ゲノム不安定性って何?〜遺伝子変異との関係

永添さんの、市民科学者会議でのゲノム不安定性に関するTW(下に掲載)を読んで、考えたことをまとめてみました。なぜ世代を超えてゲノムが不安定になるか。これを読めばわかるかも。
科学
13

よく放射線が体に与える影響として話に出てくる「ゲノム安定性/不安定性」は、とてもわかりにくい印象があります。エピジェネティクスを持ち出す人もいるし、サテライト配列が出てきたりします。しかし、それらはおそらく結果であって、原因は遺伝子の変異に起因するものではないかと思います。

遺伝子変異とゲノム不安定性の関係について考えてみました。

先日の市民科学者会議でのベーヴァーストック博士の話の多くも、この考えで説明できると思います。

*****************************

‪ゲノム・遺伝情報には、3つの階層があります。
①塩基配列、
②染色体上の遺伝子の並び方、
③46本の染色体のセット。

これらを安定に維持する機構として、
①塩基配列の正確性維持のためにDNA修復機構がある。
②DNA修復機構が異常になると、染色体の切断や転座がおこり②が維持できない
③46本の染色体のセットを何代にもわたって維持するために、細胞は、細胞分裂において染色体を2つの新しい細胞に正しく分配するための高度なメカニズムを持っている

つまりゲノムを安定に維持するためにはDNA修復機構と染色体分配機構が正常に働かなくてはいけません。

さらに、DNA修復や染色体分配に必要な機能としてチェックポイント機能があります。DNA修復や染色体分配をしているときに、細胞周期の進行を絶妙に調節する機構です。

修復、分配、チェックポイントの過程にはそれぞれ数十、あるいは百以上の遺伝子が関わっています。それらの遺伝子に変異が起きると、他の遺伝子のDNA配列が変わりやすくなったり、染色体の転座・欠失がおこりやすくなったり、染色体分配に失敗して、染色体が失われたり微小核ができたりするはずです。その悪影響は、何代もあとの世代まで続く可能性があります。

ゲノム不安定性は、このようなメカニズムで起こると考えると、理解しやすいのではないかと思います。

****************************

永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
でも今回のは資料集の他に各スピーカーの経歴とサマリーが書いてあるのでそれも参考に出来るが、東フィンランド大学のキース・ベーヴァーストックさんのゲノム不安定性についての発表は聞いても読んでもよくわからない。崎山さんに聞いても「よくわからなかった」というので私にわかるはずないか。
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
電離放射線被曝の有害な影響(がんやそれ以外の病気および遺伝病)は、被曝によるストレスがかかった際の、細胞での制御(損傷の検知や修復など)の(蛋白質に基礎を置く)発生遺伝学家庭への撹乱という文脈において理解される???
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
細胞の表現型は統計低に安定するものでなく、その安定性はむしろ、(例えばDNAの損傷と修復のような)対立する複数の諸過程の結果であって、いうなれば水流が一定の条件を満たした時に、川の中で渦が安定するようなものである。
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
そのような流れの撹乱が、細胞の表現型を非可逆的に不安定な状態に移行させ、被曝から数世代経た後にさえ有害な影響を生じさせることはありうる。
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
DNAは細胞を複製し、種の全体的統一性を維持するためにはまずもって重要なものである。細胞を特徴付ける制御過程を複製するために特定の蛋白質が産出されるが、DNAはそれの産出に必要な素材(ペプチド)をコードしている。
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
突然変異は(たとえば古典的なメンデル的遺伝効果のような)健康への影響を起しうるし、実際におこすが、それはゲノム不安定性の経路を通じた影響ほど重要でないと議論する余地はあるし、またそのような経路こそが、電離放射線の世代を超えた効果に対する、独特で統一的な枠組みを提供するのである。
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
チェルノブイリおよび福島周辺の汚染地域に棲息する野生生物において、異常が観察されているが、それらが突然変異による損傷よりも、むしろ被曝に起因する生殖細胞のゲノム不安定性にゆらいするということが、証明されることはありうる。『以上キース・ベーヴァーストックさんのサマリーより』
永添泰子(まっとうな人を議会に送ろう!) @packraty
崎山さんはゲノム不安定性は重要なので、なぜ怒るのかわかっていないが、ゲノム不安定性が世代を経るごとに増えていくのはなぜなのか、わからない。これまでがんは遺伝子の損傷が変異をもたらすのが原因と説明してきたので、それが違うとするとショックです」とコメントしていた。

コメント

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする