飯田豊編著『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』立ち読み風連続ツイート

飯田豊編著『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』北樹出版(2013)共著者による抜粋連続ツイートです。発言者本人によるまとめ。
0
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

飯田豊編著『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』(北樹出版)発売。杉本は第8章、第9章を執筆し、カバーデザインを担当しました。これから本書の内容を抜粋し連続ツイートします。これはステマではなく宣伝です(^^) http://t.co/HYwtb1JhTC

2013-11-04 20:23:12
リンク t.co Amazon.co.jp: メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方: 飯田 豊, 大久保 遼, 木暮 祐一, 柴野 京子, 杉本 達應, 谷口 文和, 溝尻 真也, 和田 敬: 本 Amazon.co.jp: メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方: 飯田 豊, 大久保 遼, 木暮 祐一, 柴野 京子, 杉本 達應, 谷口 文和, 溝尻 真也, 和田 敬: 本
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

飯田豊編著『メディア技術史』の執筆者は、大久保遼・木暮祐一・柴野京子・杉本達應・谷口文和・溝尻真也・和田敬。「本書の執筆者はいずれも、単にメディアの歴史に詳しいだけでなく、デジタル化したメディアのアーキテクチャやリテラシーの行方に関心を抱いている研究者ばかりである」(はじめに)

2013-11-04 20:24:59
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(1) 新しいメディアをめぐるさまざまな現象に興味をもち、積極的に解釈や分析を試みることは重要だが、同時に、目の前で起こっていることを近視眼的にとらえるのではなく、過去の事例から学び、現在にいかす思考を身につけることが望ましい。(はじめに)

2013-11-04 20:27:34
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(2) デジタルの「技術」を問題にするならば、紙の本についても「技術」を問わなければならないし、もし紙の本に「文化」を主張するのらば、デジタルの「文化」を論じるべきであるだろう。(第1章 技術としての書物)

2013-11-04 20:29:31
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(3) 写真は依然として親密な記憶のメディアであり続けているし、大切な一瞬を記録したいという切実さは、テクノロジーの変化によって消えてしまうものでもない。(第2章 写真はどこにあるのか)

2013-11-04 20:31:22
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(4) デジタル化が進行し非映画的なイメージが増殖するほど、逆説的なことに、かつての「映画」や「写真」の固有性は上昇し、フィルムや映画館のスクリーンは新しい光のもとで見たことのなかった姿を私たちに見せはじめる。(第3章 映画の歴史を巻き戻す)

2013-11-04 20:33:36
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(5) 現実の世界ではありえないはずのその響きは最初はセンセーショナルに受け止められるものの、多くの聴き手を獲得して社会的に浸透するにつれて、その手法が使われていること自体が意識されなくなっていく。(第4章 音楽にとっての音響技術)

2013-11-04 20:35:35
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(6) Ustreamやニコニコ生放送など、マスコミュニケーションとも個人的なコミュニケーションとも異なる、かつてアメリカや日本のアマチュアたちが無線を使って行っていたようなコミュニケーションのあり方が、再びwebの世界で広がっている。(第5章 声を伝える/技術を楽しむ)

2013-11-04 20:37:14
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(7) 屋外では都市の街頭から電車の車両内まで、至るところに映像情報が遍在している。このような状況のなかで、「テレビ」とは何かを説明することは、簡単なことではなくなってしまった。(第6章 テレビジョンの初期衝動)

2013-11-04 20:38:54
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(8) ミニFMは、[…]リスナー同士がつながり、送り手と受け手の関係を組み替えていくメディアとして機能していた。ミニFMはそれがなければ知り合うはずのなかった人々を結びつけた。(第7章 ローカルメディアの技術変容)

2013-11-04 20:40:16
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(9) コンピュータの「柔軟性」は、多様な機能や使い方を引き出す反面、ユーザの行動を制約することもある。システムやソフトウェアの設計しだいで、ユーザの使い勝手や権限を左右できるからだ。(第8章 文化としてのコンピュータ)

2013-11-04 20:41:57
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(10) インターネットは、多くの人々の無償の貢献で生まれた技術やサービスが積み重なってできていて、極端にいえば「私たちが作り上げた」ネットワークだといえる。(第9章 開かれたネットワーク)

2013-11-04 20:43:40
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(11) 当初から通信事業者が先導してきたケータイの場合、[…]他のメディア技術に比べて、素人が内部機構に介入できないブラックボックス化が徹底しており、[…]技術発展の過程に利用者が関わってきた形跡を見つけることは難しい。(第10章 手のひらの情報革命)

2013-11-04 20:45:16
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(12) ひとたびメディア技術の歴史をたどってみると、「アマチュア」や「ファン」、「マニア」や「ハッカー」などと呼ばれる人々[…]が、しばしば開発者/利用者のあいだを仲立ちしてきたことがわかる。(第11章 誰のための技術史?)

2013-11-04 20:46:32
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

(13) 私たちを取り囲んでいる既知のメディア技術を、あえて未知のものとして読み替え、その存在を根源的に問い直すこと——そのための手段として、メディア技術史の視座はきっと役に立つはずだ。(第11章 誰のための技術史?)

2013-11-04 20:47:40
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 @sugi2000

以上、飯田豊編著『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』(北樹出版)からの連続ツイートでした。従来の技術史テキストとはずいぶん違う内容であることが伝わったとおもいます。ピンときた言葉があればぜひお買い求めください(^^) http://t.co/HYwtb1JhTC

2013-11-04 20:50:24
リンク t.co Amazon.co.jp: メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方: 飯田 豊, 大久保 遼, 木暮 祐一, 柴野 京子, 杉本 達應, 谷口 文和, 溝尻 真也, 和田 敬: 本 Amazon.co.jp: メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方: 飯田 豊, 大久保 遼, 木暮 祐一, 柴野 京子, 杉本 達應, 谷口 文和, 溝尻 真也, 和田 敬: 本