プロメテウスの罠 医師、前線へ: 安定ヨウ素剤配布を却下 山下俊一は却下。数日後・・・

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに - 朝日新聞デジタル http://t.co/qrq3mVeWoY 医師らは、原発事故直後に、住民たちの甲状腺被曝量を測ろうと健闘。 「急いで子どもたちの甲状腺を測定するべきではないですか」

2013-11-12 07:39:05
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「2011年3月17、18の両日、熊谷ら長崎大のチームは、福島県立医大病院内で甲状腺の測定を行った。17日午後は院内の保育所「すぎのこ園」で園児6人、職員4人を測定、18日午後には新生児集中治療室などの職員24人を測定した。国が初めて甲状腺測定を行ったのは24日のことだ。」

2013-11-12 07:39:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「熊谷は、福島第一原発から5キロの大熊町内に甲状腺モニターがあることをつかんでいた。 3月下旬から4月にかけてのことだ。熊谷は自分と同じく甲状腺を測定すべきだと考えていた県立医大病院の放射線科医、宮崎真と関係機関へ何度も電話をかけた。」

2013-11-12 07:41:15
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「『急いで子どもたちの甲状腺を測定するべきではないですか』   ヨウ素131の半減期は約8日。ヨウ素132と133は1日以下だ。ふたりとも必死だった。 だが、甲状腺モニターの使用に協力する機関はなかった。県の職員には『文部科学省がやることだから』と一蹴された。」

2013-11-12 07:42:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「別の県職員はこんなことも理由にあげた。 『甲状腺モニターは重いので搬送に数人必要だが、大熊町は線量も高いので危ない』」

2013-11-12 07:44:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「熊谷の記憶では4月終わり、県の職員から電話がかかってきた。  『大熊の機械が更新期を迎えていたため、東京のメーカーに更新用の同じ機械が用意されていました』 熊谷は憤った。東京にあったなら測定できたじゃないか!」

2013-11-12 07:44:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「この件を経て宮崎はこう思うようになった。   甲状腺の測定すらまともにできなかったこの国に、原発のような巨大システムを動かす能力があるのだろうか――。」 (当時、福島医大の宮崎真氏の妻は双子を妊娠して8週間目だったらしい)

2013-11-12 07:46:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

事故後数日内に、福島医大内で園児6人と職員らが甲状腺サーベイを受けていたとは、知らなかった。どういう結果だったのだろう。人数は少ないけど、貴重なデータ。しかし、短命核種の事を認識した医師らが奮闘したにも関わらず甲状腺測定が実施されなかったのはなぜ?その実測値があれば・・・

2013-11-12 07:50:05

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

昨日は、新聞休刊日のためか、朝日デジタルが読み放題だったので、「プロメテウスの罠第38シリーズ:医師、前線へ」のこれまでの記事を控えておいた。初めて全文を読んだものもあった。第2話「訓練の前提、総崩れ 」では、放医研の明石真言氏が情報が入らなくて途方に暮れていた、とあった。

2013-11-12 08:09:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放医研でさえ、情報が入っていなかった。個々のレベルでは、人間としての色々な葛藤があったのかもしれないが、訓練や事前設定などがどれほど脆いものなのかが良く読みとれた。実際、安定ヨウ素剤の公式配布・投与は行なわれず、日本の甲状腺モニタリングの実測値も、微々たるものしかない。

2013-11-12 08:12:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”文部科学省から長崎大に派遣要請がきたのは2011年3月13日の午後1時過ぎ。熊谷敦史(40)を始め医師、看護師ら5人が福島入りすることになった。  夜遅く羽田に着き、まずは千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)を目指す。”

2013-11-12 08:14:22
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”着いたのは14日午前1時過ぎだった。会議室に入ると、理事長の米倉義晴(よねくらよしはる)(65)がカップめんをすすっていた。疲れた表情だ。理事長自ら深夜まで仕事とは……。よほどの事態だ、と熊谷は緊張した。 ”

2013-11-12 08:15:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”米倉から伝えられた現地の様子は深刻だった。 避難住民の検査では数千カウント(cpm)が続出していた。シーベルトが被曝(ひばく)量を表すのに対し、これは1分間に体から出る放射線の数を測った値。このときは1万3千cpm以上が除染対象だった。”

2013-11-12 08:15:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”被曝患者に初期対応するはずの医療機関も避難。 原発から30キロ圏内は飛行禁止、とも聞いた。 熊谷が経験した玄海原発の事故訓練では避難は数百人規模だった。福島では数万人単位で避難が始まり、想定した避難所は原発に近すぎて使えない。前提が崩壊していた。”

2013-11-12 08:16:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”14日午前8時、会議が開かれた。放医研緊急被ばく医療研究センター長の明石真言の姿があった。会うのは1カ月ぶりだった。 2月、長崎大で緊急被ばく医療に関する世界保健機関(WHO)の会合が開かれた。熊谷がWHOとの調整役を務め、明石は講演をした。”

2013-11-12 08:17:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”この会合では「東南アジアで被曝患者が出た際の支援」が論点になった。まさか、国内の事故で顔を合わせるとは思わなかった。 会議が始まり、熊谷は戸惑う。現場の状況が入っていないのだ。初期対応するはずの医療機関の情報がない。 ”

2013-11-12 08:18:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”最前線に送り出した医師とも連絡がとれない。明石は苦悩の表情を浮かべていた。 11日の震災発生時、明石は東京都文京区にいた。2時間かけて千代田区霞が関まで歩き、原子力安全委員会の委員長室で待機する。 ”

2013-11-12 08:19:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”そのまま夜を明かしたが、情報らしい情報を得ることはできなかった。 電車で放医研に戻ったのは12日夕。そこにも情報は入らない。 このころ、放医研へ情報収集にきた広島大教授の谷川攻一は、明石の困惑ぶりを覚えている。 ”

2013-11-12 08:20:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プロメテウスの罠38:第2話 ”「明石さんから困った顔で、どうしたらいいんでしょうかと相談されました」 ”

2013-11-12 08:22:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放医研でも混乱していたようだ。明石真言は、後に、安定ヨウ素剤を配布すればよかったと言っている。第5話では、放医研から現場対策本部に派遣された富永隆子が、3号機爆発による負傷者の受け入れを明石真言に何度も懇願しないと放医研は受け入れを承知しなかったという。

2013-11-12 08:24:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

福島医大は、この事故での経験を元に、緊急被ばく医療を強化していくらしい。http://t.co/ksecDYZrrc  この放射線災害医療センターのスタッフにも様々な想いがあるようだ。http://t.co/TFPtMcX3ei

2013-11-12 08:29:22
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

このような機関の医師らは、個人的な経験からしても純粋な思いがあるのだろうと思いたい。福島第一原発からの災害は、まだ起こり得る。確かに、被ばく医療体制を整える必要はある。でも、計画通りに行かない可能性もある。まず福島県民に安定ヨウ素剤を配布することから始めるわけにはいかないのかな。

2013-11-12 08:32:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

私は特に、脱原発を主張として強く掲げているわけではない。だからと言って、原発推進派でもない。そもそも、そういう派閥の問題でないと思う。フクシマ事故の余波や状況の回顧から考慮すると、放射性物質の放出をコントロールできず、それによる汚染状況への対応もろくにできていない事実がある。

2013-11-12 08:38:38