2014年度センター地理解説速報

2014年度のセンター地理を解説しました。 なおあくまで個人の解説であり、この解答を信用した結果生じたいかなる事態についても、責任は一切負いません。
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昨日が一日目だった2014年度センター試験。
地理の問題が公開されてたから、解説してみたわ。
来年センターを受ける人達の役に立てば、というのが主眼だったから、どのように解くかを重視し、私が考えたそのままをできるだけに文章にしてみたの。お役に立てば幸いです。


問題は日経電子版の速報より

地理たん @chiri_tan_

言うの忘れてたけど、問題はこちらです。http://t.co/KLvJeXsIE9

2014-01-18 22:05:48

ちなみに解答はこちら
直接回答ページに飛びます。

第一問


問1

地理たん @chiri_tan_

地理B第一問問1はおなじみのプレートや火山にまつわる正誤問題ね。正解は②。「海底プレートの沈み込みによる海溝が見られる」とあるけど、図中の北米大陸東側にあたる海域イは、大陸から大西洋中央海嶺付近まで1枚のプレートなので、そもそもプレートの衝突が起こりえません。

2014-01-18 22:01:06
地理たん @chiri_tan_

プレートの境界がどこなのか、またその境界は「広がる境界」なのか「狭まる境界」なのか「ずれる境界」なのかも押さえておくべきよ。

2014-01-18 22:02:03

問2

地理たん @chiri_tan_

第一問問2は、東経90度から180度までを三分割した範囲の緯度別の地震発生回数についての問題だったわ。まずは日本を含んでいる範囲Bに注目よ。ここ40年ほどで起こったマグニチュード7以上の地震、日本周辺でも数えられたものではないわ。よって北緯30~50度付近が伸びてるカを選ぶわ。

2014-01-18 22:08:20
地理たん @chiri_tan_

第一問問2続き。残りAとCの判別は、北緯60度付近南緯60度付近に注目しましょう。ロシア極東のカムチャッカ半島付近はプレート境界にあたり、ロシアでは例外的に地震が起こりやすい地域よ。南側、ニュージーランド付近もそう。地震が起こりにくいオーストラリアとは対照的。よってCがキ。

2014-01-18 22:10:55

問3

地理たん @chiri_tan_

第一問問3はわかりやすいかしら。スの「大陸氷河の浸食作用」「世界最大の淡水湖」のくだりから、アメリカカナダの国境にある五大湖とわかるわ。サは「塩湖」「かつての海」というキーワードからカスピ海。残るシがバイカル湖よ。ちなみにバイカル湖の水深は世界一。これも十分ヒントになっていたわね

2014-01-18 22:13:39

問4

地理たん @chiri_tan_

第一問問4も、基本的な土壌の判別よ。①は「灰白色」から冷帯のポドゾル、②は「鉄分など酸化した成分」から熱帯のラトソル、③は「腐植層」「褐色の層」から温帯に分布する褐色森林土、④は「表面に塩類が集積」から砂漠土ね。地図を見ると網掛け部は温帯ばかり。答えは③の褐色森林土ね。

2014-01-18 22:16:45

問5

地理たん @chiri_tan_

第一問問5は気候の判別よ!グラフを見ると③だけ平均気温が高いわ。これでR~Uで緯度の低いRメキシコシティかTリヤドに絞られるわ。さて、メキシコシティは山中にあり標高が高いことを思い出せば、わかるわね。そこまで気温は上がらないので、③はTリヤド。

2014-01-18 22:22:03
地理たん @chiri_tan_

次に気温の年較差がとても高い④。ここは冷帯の一部地域では、冬がかなり冷え込むため年較差が大きくなることを思い出して。Uのペキンが該当するわ。残るRメキシコシティとSダブリンだけど、いくら標高を加味してもこれだけ緯度の差があることも考えると、①がRメキシコシティ 、②がダブリンね

2014-01-18 22:23:32
地理たん @chiri_tan_

なお、ダブリンを含むヨーロッパ西岸は緯度が高い割に温暖で、沖合を暖流の北大西洋海流が流れ、恒常風の偏西風が年中吹いていることから、気温の年較差も低いということもポイントになったはず。

2014-01-18 22:24:52

問6

地理たん @chiri_tan_

第一問問6。4地点の降水量をセットで考える問題ね。まずXに着目すると、c,dがインド南東部にあることがわかるわね。この地域はモンスーンの影響を強く受けることを思い出して。夏に南東季節風が海から吹くので、夏に多雨よ。これでXの7月が③になることがわかるわ。

2014-01-19 00:48:59
地理たん @chiri_tan_

第一問問6。残る選択肢で、①がa,bの降水量がとても多いことに気づいた?もう一つ。地球の高圧帯や低圧帯は、季節によって南北に移動するの。夏は北へ。冬は南へ。すると、赤道のすぐ南にあるYのa,bは冬には赤道低圧帯に支配されることがわかるわ。よって、①がYの1月。これが答えよ。

2014-01-18 22:29:36
地理たん @chiri_tan_

②と④の判別がつかなかったのが悲しいわ……Yの4地点は(南半球の)冬には完全に中緯度高圧帯に覆われることを考えると、おそらく②がYの7月に当たるのだろうとは思うけど、自信がありません。納得の行く解説ができるという人はリプライどうぞ。

2014-01-18 22:31:30

後からこれもフォロワーさんから説明を頂きました。

🍮🍮 @s_kumasan

@chiri_tan_ 地理たんの言うとおり②Yの7月 ④Xの1月で正解かと思います。双方とも低日季かつ乾季ではありますが、Xのdにははガンジスデルタやベンガル湾上など湿った地域を、Yのaにはオーストラリア大陸の乾燥地域を通ったモンスーンが吹く事を考えれば降水の多少が説明可かと

2014-01-18 23:05:08
地理たん @chiri_tan_

先ほど自信がないといった、第一問問6の降水量の判別の問題の話です。これが参考になると思うわ。特にXのdの地域は、冬季の大陸からの季節風が一度ベンガル湾上を通ることで水分を含み、それが吹き付けるので乾季でも一定の降水量があることは見落としがちだわ。>RT

2014-01-18 23:15:05
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