マッチー(@TomoMachi)と@my_yoursによるやりとりのまとめ

マッチー(@TomoMachi)と@my_yoursによるやりとりがとてもよかったのでまとめてみました。
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せき @my_yours

『ハート・ロッカー』を観た。

2010-10-06 12:58:44
せき @my_yours

「思考停止のススメ」をドキュメンタリックや本当にあったことの美名のもとに肯定しているように見えてしまう、という宇多丸師匠の『ハート・ロッカー』批判。

2010-10-06 14:53:29
せき @my_yours

イラクに帰る主人公ジェームズの姿がある種英雄的にみえてしまう、彼のアメリカでの日常が戦場でのPTSDによって歪む一面をみせるべきではないかという批判。

2010-10-06 14:55:17
せき @my_yours

『マイレージ・マイライフ』観た。ジョージクルーニーがたまらんですばい。

2010-10-07 11:15:00
せき @my_yours

『マイレージ・マイライフ』は『ファイトクラブ』を思い起こさせたんだけど、それよりはるかに軽い。それは作者の問題意識の違いかもしれんけど、より一般的に、時代の雰囲気を反映している気がする。

2010-10-07 16:26:36
せき @my_yours

あと町山さんは最後クルーニーは「俺にはこれしかないから」と仕事に帰っていくんだ、と言ってたけど、違くない? 仕事に帰ってないと思うんだけどなあ。

2010-10-07 16:45:21
町山智浩 @TomoMachi

「マイレージマイライフ」は彼がリストラ屋を続ける決意をして終わります。普通の娯楽映画の筋書きがわからないとは…もしかして福本次郎さんですか?  RT @my_yours: 町山さんは最後クルーニーは(中略)仕事に帰っていくんだ、と言ってたけど、違くない? 仕事に帰ってないと思う

2010-10-07 17:07:09
せき @my_yours

@TomoMachi いや福山さんは知りませんが笑 まあぼくはわかりもしない英語字幕で観てたので誤解があるかもしれません。そのうえでの感想として。序盤でナタリーがマイルを使おうとしないライアンに次の様に言いますね?

2010-10-07 18:04:17
せき @my_yours

@TomoMachi "if I had that many miles, I'll show up at an airport and look up the destination board and pick place to go." うろ覚えですが。

2010-10-07 18:06:29
せき @my_yours

最後のシーンでライアンは飛行機の発着掲示板を見上げてます。もし仕事だったらその必要はないでしょう。つまり彼はナタリーの影響で旅に出るんですよね。彼の表情ははじめて海外旅行に出るひとのそれです。未知への希望に溢れている。

2010-10-07 18:11:20
せき @my_yours

仕事を辞めまではしないでしょう、しかしナタリーの再雇用への紹介状を書いたことに明らかなように、彼は死の天使としての自己に唯一の誇りを見いだすのをやめ、もっと豊かな自らの生を生きることを決意している。そうは思えないでしょうか?

2010-10-07 18:15:18
せき @my_yours

上司が彼に「いつまでも空にいてくれ、絵葉書でも送れよな」と言う時の彼の憮然とした表情は何を意味しているでしょうか? これら映画の「表層」にこだわれば、「リストラ屋を続ける決意をして終わる」という総括はあまりに不適切だと思います。

2010-10-07 18:17:43
せき @my_yours

@TomoMachi あんまリプライ飛ばしまくるのも気持ち悪いので途中はリプライなしで呟きました。よければご確認をば。以上が俺の反論です。

2010-10-07 18:20:32
町山智浩 @TomoMachi

もちろん彼女のセリフがラストの伏線です。でも主人公の最後の独白は「普通の人々には帰るべき家がある。空にひときわ輝く星が僕の翼端灯になる」というもので、空こそが自分の帰る場所だと決意する言葉になっています。@my_yours

2010-10-07 18:29:07
せき @my_yours

確かにそれは重要なポイントですが、空に生きることが必ずしも仕事に生きることを意味するわけではありません。なにより、destination boardを見上げる彼の、「言葉にならない人の感情」を、町山さんはどう解釈されるんでしょう? @TomoMachi

2010-10-07 18:35:01
町山智浩 @TomoMachi

実は「マイレージ・マイライフ」の主人公は死の天使と重ねて描かれています。西欧では人が死ぬときに天使が訪れて運命を受け入れなさいと話すと言われています。リストラ代行屋は企業社会の死の天使です(続く)@my_yours

2010-10-07 18:35:01
町山智浩 @TomoMachi

(続き)彼は最初、空を飛び続ける天使生活を楽しんでいますが、地上に降りて家庭的幸福を持つことにあこがれ始めます。このへんは「ベルリン天使の詩」に似てます。(続く)@my_yours

2010-10-07 18:37:17
町山智浩 @TomoMachi

(続き)ところが彼には普通の生活はつかめませんでした。そんな時、100万マイルを達成して機長から表彰されます。あの機長は神のイメージです。@my_yours

2010-10-07 18:39:00
町山智浩 @TomoMachi

(続き)いっぽう、リストラの機能化が人々を傷つけるのを見た主人公はリストラを希望として受け入れるよう人を説得する自分の仕事が人々の役に立っていることを知ります(続く)。@my_yours

2010-10-07 18:42:12
せき @my_yours

プロの全力を身に受けるのはたいへんテンションのあがる瞬間ですね。申し訳ない気もしますが…w

2010-10-07 18:44:44
町山智浩 @TomoMachi

(続き)残酷な仕事だが自分は誰よりも人を傷つけずにそれができる、つまりこれが天に与えられた仕事なんだと自覚します。景気は悪化し、リストラは非人間化していくので、彼にはやるべきことがまだあるのです。(続く)@my_yours

2010-10-07 18:45:19
町山智浩 @TomoMachi

(続き)そして彼は行き先版の前に立ちます。自分にはどこへ行く自由もある。地に足をつけて家庭の幸福を求めるか? でも彼は天使であることを選んだようです。それが彼のThe Callingだから。最後の独白は飛び続けることを意味しています。映画は雲の上で終わります。@my_yours

2010-10-07 18:50:39
せき @my_yours

@TomoMachi 以上でしょうか? こういうのがプロレスって呼ばれる理由がわかる気がします。相手の攻撃は全部受ける、それがプロレスなんだ、って刃牙にも書いてあったかと。というわけで反撃を試みないと!

2010-10-07 19:06:03
せき @my_yours

まず僕が既に「彼は死の天使としての自己に唯一の誇りを見いだすのをやめ」とツイートしているのを確認してください。それは「キラキラ」で聞きましたから、前提として話しています。特に異論もありません。監督も言ってるならなおさらです。 @TomoMachi

2010-10-07 19:09:12
町山智浩 @TomoMachi

今までのは基本的なストーリーをなぞっただけです。そこから先、あなたがテーマについてどう考えるのかはあなたの自由です。でも表層のストーリーはこれですよ。@my_yours

2010-10-07 19:09:46
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