9/22-28twnovel

9/22-28
0
前へ 1 2 3 ・・ 48 次へ
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

ヒラヒラ、海の中を泳ぐヒラメに、飛び乗った。あらら、直ぐに失速、砂の上。ヒラメさん、砂の中に半分潜って、キョロリと此方を、眺めてる。#twnovel 「よし、来た」今度は、オレがヒラメを真似て、横に平たく、ヒラメの踊り。ヒラメも機嫌が直ったか、ヒラヒラ出てきて、踊り出す。

2013-09-21 03:58:49
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#twnovel 竜胆(りんどう)は曇りの日にはその蕾を閉じ、晴れの日そっと花開く。ならば、この明るい月の夜は。俺は肩をすぼめて泣き出しそうな君の手を引く。ひんやりとした夜気の中、聞こえる虫の音。月明かりを浴びて歩けば、君は笑ってくれるだろうか。凛として、清(すが)しく、青く。

2013-09-21 04:08:47
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

その指に触れられるといつも、思考回路はマーブル模様を描いて甘く溶ける。ゆるやかにうねって流れて、その指の跡から沁み入り、呪縛に変容して拡散してゆく。毒しか感じないほどの甘味に絡め取られて浸かりきって、いつか朽ち滅びるときまで。 #twnovel

2013-09-21 04:23:37
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

「我々は穏便に例のファーストフード店に入り、ショッカーの手から店を取り戻す。これは、店長からの依頼でもある」作戦は詰めの段階だ。#twnovel 一人のメンバーが、他のメンバーを指さして言った。「彼は昨今のファーストフード店事情に精通していない。彼を用いて大丈夫か」(続く)

2013-09-21 04:37:23
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

隊長は、彼を制した。「君は、彼が中二病だと言っているんだな?」#twnovel 彼は、顔色を変えた。「全てについて中二病だと言っているわけでは、ない。だが、ファーストフード店事情には彼は精通してない。それは事実だろう?」「君が彼に教えたらいい。ところで、例のポテトだが…」

2013-09-21 04:46:17
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

織物師はついに小説家を彼の織物に織り込んでしまった。陰鬱な夜を背景に一角獣(海に住んでいるリアルな。)と小説家が描かれた斬新な作品。#twnovel「現代アートですか?」織り込まれた小説家が、織物の中から尋ねる。「いいえ、違います」織物師は、答えた。「古典的な作品ですよ」

2013-09-21 05:09:57
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

ずいぶん長い手が、延びてきた。私の住むアパルトメントの部屋を横切って、まだまだ、延びていく。いったい、何をつかもうと言うのか。#twnovel 延びていく先を見てみたいが、想像するだけで我慢した。きっと、カノジョにあげようと、遠方の国の珍しい花を採りに行っているんだろう。

2013-09-21 05:52:54
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

ある日、小説家は自分が、無数の色んな色の羊の毛で織り込まれていることに、ついに耐えることが出来なくなった。彼も、彼の作品も、カラフルな色に染色された羊の毛でがんじからめになっていた。#twnovel 「冬は寒くなくていいが…」彼はつぶやいた。「夏は、暑いんだよ。困ったな」

2013-09-21 06:45:10
七歩 @naholograph

古い本をパラリと捲ると文字という文字が消えていた。文字だって退屈するの。表紙が教えてくれる。どうすればいい?旅に出ましょう。そそのかされた僕はパタパタ、空っぽの本に導かれ旅に出る。空っぽの本は全てが軽い。身も心も勿論頭も。お陰で僕らは右往左往。長い話になりそうだ。#twnovel

2013-09-21 07:54:51
春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

#twnovel 「倍返し」がはやっていたので、誕生日プレゼントをあなたの時に倍返し。愛の告白も倍返しした。喜んでくれると思って頑張ったのに、あなたの私に対する気持ちは半減。「なんか重い。君とは対等なままでいい」本当は、倍倍返しをしなきゃならないプレッシャーが重いんだけどね。

2013-09-21 08:26:23
春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

#twnovel 彼女は泣いてばかりいた。そのたびに僕は出来るだけ優しく話しかけた。元々、回遊魚のようにエネルギーに溢れて、止まったら腐ってしまうような人だから、あまり休ませず、でも無理させず。悠々と泳げる場所をようやく見つけ、僕は手を放した。力強く大海原を泳ぐ、君が好きだよ。

2013-09-21 08:40:48
さえずり鳥 @EDOGAWANKO

海岸で、高校生たちに苛められていた海亀を助けた。かわいそうに。高校生は口々に、「ちょー、つまんね」「亀とか好きなんだ」「マジきもくない?」「サムイんですけどー」「そいつ援交してんだよ」「お前、ウソつくなよ」「うわっサムイッ」#twnovel こちらがノイローゼになりそうだ。

2013-09-21 08:42:14
春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

#twnovel 黒いとうもろこしの実を食べた後、体温が一定以上に温まると、ポップコーンのように身体が弾けて膨らんだ。走っている一汗かいた。ポン。君に好きと言われた。ポン。ポンポンポン。膨らまなかった人たちも、それらに挟まれ潰れて弾けた。ポン。 #世界もう滅ぼしたい協会

