患者さんの御理解を頂くことの難しさと、Bad Newsを伝えることの研鑽
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@cinnamondiary SHAREというプロトコル自体は普遍的に用いれる応用可能なものと思います。研修会でも、告知のシナリオでロールプレイしても「告知すること」は二の次、そこへ至る準備が大切と気づいてもらい、それがSHAREを用いると上手くできるという体験をすることが大事
2014-02-24 22:50:53@cinnamondiary ・・・という学習をする研修会です。告知ってすることないんですよね、っていうペインクリックや放射線治療の先生も受けにいらしてます。総合診療のDrでがんの患者さんにも関わるので・・・と受けにいらしてた方も。
2014-02-24 22:54:41しつこくCSTの話、続き。 自分の担当している患者さんになにひとつ思い入れや情など持っていないというDrは、そういないんじゃないか、むしろ思い入れがあって一生懸命なDrがほとんどなんじゃないかと思っているのですが、如何せん、その思いを患者さんに伝えるのが下手なDrも多いと思う。
2014-02-24 23:24:39伝えているつもり、伝わっているだろう、あるいは、そんなことは伝えるまでもなく当然・・・そんな風に思っているかもしれません。そしてこんなに患者のことを思って関わっているのだから、それはわかってくれているだろう、そう思っているかも?でも、
2014-02-24 23:27:28患者さんには伝わっていなくて、それがゆえに、Drが親身になってくれない、冷たい対応をされた、見捨てられた、と感じてしまうことも。
2014-02-24 23:29:13SHAREというスキル、それは「私はあなたのことを大切に考えていますよ」「私はあなたのことを尊重しますよ」「その上で最善を尽くしますよ」「一緒にやっていきましょう」そういうこちらの思いを上手に伝えるためのコツなんです。そして、
2014-02-24 23:33:39そういう思いを伝えるのはなんのためか、というと、その後伝えるバッドニュースによるショックをやわらげ、患者さんが自分の問題に向き合って自分らしく生きていくための選択をできるようにサポートするため。
2014-02-24 23:37:08@koji_uasaki あ、スタンスは個人個人で違っていいと思うんです。でもときどきこじれちゃった患者さんや家族が言うほど、Drが冷淡だったり思いやりがなかったり患者のことを全然見ていなかったりしているわけではないと思う、そしてそれは伝え方が足りないんだよ、ということです。
2014-02-24 23:53:33@koji_uasaki 入れ込みすぎると医師としての冷静な判断もぶれちゃいますしね。 逆に距離を取ろうとして誤解が生じると、患者さんも医師の側もストレス大きいと思うんですよね。
2014-02-24 23:59:10スキルってどっか語感が悪いというか語弊があるのかもしれないんだけど、嘘をつくとか誤魔化とかいうようなものじゃなくて、適切な信頼関係を構築しやすくしてくれるコツみたいなものというか。
2014-02-25 00:03:06いくらここでいろいろ力説しても、百聞は一見しかず、なんです。 体験することの強さも実感できます。 とにかく、CST、超オススメなのです。
2014-02-25 00:06:49時間かけて丁寧に説明したらわかってもらえるだろうけど、忙しい外来じゃそこまでできないんだよ、そう思われるDrも多いでしょう。かく言う私もそうでした。 でも、違うんです。
2014-02-25 00:53:15患者さんに十分な聴く準備をさせてあげないと、どんなにがんばって説明しても伝わらないことがあるし、逆に確かにこちらがショックなことを伝えて患者さんがショックを受けたとしても、聴く準備がきちんと整っていると、ショックを受けつつもそのことと向き合おうと、患者さんは顔を上げてくれるんです
2014-02-25 00:56:20結果として、トータルの外来での説明時間は短くすらなると感じています。医療者と適切な信頼関係が構築できると、患者さんは自分の病気と向き合って生きていこうとする力を発揮してくれるようになるから。過剰に不安になったりしないので決して依存的になったりも少ないんだと思います。
2014-02-25 01:02:16もちろん、CST受けただけで、そんなになんでもかんでも簡単に上手く行くようになるってわけではなくて、しまったなぁということはまだまだあって。 そういうときにも、早めに気づいて早めに修正していくことができれば大きくこじれることは少ないんじゃないかと思います。
2014-02-25 01:06:40あとは、患者さんが感情を出したときの受け止め方を知ると、慌てずに済みます。慌ててしまって説明を重ねて必要以上の期待をさせたり逆に畳みかけるような説明で患者さんの不安を煽ったりしなくて済みます。自分が以前より落ち着いて対応できるようになったことで少し、んー、だいぶ、楽になりました。
2014-02-25 01:20:29@Kyoko_555 「大丈夫」っていうのは、ある意味、患者さんが訴えていることに対するの否定ですから……。たいていDrは早く安心させたいだけだったりするので、「大丈夫」の前に訴えに対する共感を示すことで患者さんは受け流されたように感じずに済むかもしれません。
2014-02-25 10:43:07@_kidn CSTは、日本人のがん患者へのアンケート調査を元に、バッドニュースを伝える際の医師に求められる望ましいとされる要素を抽出しプロトコール化したSHAREというスキルを学ぶものなんです。欧米のプロトコールとは異なる要素が抽出されていることもあり、非常に有用と感じてます。
2014-02-25 23:08:00@_kidn 自己流でもそれなりに上手くいくことも多いし実際ほとんどは困らなかったのですが、時に感情を強く表出する患者さんに、どう対応すればいいのだろう、あるいは、もっと上手く対応できないだろうか、と悩むこともあって、そういうところにヒントをもらえて気持ちが楽になったんですよ。
2014-02-25 23:13:00@cinnamondiary PEACEプロジェクトの緩和ケア研修会でも、コミュニケーションのセッションもSHAREに基づいています。ハンドアウトがPEACEのサイトからDLできるかと思います。
2014-02-25 23:15:48Aprildiamond先生の、
【余命を伝えるとき、気をつけていること】
確かに前医での説明内容を殆ど理解していない、患者家族は多いですね。
そのことで、前医のことを悪く言ったり、理解できない患者さんを叱っても何もいいことがありません。