国際法学たんによる「武力紛争法」についてのまとめ

国際法学たんから教えていただいた「武力紛争法」(戦時国際法)についてまとめてみました。
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simo@紗希&ツチヤ教徒 @simoMC3

RT @kokusai_law_tan お疲れ様でした。勉強になります。一つお尋ねしたいのですが。もし今日本が武力紛争状態になり相手国軍隊が上陸して原発を爆破しようとしたとします。今原発の警備は警察が行っていますが警察が抵抗した場合、警察官は捕虜としての立場を与えられるでしょうか

2013-10-06 10:36:10
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 ありがとー! これは難しい面があるなー。武力紛争状態である事がわかっているなら、武力紛争法の規則が適用されるから、日本の警察は軍隊に編入、警察官は戦闘員の資格要件を満たさないとあかんのとちゃうかなー。そうでない限りは文民として保護やけど、敵対行為はあかんな。

2013-10-06 10:20:26
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 もっとも、裁判までは保護がなされないとアカンから、捕虜として推定はなされるかな。ただ、裁判の結果、刑事罰が加えられるかもしれんけど。

2013-10-06 10:23:27
simo@紗希&ツチヤ教徒 @simoMC3

@kokusai_law_tan なるほど。問題は、自衛隊が間に合わない、という状況下で、警察が独断専行してしまったり、あるいは国民が猟銃なり包丁なりで抵抗の意思を見せたら、ということを専門家しか知らない、と言うのは非常に怖い状態だと考えています。重ねてありがとうございました。

2013-10-06 10:54:10
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 いえいえー! せやなー。日本の警察は文民警察やし、国内法上、敵の軍隊と戦う権限が与えられているわけではないからなー。文民としての保護がなされないと困るから、敵対行為に参加させない方がええやろなー。

2013-10-06 10:48:06
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 (最悪、警察官が敵対行為に参加した場合は第一追加議定書第44条3中段で捕虜資格があると強弁するしかないな) (もっとも、我が国の解釈宣言上は、ほぼ不可能な主張やけどな)

2013-10-06 10:58:27
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 文民警察の敵対行為、というのは武力紛争下においてはやはり不可能やな(できたら文民警察じゃない)。 国民の武力蜂起というのは、それが戦闘員の要件さえ満たせばできる(しかし文民でなくなる)けど、普通はそんなん知らんから非常に恐ろしい事態をまねきかねんわなー。

2013-10-06 11:05:05
simo@紗希&ツチヤ教徒 @simoMC3

@kokusai_law_tan 本当にありがとうございます。疑問が氷解しました。今の段階でもっと警察官・海上保安官含め国民がそれを学んでもらう機会が必要だと考えます。もっとも、相手国が国際紛争法を無視する、あるいは知らない可能性もあるのですがそこまで考えるとキリがないですね。

2013-10-06 11:09:50
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 どういたしましてやー! せやなー、武力紛争法(国際人道法)というのは、普通の人には存在自体が知られていない場合もあるからなー。我が国の国内法制が整備されてきたのも、最近の事やしなー。相手が違反する可能性はあるけれど、そうさせない取り組みが大事やわー。

2013-10-06 11:20:45
simo@紗希&ツチヤ教徒 @simoMC3

@kokusai_law_tan もっとも、武力紛争ではない状態が一番いいのですが。最悪の場合、本当にまず国民が武力紛争法に従う、そして相手国にも武力紛争法を守らせる、それが政府の仕事だと思います。一つお願いなのですが、武力紛争法についてまとめを作ってもいいでしょうか?

2013-10-06 11:32:14
国際法学たん(VR化は未定) @kokusai_law_tan

@simoMC3 せやなー。そんな場面がないほうがええわー。武力紛争法は武力紛争に関係を持った全ての人が従うべきやわなー。武力紛争法に規定がない場合でも、その精神は無視されるべきでないし、国際人権法とか他の法により穴埋めすべきやな。 ええよー! 大歓迎やでー! ありがとー!

2013-10-06 11:43:00

まとめ作成人の考え:教えていただいたとおりですが、私としては、日本の場合は「武力紛争の相手国が上陸してきて(一時的に)占領された場合」の対応の法制度と、教育ができていないように思えます。
 私としては国会及び政府が早急に対応すべきだと思っています。

 私が過去に読んだ本 『軍律法廷―戦時下の知られざる「裁判」』 朝日選書 北博昭先生著 これは武力紛争法とはまったく別な話ですが関連があると思いますので、ぜひ。