[福島の子どもの初期被ばく問題 後編]

cyborg001(@cyborg0012)さんの一連のツイートをまとめました。 今回は、福島の子どもの初期被ばくに関する話の後編です。
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cyborg001 @cyborg0012

再度、ウクライナ内分泌代謝研究所データに戻る。15%の子どもが10mGyの被曝で甲状腺癌に罹っているのだが、これは驚くべきことではない。WHOは1999年の勧告で安定ヨウ素剤の配布基準を10mGyに定めている。 http://t.co/Mnbiggv70y

2013-10-29 06:20:02
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cyborg001 @cyborg0012

WHO「原発事故時の予防医学的な安定ヨウ素剤配布ガイドライン」(1999年)の原文を示します(以下図)。日本政府は数度の勧告を無視して、今まで100mGyまではOKと言ってきました(事故後50mに基準を下げたけど)。 http://t.co/pWYrJ9DNA9

2013-10-29 06:22:47
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cyborg001 @cyborg0012

安定ヨウ素剤配布が10mGyで必要なのはウクライナの症例を見れば理解される。50mGyではお話にならない。実を言うと、(驚くべきことに?)3.11の直前まであの山下俊一氏も同様のことを論文で言っている。 http://t.co/5gBMde4k08

2013-10-29 06:25:28
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cyborg001 @cyborg0012

山下俊一氏は、ウクライナの地域相関研究論文において35ミリGyを「放射性ヨウ素の高線量地域」の基準に採用しています。以下の図は論文からの引用。 http://t.co/wLvabqdhW2

2013-10-29 06:27:44
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cyborg001 @cyborg0012

そして、35ミリGy以上の地域では、35ミリGy未満の地域よりも男女ともに甲状腺癌の罹患率に有意な差があることを山下俊一氏ら長崎大学グループは論証しています(以下図参照)。 http://t.co/XhBryBJfp6

2013-10-29 06:29:28
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cyborg001 @cyborg0012

つまり、山下氏はIAEAの100ミリSvでも、日本政府の50ミリSvでもなく、それより低い35ミリSvを甲状腺癌が有意に多発する被曝線量として主張しているわけです(それも2011年3月に発表された論文に於いてです)。何と良心的な! http://t.co/2l41Wx1ryu

2013-10-29 06:32:32
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cyborg001 @cyborg0012

しかし、実を言うと、山下俊一氏がとりわけ「良心的であった」わけではありません。彼らはウクライナの疫学的基準に従っただけなのです。ウクラナイの学者は平均35ミリGy以上の地域を高線量とする疫学基準を確立しています(以下図)。 http://t.co/0vQB16YLf4

2013-10-29 06:35:29
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cyborg001 @cyborg0012

例えば、このテーマで必ず参照される代表的な論文Likhtarov et al. 2005では、35ミリGy以上=高線量地域、14-35ミリGy以上=中線量地域、14ミリGy未満=低線量地域、とする区分が採用されている(以下図は原文)。 http://t.co/opKwAohxaa

2013-10-29 06:40:51
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cyborg001 @cyborg0012

35ミリGy以上=高線量地域、14-35ミリGy以上=中線量地域、14ミリGy未満=低線量地域、とするウクライナの学者の疫学基準を以下の図で示す。 http://t.co/DCYeNkMBiL

2013-10-29 06:42:46
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cyborg001 @cyborg0012

50ミリSv未満のヨウ素被曝でも甲状腺癌は有意に多発し、ウクラナイでは35ミリSvが明確な危険水域とされている。こうした知見から、山下氏は2006年の論文で以下のように「低線量被曝の危険性」を訴えています。 http://t.co/rZ0QXjJm3G

2013-10-29 06:45:36
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cyborg001 @cyborg0012

3・11後「ミスター100ミリSv」の異名をとった山下俊一氏の変節には、目を疑うばかりである。さすが、「御用学者の鏡」である。ここまで科学を捻じ曲げ、人を被曝というリスクに晒す人間は、社会的に危険である(3.11前の彼n業績は認めるが http://t.co/ddgZj5U6qG

2013-10-29 06:48:26
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cyborg001 @cyborg0012

弘前大のたった8人の検査で最大32ミリSvの子どもがいたこと、UNSCEARが30キロ圏外最大66ミリ、30キロ圏内で88ミリと発表していることは「安心材料」ではない。福島で甲状腺癌が生まれることは科学的に「当たり前のこと」であろう。 http://t.co/KtXUkfYZi2

2013-10-29 06:52:57
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cyborg001 @cyborg0012

初期被ばく問題ばかり議論しているが、問題なのはセシウムなどの長期核種である。実を言うと、チェルノブイリ調査論文で山下、長滝氏らは「セシウムが甲状腺癌の二次的リスクになること」を可能性として認めている。 http://t.co/BW3XwWs0en

2013-10-29 06:56:44
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cyborg001 @cyborg0012

以下、山下・長滝・柴田氏ら長崎大学系の医者の論文からの引用である。セシウムやストロンチウムが甲状腺癌や甲状腺疾患と関係している可能性が指摘されている(以下図)。非常に重要である。 http://t.co/iaxEWGpBc2

2013-10-29 07:00:49
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cyborg001 @cyborg0012

以下、長崎大学系のチェルノブイリ論文からの該当箇所の抜粋である。「ヨウ素がなくなったから、もう安心」とは言えないのである。 http://t.co/AEbr0YYKzf

2013-10-29 07:02:32
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cyborg001 @cyborg0012

同じ長崎大学系論文では、ゴメリ州19名の小児甲状腺癌患者の住む地域のセシウム137の汚染度、およびWBCの体内濃度のデータが記載されている(以下図)。8割の子どもが5キュリー以下の汚染地出身である(関東のホットスポットレベルである)。 http://t.co/ALVto4s82c

2013-10-29 07:04:46
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cyborg001 @cyborg0012

ベラルーシでは関東のホットスポットレベルの汚染地で小児甲状腺癌が多発した。バンダジェフスキーが言うように、子どもの甲状腺はセシウムを一番蓄積する。セシウムは甲状腺癌の二次的因子として考えるべきであろう(これは山下氏らも認めている)。 http://t.co/mFF2J8FZUL

2013-10-29 07:07:41
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cyborg001 @cyborg0012

甲状腺癌だけではない。セシウムがたくさんの甲状腺疾患や異常の因子(主要因子、二次的因子)となりうることは、さまざまな疫学文献で指摘されている(以下図参照)。 http://t.co/nuzsysk3xG

2013-10-29 07:10:06
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cyborg001 @cyborg0012

福島だけでなく、東日本の子どもの検査が不可欠であろう。それもベラルーシ、ウクライナと同じく「年2回の検査」が必要である。疎開や移住は言うまでもない。これは、甲状腺癌という一つの病気だけでも導かれる結論である。 http://t.co/rTazb9zpJg

2013-10-29 07:12:44
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cyborg001 @cyborg0012

今までの議論の参考文献 Reference 1 http://t.co/v2pC99LsXO

2013-10-29 07:13:30
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