診断基準としては血中コルチゾール、血中ACTH値の測定が主になります。また、血中コルチゾール値は朝に高く夜に低いという日内変動がありますが、クッシング症候群ではこの変動が消失します。
2013-09-05 16:08:32他に、デキサメタゾン(コルチゾール用作用)による抑制試験がよく試験に出るアレですね。夜寝る前(9時)にデキサメタゾンを服用すると、通常なら身体がコルチゾール過剰と判断して翌朝のコルチゾール値が低下しますが、クッシング症候群の患者の場合はコルチゾールの異常分泌が続きます。
2013-09-05 16:13:04デキサメタゾン抑制試験でクッシング症候群のスクリーニングを行った後、CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)負荷試験による病型分類を行います。下垂体性(クッシング病)の場合はACTHの過剰反応が見られます。
2013-09-05 16:14:18治療としては第一に外科手術による腫瘍の摘出。脳下垂体の腫瘍が摘出不可能な場合は、放射線療法などを行います。薬物療法としてはACTH分泌抑制薬(カベルゴリン、バルプロ酸Na、メシル酸ブロモクリプチン)、ステロイド抑制薬(ミトタン、トリスロタン)などがありますが、効果は低いです。
2013-09-05 16:16:53なんかこう、「薬はあんまり効きません、外科手術しましょう」ってのが続くとこう、なんのために私この科目の勉強してるの……って気分にはなりますね!
2013-09-05 16:17:21髄質入りましょう。褐色細胞腫は副腎のクロム親和性細胞に由来する腫瘍で、カテコールアミンの過剰産生が特徴です。検査のポイントとしてはそれこそカテコールアミンの高値、他にバニリルマンデル酸(VMA)の高値、そして腫瘍ですのでなにより画像診断です。
2013-09-05 16:22:54褐色細胞腫の五大症状として、高血圧(Hypertension)、代謝亢進(Hypermetabolism)、高血糖(Hypergricemia)、頭痛(Headache)、発汗過多(Hyperhydrosis)があり、5H病と呼ばれます。お前最後2つ無理やり入れなかった?
2013-09-05 16:24:31他に、感情的に興奮し、理路整然としないことを言い出したりするそうです。要はアドレナリンが過剰なわけなので、まあそういうイメージあります。
2013-09-05 16:25:48アジソン病は逆に副腎の機能不全です。今まで出てきたアルドステロンやらコルチゾールやらアンドロゲンやらが減少します。当然症状も逆のイメージで、低血糖・低血圧・食欲不振。低ナトリウム血症・高カリウム血症。無月経。恥毛・腋毛の脱毛など。
2013-09-05 16:29:21検査項目も似たり寄ったりな感じで、ナトリウム低値、カリウム高値、コルチゾール低い値など。結核や副腎皮質癌が原因となりえます。治療としては、ヒドロコルチゾン(コルチゾール作用・アルドステロン作用)による補充療法を。
2013-09-05 16:33:32【発熱】体温の異常上昇のこと。一般診療に訪れる患者の3割はこれだと言われる。体温には、正常上限値37℃とされる「口腔温」、口腔温より0.3℃低いとされる「脇窩温」、口腔温より0.6℃高いとされる「直腸温」などがある。
2013-09-05 16:42:59発熱の原因は大きく分けて、1.感染性のもの(細菌毒素による場合と、サイトカインによる場合がある)、2.非感染性のもの(悪性腫瘍・膠原病など。主にサイトカインによる)に分けられる。また、1週間以上続く原因不明のものを特に「不明熱」という。
2013-09-05 16:45:08【頭痛】頭頸部に限局する痛みの自覚症状のこと。診断としては、緊急性の高いくも膜下出血、脳腫瘍の可能性を最優先に検討しないといけない。
2013-09-05 16:46:32これは1.機能性頭痛(血管由来、筋緊張由来など、器質疾患に起因しないもの)と2.症候性頭痛(基質疾患に起因するもの。くも膜下出血、脳炎、脳腫瘍など)に分けられます。
2013-09-05 16:48:52皮膚面のものには紅班(赤血球の減少による炎症。ガラス圧法で消褪)、紫班(内出血によるもの、ガラス圧法で消褪しない)、色素沈着など。
2013-09-05 16:51:51皮膚からの隆起が見られるもののうち、~5mmのものを丘疹、5~30mmのものを結節といい、じんましんのように数時間で消失するものを膨疹といいます。また、体液が溜まっているものを水疱、膿んでいるものを膿疱と。
2013-09-05 16:54:02また、表皮の組織欠損を糜爛(びらん)、それが真皮・皮下組織にまで達するものを潰瘍といいます。これら全てを総括して発疹といいます。
2013-09-05 16:54:49【黄疸】血中ビリルビンの上昇により、皮膚や眼球が黄色くなることを言います。具体的には、血中ビリルビン値2.0mg/dLが基準となります。
2013-09-05 16:57:29ビリルビンとはざっくりいうと赤血球の分解産物で、通常は肝臓・胆嚢を通って排出されます。黄疸には大きくわけて、赤血球の分解が過剰なために起こる溶血性黄疸と、肝臓や胆嚢の異常によってビリルビンが排泄されなくなる閉塞性黄疸があります。
2013-09-05 17:00:54【チアノーゼ】血中の還元型ヘモグロビンの上昇により、皮膚や粘膜が紫色になること。一般に、還元型ヘモグロビン濃度5.0g/dLが基準とされる。本人や家族がチアノーゼと判断している場合は少なく、来院する場合は息切れが主訴のことが多い。
2013-09-05 17:06:48