyclase

インフルエンザウイルスの表面に存在するタンパク質の中で、有名どころが「ヘマグルチニン(H)」と「ノイラミニダーゼ(N)」と「M2タンパク質(これが何かの略なのかこういう名称なのかは実は私知らない)」。

2013-09-06 12:18:26
ドロドロセレックス @p_cyclase

ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼにはいくつかの型があり、その型でどのワクチンが効くかとかが決まりますね(抗原と抗体の説明はめんどいからしない)。ニュースで良く言ってるH3N2型とかはこれです。

2013-09-06 12:22:34
ドロドロセレックス @p_cyclase

あー、インフルエンザウイルスにはまず大きくA型B型C型がありますって言うの忘れたわ。あります。

2013-09-06 12:24:02
ドロドロセレックス @p_cyclase

A型インフルエンザはさっき言ったHやNの変化が激しく、ワクチンとのイタチごっこを演じているのは大体これです。B型はA型に比べるとやや変化が少なく、A型と違って「M2タンパク質」を持ちません。C型は更に変化が少なく、小児によく感染します。

2013-09-06 12:27:13
ドロドロセレックス @p_cyclase

ほんとはヒト以外に感染するかどうかとか細かいネタはあるんだけど、流行拡大への対処とかではなく、対患者の治療だけに焦点をあてると重要なとこはこんなもん。

2013-09-06 12:28:20
ドロドロセレックス @p_cyclase

インフルエンザ治療薬を大きく分けると、1つ目はアマンタジン(シンメトレル®)などのM2タンパク阻害薬。M2タンパクを攻撃してウイルスが増殖できないようにします(殺すわけではない、はず)。前述のとおりB型にはM2タンパクがそもそもないので、A型にしか効きません。

2013-09-06 12:30:24
ドロドロセレックス @p_cyclase

手持ちの教科書C型に効くかどうか書いてねーわ……。

2013-09-06 12:30:41
ドロドロセレックス @p_cyclase

これは最も古くから使われているインフルエンザ治療薬ですが、最近は影薄いと言われてます。

2013-09-06 12:31:08
ドロドロセレックス @p_cyclase

んで、2種類目。ノイラミニダーゼ阻害薬のみなさんです。まあノイラミニダーゼを攻撃して、ウイルスの増殖を抑えます(これも殺すわけではないはず)。去勢ですね。こわい。前述のアマンタジンに代わり、A型・B型両方に効く鳴り物入りで登場しました。

2013-09-06 12:33:21
ドロドロセレックス @p_cyclase

ザナミビル(リレンザ®)、オセルタミビル(タミフル®)などですね。

2013-09-06 12:34:38
ドロドロセレックス @p_cyclase

ザナミビル(リレンザ®)は世界初のノイラミニダーゼ阻害薬として発売されたのですが、粉末状の薬を専用の装置で鼻から吸入しないといけませんでした。なので、普通に口から飲めるオセルタミビル(タミフル®)の登場以降急激にシェアが落ちます。

2013-09-06 12:37:05
ドロドロセレックス @p_cyclase

しかしまあ日本では、タミフルは例のアレがアレしたので、アレです(婉曲表現)。私が留年してるあいだ薬局事務とかしてたときは、冬には専用吸入器つきのリレンザが飛ぶように売れる光景を見ましたね……。

2013-09-06 12:39:36
ドロドロセレックス @p_cyclase

ちなみにこのノイラミニダーゼ阻害薬、植物や微生物などの天然物を参考とせず、1からコンピューターグラフィックで設計された珍しい薬だったりします。逆に言うと、今の科学力でもまだまだそういう方法で薬を作るのは並大抵のことではないんですにゃ。

2013-09-06 12:41:50
ドロドロセレックス @p_cyclase

糖尿病は血中のグルコース(ブドウ糖)の濃度が病的に高い状態です。

2013-09-10 11:43:15
ドロドロセレックス @p_cyclase

通常、血中グルコース濃度を抑えるはたらきのあるインスリンというホルモンが、脾臓のランゲルハンス島β細胞というところから分泌されていて、血中グルコース濃度は正常に保たれています。

2013-09-10 11:45:31
ドロドロセレックス @p_cyclase

このランゲルハンス島β細胞が破壊され、再起不能になっているのがI型糖尿病です。原因の多くは自己免疫と言われていますが、稀に原因不明の機序でβ細胞が破壊される例もあります。遺伝性があり、多くは10代で発症し、生涯にわたるインスリン補充療法が必要となりますー

2013-09-10 11:48:17
ドロドロセレックス @p_cyclase

β細胞自体がやられているわけではないですが、インスリン分泌が低下したり、インスリンの効きが悪くなるのがII型糖尿病です。生活習慣がどーこー言われるのはこっちですね。その他、原因不明のもの、他の疾患や薬剤の副作用によるもの、妊娠によるものなどが挙げられます

2013-09-10 11:50:11
ドロドロセレックス @p_cyclase

糖尿病の診断に重要なのはお馴染み血糖値と、HbA1c(グリコヘモグロビン)の値です。HbA1cは簡単に言うと血中ヘモグロビンにグルコースが結合したものです。血糖値そのものは食事などでの日内変動が激しいですが、HbA1cは最近(数か月)の血糖状態を反映してくれます

2013-09-10 12:03:16
ドロドロセレックス @p_cyclase

よーは、今どうなのかと、最近だいたいどうだったのか、ですね

2013-09-10 12:03:35
ドロドロセレックス @p_cyclase

血糖値の糖尿病型(早朝空腹時126mg/dL以上、ブドウ糖負荷試験2時間後200mg/dL以上、随時血糖値200mg/dL以上のいずれか)、HbA1cの糖尿病型(6.5%以上)の両方を示した場合、糖尿病と診断されまs。

2013-09-10 12:06:43
ドロドロセレックス @p_cyclase

血糖値のみが糖尿病型の場合でも、糖尿病特有の症状(網膜症など)が見られれば糖尿病と診断されます。特に無症状の場合は再検査となります。

2013-09-10 12:08:36
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