2013-09-21 09:01:49
@skl511

僕は歩き、歩いて、歩かれている。後退するように、前進するように。僕は僕の速度を越えず、僕の時間を外れない。殻。礎。軸。三界を貫いて尚、整然とする道。冬。鼓膜にごうごうと響く軋轢の叫びが、聴こえる。 #twnovel

2013-09-21 09:15:51
雪村燈子/yuk1/ @tamako_12

#twnovel 薄紫色の香水瓶を傾けると甘ったるい匂いがこぼれた。白い陶器を伝って汚水と混ざる。小さなガラスの林檎は彼女の香水のオマケだった。「あげるね」彼女の指に摘ままれた林檎は美しかった。私には似合わないのに、甘い匂いがついてしまった。洗っても洗っても染み付いて消えない。

2013-09-21 09:23:40
春木のん🪄ふしぎなアンソロ @Haruki_Non

#twnovel 今度の旅行はどこへ行く?プーケットでリゾート気分を満喫しようか。ハワイやバリもいいね。でもどこへ行くにしても、ご飯が美味しいところがいいな。一緒にご飯を食べる君がいれば、僕は何でも美味しく感じるから、行き先は君の行きたい所にしよう。 #世界もっと愛したい協会

2013-09-21 09:24:59
すわぞ @suwazo

#twnovel 子供が死にました。長い幸福な夢の果てに。悪魔は契約の終了を知ります。子供の母親が自分の魂を売って願ったのは子供が幸福の中で命を終えること。世界は滅びてしまったので悪魔は子供に幸福な夢を与えたのです。子供の死と共に、子供の夢の欠片であった私達も終わりを迎えました。

2013-09-21 09:40:44
高山 環 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕(宝島社文庫)」より発売中 @Takuya11

#twnovel 雨音で目が覚めた。窓ガラスに大きめの雨粒が激しく当たる。微妙な関係になっている彼と会う約束が午後にある。雨を理由に断りのメールを送ろうとして誤ってTV電話のアイコンに触る。自分の少し疲れて篭った顔が画面に映る。雨で心を閉ざすのも何か違う。私は着ていく洋服を選ぶ。

2013-09-21 09:42:56
すわぞ @suwazo

#twnovel 花屋が羽根の鉢植えを売っていた。羽根である。土の中に根っこを伸ばし、土の表面から瑞々しい羽を広げている。まだ小さい。とても小さい。虫に喰われた跡もある。値札を見たら大特価である。たぶん売れなかったら処分されてしまうのだろう。僕は鉢植えを手に取ってレジへ向かった。

2013-09-21 10:04:35
猫春雨@ものがたる屋 @nekoharusame

とある薬を飲むと目の前にカラフルな扉が現れた。幻覚ではない。俺にとっては紛れもない本物だった。ドアノブを回し、静かに扉を開く。そこには目がくらむような色香を放つ美女が居て、今日もまた官能に溺れた。今までの滞在時間は合計二十時間余り。あと四時間で戻れなくなるらしい。#twnovel

2013-09-21 10:07:46
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

いつしか刻まれてしまった感情の襞の奥まで満ちるようにと、口うつしで注ぎ込まれたワインのぬるさが私の体温と混ざり合ってひとつに混ざり合うとき、熟すときまで寝かせておいてもらえるのなら、彼を愛することができるのかもしれないと思う。 #twnovel

2013-09-21 10:23:39
考えさせるbot @matsumotokatsu1

夜の散歩道寂しげな女性のコートから何かが落ちた。見ると好きと言う感情だった。家に持ち帰りボロボロになった感情を綺麗に洗い素敵な音楽を聞かせ素敵な絵を見せて大切に育てた。1年後落とし主の女性のコートに戻してあげた。今度は素敵な恋をして下さい。僕は星に願ってみた #twnovel

2013-09-21 10:48:14
ろかる @hikiaca

#twnovel 水っぽい果物が好きだ。梨、枇杷、桃……。ずるずると果汁を垂れさせながら食うのがたまらなく美味いのである。林檎ではいけない。柿も駄目だ。私の体は乾いているから、ペッタリした物を好むのも仕方のない事といえよう。布切れの身体で私は今日もこっそり冷蔵庫から桃を頂くのだ。

2013-09-21 11:01:37
夜間一便一往復 @m1y_ak0

【SS】 #twnovel サマーセールのチラシをもらった。チラシには「期間限定ですので冷蔵庫などに貼っておきましょう」とあった。文字どおり冷蔵庫に貼った。行く機会が無かった。

2013-09-21 11:21:42
パイパン男子bot @paipanman69

目が覚めたら見知らぬ女が俺の陰毛を剃っていた。既にギンギンのアレをつまみ、根元まで丁寧に剃る。されるがままに思い出そうとする。剃り終えると女は俺にまたがってショーツを脱いだ。思い出した瞬間、昨夜の合コンで会った女のつるつるのアソコが俺の童貞を奪っていた。(完) #twnovel

2013-09-21 11:39:46
前へ 1 2 3 ・・ 48 次へ