奨学金を取れる人・取れない人

アマチュア進路アドバイザーの朝森久弥が、大学生向け奨学金の大学間格差について、文科省のソース・研究論文を基に解説します。より良い進路選択にお役立てください。
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朝森久弥 @asamorihisaya

旧帝大出身の友達が何人かいますが、彼らからJASSO奨学金が借りられなかったという話は聞いたことがありません。一方、私立大学や専門学校への進学者が多い高校では、JASSO1種「奨学金」を申請して、借りられる人の方が少ないという話を聞きます。

2014-01-25 01:14:35
朝森久弥 @asamorihisaya

娘さんが地方私立大学に入った親御さんから、「朝森君のように給与奨学金がもらえたらいいんだけどねー」と言われたことがあります。けれども、彼女の入った大学はJASSO奨学金の枠が少なくと推測され、ましてや給与奨学金の口も期待できない大学で、僕には何も言うことができませんでした。

2014-01-25 01:17:03
朝森久弥 @asamorihisaya

僕は、高校の時たまたま内申点が良かったからJASSO1種「奨学金」を借りられて、大学1年の時の成績が良かったから給与奨学金を頂くことができました。以後、僕が勉強を頑張る主なモチベーションは、奨学金を得ることになりました。文字通り、勉強の成果がお金になるのです。

2014-01-25 01:19:30
朝森久弥 @asamorihisaya

こうした思想が健全かはさておき、奨学金が無ければ大学に今でも在籍することはありませんでした。しかし、僕のような学生はラッキーマンです。大多数の学生は、経済力の制約の中で、自分の将来を決定しています。

2014-01-25 01:21:45
朝森久弥 @asamorihisaya

留年者や休学者にも貸してくれるor給与してくれる奨学金はありません。このことは、奨学金が無ければ大学に通えない学生は、留年・休学ができないことを意味します。

2014-01-25 01:25:26
朝森久弥 @asamorihisaya

経済状況が厳しい学生は、アルバイトをして生活費を稼いでいることも少なくありません。「バイトをすれば大学に通える」のは確かにそうかもしれませんが、彼/彼女がバイトをしている間に、そうしなくても大学に通える同級生たちは、それ以外の活動に時間を注ぐことができるのです。

2014-01-25 01:28:56
朝森久弥 @asamorihisaya

大学生活は、経済的に余裕があればあるほど、チャンスが増えます。課外活動に精を出すもよし、休学して留学するもよし、ちょっと必修科目獲り損ねても留年すればよし。

2014-01-25 01:31:05
朝森久弥 @asamorihisaya

大学生として与えられた時間は誰しも平等ですが、その実使える時間は、個々人の置かれた状況により様々です。そのこと自体はどうすることもできませんが、そうした状況の違いを、大学生活の中でまざまざと認識させられるということは、まぎれもない事実です。

2014-01-25 01:35:09
朝森久弥 @asamorihisaya

これから大学等に進学を目指される皆さんは、どうか戦略的な大学選びを、戦略的な大学生活をされますよう、心から願っています。

2014-01-25 01:36:49
朝森久弥 @asamorihisaya

補足。大学の奨学金はとにかく「情報戦」です。頼れる人に徹底的に相談してください。通っている大学の奨学金係の人と仲良くなってください。僕は、奨学金係の人に顔と名前を憶えられるまで、教務課に通いつめました。

2014-01-25 01:39:14
朝森久弥 @asamorihisaya

大学生活は、というか世の中は金で決まると思っています。だけど、適切に情報を処理する力があれば、そのハンディは多少~案外埋められる。むしろ、そうした力を養うのが、大学という場なのかもしれませんね。

2014-01-25 01:41:15