新しい仕組みによるまちづくり――BIDに関するシンポジウムまとめ(2014/3/13)
- mihatsuikutoshi
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フィラデルフィアは全米第五の都市。600万人。もともとアメリカ発祥の歴史があり、元々は古きよき小さな都市形成をしていた。産業的には1880年代には製造業が52%であったが、今となっては数%まで落ち込んだ。産業構造と雇用の変化。中心部居住シェアも確実に低下。
2014-03-13 14:34:56USでは、各種警察や学校や清掃など各種行政Serviceはシティ単位。雇用並びに人口を失ってしまった都市では、これらのサービスが行き届かなくなっていった。都市が荒廃していった。それを解決するために大規模な再開発が展開されたのが1970年代以降。
2014-03-13 14:36:21重要なのは小規模なものと大規模なものをミックスして都市のリニューアルをしていくことである。しかし、大規模な再開発エリアに対して、残った中小規模のゾーンは極めて治安も悪化したりして空洞化が加速していた。これが都市中心部に集中。1990年このような状況を打開すべくBIDの設置。
2014-03-13 14:37:33地権者を中心にして650万ドルの負担金を拠出してフィラデルフィアBIDは設置された。すべてのサービスに関しては、計画と予算を明確化し、アセスメントは不動産価値に連動して設定された。大規模ビルは大きな予算を拠出しており、メロン銀行本店があるビルなどは42万ドルを拠出している。
2014-03-13 14:39:33株主と同様にボードメンバーは不動産オーナーやビジネスオーナーが構成。その下に、マネジメントオフィスが存在しており、ここのポールさんはCEOを務めてきている。さらにその下には重要事業部別のバイス・プレジデントを設置している。
2014-03-13 14:40:37フィラデルフィア中心部のBIDでは、プライベートポリス部門を創り、45%の犯罪発生率を減少。交通事故なども低減。
2014-03-13 14:42:58さらに都市に点在するさまざまな設置物の統合的な管理をするためを行っている。→公民統合したメンテナンス状況の管理を電子的なツールも作ってやっているのは面白い。汚い電柱とかファサードとかそういうものもBIDが改善に向けてマネジメントしている。
2014-03-13 14:44:031992年にはないとキャンペーンを開催。都市中心部に夜間きても安全であることをアピールしながら、イベントを通じて夜間という新たな経済活動を生み出せることを見せている。
2014-03-13 14:44:541992年に自治体がエンターテイメント・アートなどへのさまざまな規制緩和を行ったり、文化施設整備を実施。結果として宿泊客なども増加し、1991年から約3倍維持用ホテル稼働を改善。
2014-03-13 14:46:01飲食店の充実も図り、1991年に62店舗しかなかった、2013年には419店舗に増加。さらに、オープンカフェなどの路上業態開放なども推進し、1995年には0だったが、2013年には327店舗まで拡大。
2014-03-13 14:47:27バナー、ブランターの設置、マップやサインの整備などもBIDが積極的に展開。さらに歩行者に最適なスケールの街路灯も整備。街路灯だけでなく、店舗から漏れる明かりも活かしたランドスケープを設計。
2014-03-13 14:49:27さらに子育て世代に向けた都市環境整備も推進。子供達が遊べる設備、公共空間である公園などのリノベーションについてもBIDが推進。
2014-03-13 14:51:29てか、ちょーデカイSCの共有部管理が民間でできるように、都市の共有部管理も民間でできるんだよね。
2014-03-13 14:52:01初期のBIDでは、知識や能力以上に中心部再生に向けて情熱をもって働く人材が大切だった。それが前提。
2014-03-13 15:06:16米国同様に日本においてもassessmentであって、Taxとして取り扱わないというのが大切なのだろうな。
2014-03-13 15:16:14シンポジウム後
今日はフィラデルフィアBIDのCEOかつ元international downtown association 理事長でもあり、イギリスbidsの立ち上げとかも幅広くやってきた、ポールさんともいろんな話が聞けたのは有益だった。フィラデルフィアにいってオフィスでインターンしようかな
2014-03-13 23:03:30BIDに関するディストリクトマネジメントにかんするコースをちゃんとやってんのは、MIT、フィラデルフィア、バークレー、ニューヨーク市立大とかみたい。
2014-03-13 23:05:58やはり大切なのはちゃんと成果を出すこと。制度があればうまくいくわけではない。そして、一朝一夕には手法の発達はなく、アメリカでも20年以上か改善を続けていまがある。
2014-03-13 23:11:10そして成功事例に群がる役人の手柄欲しさの予算投入はほんと終わってんなと思う。そして事例は食いつぶされる。
2014-03-13 23:25:57