和文タイプライタ3級の思い出……。和文タイプライタってどんなものか、もう今の若い子は知らないよなあ。清書用で、活字と呼ばれる鉛の四角い棒の判子があって、これを活字箱っていう、活字を特定の配置で2000文字ほど並べた、激重いお皿みたいなのから、1文字ずつ探してガチャコッて打つもの。
2014-01-27 19:07:34@coobard @axehedron 活字が枡目に並んでるのを、縦横に動くレバーでガッコンガッコン選んでいくんですよね。そろばんと違ってサイズが大きいあたりがネックなのでは。
2014-01-27 19:11:34@ryo_satsuki @axehedron そそ。レバーと活字箱は連動して、自由に動く。固定されてるのは文字配列表示板ね。覗き穴みたいな1文字だけ見えるファインダーで、その中からお目当ての文字を見つけて、レバーを押し込むと活字が拾われて、リボンに打ち付けられ、紙に印字される。
2014-01-27 19:29:48この和文タイプ、個人で買うにはちょっと手が出せない高級品だった。僕がなんで知ってるかというと、学校で習ったから。当時、学校の4階に和文タイプ室ってのがあって、机にこの機械がずらっと並んでた。で、これで資格試験するんだけど、要は活字箱の文字配列をいかに覚えるか、が鍵。
2014-01-27 19:15:47もちろん、配列は解りやすいようになってるんだけど、それでも2000文字覚えるのはなかなかつらい。また場合によっては難しい漢字の箱と取替とか、更に印字する紙やリボン取替の作業もある。まあ、試験の前の準備は色々とチェック項目があったなあ。
2014-01-27 19:24:27一番、今考えると厳しいのは清書用なのに、誤字が簡単には直せないこと。まあ、アナログの宿命だけど。もちろん試験では誤字は減点だったはず。とにかく早く正確に。で、試験用の課題文が配られて、多分この文字数と難易度で級が決まる。3級はまあ中級みたいなもんだから、難しくはなかったような。
2014-01-27 19:36:10課題文が行き届いたら先生が開始の合図。それまで静まり返ってた教室が一斉に機械音に溢れかえる。かなりうるさい。みんな必死で文字をファインダーで探して拾って打つ。打つ。打つ……。活字箱が重いから、レバーを動かすと反動が付いて、目的の文字のところでピタッとは止まらない、ブレるんだよね。
2014-01-27 19:41:42今思えば、操作にそういうちょっとしたゲーム性もあって面白かったなと思う。あと、僕が誤字脱字を見ると無性に気になるのは、そのへんがバックボーンとしてあるからかも知れない。
2014-01-27 19:43:52