帝国陸軍中将 花谷正
牟田口廉也という人間を擁護する気など何もないが、ビルマ戦線という枠でも日本陸軍という枠でも、牟田口より花谷正の方がよほどひどい将軍だと思う。騙されたと思ってウィキペディアだけでも読むべし。 http://t.co/JDLaqB77X4 牟田口は「愚将」ですむが、花谷は「酷将」だ。
2013-09-24 23:04:03いま出先で資料もないが、確か花谷正は支那事変中、参謀将校として膠着中の前線に乗り込み、格上の部隊長に「お前みたいな陸大も出てない野郎は、蒋介石に出世させてもらったようなものだ。恥を知れ」なんていう、どっちが恥を知るべきか分からん恫喝を方々でして回ってた人。
2013-09-24 23:30:21満州事変中でも、花谷は事態収拾に来た外交官を前に軍刀をガチャつかせ、「何も斬らずに刀から手が離れるわけないだろう」みたいな、ヤクザまがいの恫喝を繰り返してた人である。愚将とかのレベルじゃない。何か人間として間違ってる人で、それはこういうのを将官まで上げた日本陸軍の罪でさえある。
2013-09-24 23:34:18まあ、インパールで亡くなった英霊にはあいすまない言い方だが、牟田口の愚かさというのは、まだある種の愛嬌みたいなのがあって、事実ネタとして面白がる戦史マニアもいるわけだ。ただ、花谷は単に「酷薄」というしかない。それゆえこの人は牟田口以下なんである。
2013-09-24 23:37:43花谷の異常な点は、司令官閣下ともあろうものが文字通り自分の拳骨で、上は参謀長から下は一兵卒までを殴り続け、師団中に不気味な「鉄の規律」を作り上げていたという点だ。花谷師団の「強さ、規律」を指摘してる資料は割とあり、ここに日本式ブラック企業と同根のものがある気がして、何か恐ろしい。
2013-09-24 23:43:50Wikiの花谷正の項目は記述が控えめですね。盧溝橋事件以前に内地で連隊長に着任した時、士官学校同期生の大隊長をいきなり兵下士官の面前で殴打した。何の理由もなく名誉を踏みにじられた大隊長は精神に変調をきたした挙句に自殺する。
2013-09-25 01:51:01大隊長の未亡人は夫を死に追いやった花谷の参列を断ったが、花谷は葬儀の席にずかずかと踏み込んできて、遺影を傲然とにらみつけて帰ったという。政治的行動以前に明瞭に人格的な問題があった。
2013-09-25 01:54:03@tsukasafumio この手の逸話持ちは忌避されることが多い印象がありますが、この人物は何をもって評価され、出世できたのでしょうか?
2013-09-25 01:56:47@SHU_0910 陸軍大学を卒業したエリートであったこと、東條の引き立てに連なったことが中将まで出世した理由です。陸軍大学や陸軍省人事課は、将校の人格を評価する能力も意図も無かったということでしょう。
2013-09-25 02:05:13@tsukasafumio ご返答ありがとうございます。重ねての質問になりますが、実績が乏しく、かつ同期部下からの評判などが悪い人物の何が上司に気に入られたのでしょう?Wikiのみの情報ですが、戦時でも平時でも能吏とは言い難いように思えます。いわゆるコミュ障的な人物のような?
2013-09-25 02:13:26@SHU_0910 存外に小心者だったという評もあるので、上司にとっては卑屈に振舞う使い勝手の良さがあったのでしょう。汚れ役をさせるには重宝な人物だったかと思われます。
2013-09-25 17:30:01@tsukasafumio ご教示ありがとうございます。出世するタイプの中にはこのような人物は見受けられます。実績をそれなりに残しつつも弊害が大きいので頭打ちになるのですが、上司の引きで高級幹部にまでなっているということは、組織のガバナンスの健全性が失われたひとつの兆候ですね
2013-09-25 17:34:18一夜明けると、何だか花谷正将軍、大人気だなあ。当方もふと、この人のことを記した書物などひもといていたので、その“名言”を備忘と思って書いてみよう。
2013-09-25 09:39:29前線の部隊より届いた、食糧の補給を求める電文に対して、花谷師団長の返した電文。「一木、一草、食たらざるはなし」
2013-09-25 09:41:03「糧食を要求してくるのは、第一線部隊が弱虫だからだ。弱い奴らは脅し上げないと、戦には勝てない」(花谷正)
2013-09-25 09:42:19「お前、弾丸の補給が欲しいと言うが、あんな陣地は夜襲をすればとれるよ。お前、夜襲が恐いんだろう? お前と弾丸と、どっちが大事だと思ってるんだ。弾丸はやれんよ」(花谷正)
2013-09-25 09:46:30このあたりの花谷の補給観は、「日本軍は精強無比だったが敵の物量に押し切られて負けた」とか言ってる人に100回くらい読ませてやりたい。これを陸軍中将、師団長閣下が言ってるんだよ。
2013-09-25 09:51:46「貴様、腹切れ。ここで腹切れ。貴様の刀がさびているなら、俺のを貸してやる。指揮をする人間はいくらでもいるんだ」(花谷正)
2013-09-25 09:54:54副官「師団長、どうして僕を殴るんですか。僕が憎いんですか」 花谷「憎いことはないさ」 副官「それならなぜ殴るんですか」 花谷「貴様は殴りやすいんだ」
2013-09-25 09:56:35「あの命令違反をした将校に腹を切らせろ。お前が責任者だ。奴を見つけられず、腹を切らせられなかったらお前が腹を切れ」(花谷正)
2013-09-25 09:59:28(戦況やむをえず砲を破壊して後退した砲兵少尉に)「死生栄辱を共にすべき火砲を捨てて、雲なき戦場を孤影悄然と逃げ帰った貴様を『青空少尉』と命名する。おい、復唱してみろ」(花谷正)
2013-09-25 10:02:05「貴様のような意気地なしの不忠者は将校ではない。今から上等兵だ。恥ずかしいか。そう思うなら自決しろ」(花谷正)
2013-09-25 10:04:10まあ、花谷閣下の“名言”はキリがないから、ここらでやめとこう。この人、陸大を出てない将校を見るや、気分によっては「上位者でも」いきなりビール瓶で殴りつけるような人なんだよ。牟田口のようなネタにもならん、真の狂人だ。そしてこれを将軍にまでした日本陸軍も狂気の組織だ。
2013-09-25 10:17:17