クラブNOON 風営法違反訴訟公判 第7回 @大阪地裁 まとめ

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朝日新聞文化くらし報道部記者 神庭亮介氏(@kamba_ryosuke)のtweetをまとめました。


では第7回公判の模様をどうぞ

神庭亮介 @kamba_ryosuke

クラブNOON風営法裁判@大阪地裁。本日は元経営者・金光正年被告の被告人質問です。「1987年にクラブ『パラダイス』を友人数人とオープンし、その後『ダイナマイト』『ズール』の総支配人を務めた。92年ごろクラブ『アンテナ』のブッキングなどをし、93年末に『ダウン』をオープンした」

2013-12-16 12:40:45
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。金光被告「10年間ダウンを続けた後、名前を変え、改装してNOONをオープンした。①本物を提供する②新しいものを提供する③楽しい場をつくる、という3点を揺るがない基本コンセプトとしてきた。本物というのは、商業的でなく、流行に迎合せず、普遍的な音楽のことです

2013-12-16 12:47:13
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。弁護側「本物を目指すようになったきっかけは?」。金光被告「一番は、中学の時に聴きまくったビートルズ。家にステレオがあり、姉のレコードを拝借して聴いているうちにハマってしまった。最初に聴いたのは『ウィズ・ザ・ビートルズ』。ジョン・レノンの声に感動しました」

2013-12-16 12:52:08
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。弁護側「2点目の新しいもの、とは具体的に?」。金光被告「ゼロから1を生み出す新しさは、ごく少ない。既存のものと既存のものを掛け合わせる新しさを意識していた。パブリック・カフェというUKロックのイベントでは、音楽と同時にアーティストのPVを流したりもしました

2013-12-16 12:59:05
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。弁護側「既存のものをミックスしようと思ったきっかけは?」。金光被告「社会に出てから知ったヒップホップです。たとえば、Run-D.M.C.の『Walk This Way』はエアロスミスのロックにラップを乗っけただけなのに、全然違う印象で、すごく新鮮に感じました」

2013-12-16 13:04:23
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。弁護側「3点目の楽しめる場、というのは具体的には?」。金光被告「お客さんが安心・安全に楽しめることが第一条件。我が家に招き入れるように対応しなさいと、スタッフに指導していた。あとは新しい情報の発信も意識していた。好きな音楽を通じて友人ができたり、会話できたり」

2013-12-16 14:30:09
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。金光被告「(UKロックイベントの)パブリック・カフェを始めた当時、ほかのクラブは流行していたヒップホップやハウス、レゲエが中心で、集客の多い土曜日にロックを流している店はなかった。周囲からは反対されたが、自分の感じたものを信じたかったし、十分通用すると思った」

2013-12-16 14:37:31
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。金光被告「最初は客が集まらなかったので、フライヤーを工夫した。武骨で男くさいロックの印象を変えるために、海外の女性ファッション誌のようなデザインにした。すると、服飾系専門学校の生徒らが大勢押し寄せた。2、3年後には、多くの店が週末にロックを流すようになった」

2013-12-16 14:46:19
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「94年にダウンが風営法違反で摘発された際、無許可営業が問題だと認識しなかったのか」。金光被告「そうは思わなかった。騒音苦情があることを説明されたうえで、『問題があれば警察は動かざるを得ないんや』と言われたので、『実害』がある時に警察は動くのだと

2013-12-16 15:00:59
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「2012年3月、NOONに警察の立ち入り検査が入った時、警察官からは何と言われましたか」。金光被告「『同業者のチンコロ(密告)や』と言われました」。「その時、誓約書に署名・押印しましたね」「ハイ

2013-12-16 15:07:42
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「その時、自分の店が風営法違反に該当するか心配になりませんでしたか」。金光被告「警察に無理やり風俗営業とみなされたらどうしよう、と思いました。過去の経験で、何か問題があれば警察はいつでも粛清してくるとわかっていたので、もし、拡大解釈されたら、と」

2013-12-16 15:13:36
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「立ち入り検査の後、机を設置したり店内を明るくしたりしたのは、踊りにくくするという趣旨であり、ダンス営業規制について意識していたのでは?」。金光被告「意識していたというより、よくわからないことで罰せられるのは嫌なので、念には念を入れたということです

2013-12-16 15:19:07
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「その後、改築はしなかったのか」。金光被告「改築も視野に入れなければとは思ったが、お金がなかった」「念には念を、とはどういう意味か」「94年の摘発がトラウマになっていた。警察はその気になったら摘発できるので、よく分からないが念には念を、ということです」

2013-12-16 15:22:45
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「過去に様々なクラブの経営に携わっているが、クラブには悪いイメージがあると思うか」。金光被告「テレビなどで、クラブがたまり場のように言われているのは見たことがあるが

2013-12-16 15:28:26
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「一般的に悪いイメージがある?」。金光被告「20年前のクラブ黎明期であればそうだったかもしれないが、今はNOONのような良いイメージのクラブと、悪いイメージの店とに分かれてきている。もっと言えば、一般人はクラブ自体を知らないのでは

2013-12-16 15:30:22
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「イメージの良くないクラブもあると言えばある、と」。金光被告「僕が言う『悪い』というのは、罪に問われるようなことがあるというのではなく、ナンパするところだとか、ダサイ店を指している」。「そういう店もNOONと営業形態自体は変わらない?」「全然違います」

2013-12-16 15:33:49
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「音楽のレベルは別として、店内に音楽を流していて、客が動きたいように動くという点では変わりはないのか」。金光被告「そこは違いはない」。「DJが流す楽曲の著作権使用料は支払っていたのか」「支払ってない。日本音楽著作権協会のやり方には疑問を感じている

2013-12-16 15:42:47
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「客を着席させたら、ダンスをさせる余地はなくなり、摘発もされない。着席だと支障があるのか」。金光被告「あります」。「ないのですね」「あります!NOONは回遊性を重視していた。座ってしゃべったり、フロアで音楽を聴いたり、思い思いに過ごせるようにしていた

2013-12-16 15:48:46
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。弁護側の質問に、金光被告「摘発後、従業員も不安がっていたので、警察署に、どうすれば摘発されずに遵法営業できるのかを聞きにいった。警察官からは『風営法の条文を読んでほしい。読んであなたが自分で理解してほしい』と言われた。読んだが、まったく理解できなかった

2013-12-16 15:57:22
神庭亮介 @kamba_ryosuke

NOON風営法裁判。検察側「それは、『許可申請しないけれど、摘発されない方法』を聞こうとしたのでは?」。金光被告「全然違います。風俗営業という言葉のイメージがものすごく悪いし、勝手にそういうレッテルを貼られたくない。そのためにどうすればいいのかを聞くのは、自然なことだと思います

2013-12-16 16:01:28
神庭亮介 @kamba_ryosuke

以上で、NOON風営法裁判についての連続ツイートを終わります。連投失礼しました。次回は1月9日午後1時10分から大阪地裁です。検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が予定されています。

2013-12-16 16:04:14

最終公判に続きます

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