烏賀陽弘道氏(@hirougaya)の語る「フェイスブックから考えるネットに於ける『言語の壁』」
- mtcedar1972
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1)記録のために書き残しておく。ぼくはツイッターよりフェイスブックのほうがずっと好きだ。SNSとしてはるかにインターフェイスがよくできている。サーバーも投資して増強しているのか、不具合がめったにない。
2010-10-25 02:58:342)ぼくが多くの友人がいる欧米、オーストラリア、東南アジア、韓国、台湾の人たちは、名刺やメルアドを交換せずに、名前だけ告げて「フェイスブックで探してね」と別れることがおおい。後からいくらでも連絡が取れるから。
2010-10-25 02:59:503)それくらい参加者が多いので便利。本名参加が標準なのもいい。まったく連絡が途絶えていたのに、名前を覚えていたので30年ぶり、15年ぶりで連絡が取れた人も何人かいる。
2010-10-25 03:01:106)写真やビデオ、YouTubeなど外部コンテンツを友人と分け合うには、フェイスブックのインターフェイスはものすごくよくできている。ツイッターを使うと、アプリが分散しているのと、テキスト主体なので、パソコン通信に戻ったみたいな錯覚がある。
2010-10-25 03:03:479)コミュニティ作りにもフェイスブックはめちゃくちゃに強い。ぼくは「言論の自由を妨害する民事訴訟の悪用をやめろ」というコミュテぃを立ち上げたら、あっという間に世界を結ぶネットワークができてしまった。
2010-10-25 03:06:2611)日本語のインターフェイスが悪い、というがそんなふうには感じたことがない。ファンクションを理解するとあっという間に楽しくなる。ぼくがツイッターでハッシュタグの使い方を覚えたみたいに(笑)。
2010-10-25 03:08:3412)これからどうなるのかなあ。日本人はツイッター(とミクシィ)がメインSNS、その外のメインストリーム世界はフェイスブック、みたいな分断が残るのか、それとも日本人もFBに大量移動してしまうか。
2010-10-25 03:10:0513)フェイスブックに流れているのは、英語といっても、英米語ENGLISHには関係がない GLOBISH である、とニューズウィークが書いていた。確かにそうだ。これを観察できるのもおもしろい。
2010-10-25 03:11:5214)日本人が大量にFBに移動しても、そこでは日本語を使うのだろう。FBでも、フランス人はフランス語、ブラジル人はポルトガル語、インドネシア人はインドネシア語でやりとりしている。
2010-10-25 03:12:4317)ニューズウイークによると、世界のブログで使用されている言語の70%前後が英語(グロービッシュ)、4.3%がドイツ語、3.8%が日本語だそうだ。
2010-10-25 03:15:3818)ぼくも英語でブログを書いている。東京の風景を英語と自分の写真で紹介するブログ。世界中に書いたものを見せることができるから。実際、エリトリアとかフィンランドとかフランスとかいろんな国のフォロワーがいて情報交換している。フェイスブックとも連動させている。
2010-10-25 03:17:0419)日本人の多くは英語が世界標準以上にできるのだが(特にネットのようなライティングの世界ではそう)、足がすくんでしまう。完璧主義的な態度で英語を書こうとする人が多いから。もったいないことです。
2010-10-25 03:18:4320)日本語インターネットは日本語ができる人が参加するので、基本的には日本人が参加している。つまりインターネットはグローバルな通信インフラなのに、日本語インターネットはローカルな通信インフラだということだ。
2010-10-25 03:19:5122)しかし、暗いシナリオもある。自動翻訳はアルゴリズムを人間が組むものなので、カネと組織を動員できる言語が先に行く。よって「外国語→英語」に翻訳は急速に進むだろう。しかし「英語→外国語(日本語)」はそうはいかない。ここでもリアルの世界のパワーバランスが残る。
2010-10-25 03:22:0423)仮に自動翻訳が完璧になったとしても、「日本語で書かれていること」に非日本語使用者が興味を持つのか。「話題がない」「知るべきことがない」「興味のわくことがない」ことは自動翻訳では解決しない。
2010-10-25 03:23:2924)明るいシナリオ。それでもまんが、アニメ、ドラマ、コメディ(ガキつかの好きなアメリカ人の女性とフェイスブックで仲良しだ)、料理レシピなど、日本語のコンテンツへの需要は「ある」ことがわかってきた。
2010-10-25 03:25:09