新しい仕組みによるまちづくり――BIDに関するシンポジウムまとめ(2014/3/13)

シンポジウム『人口減少社会における戦略的エリアマネジメント』(2014/3/13)、木下斉さん( @shoutengai )のツイートをまとめた。
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木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

3/13に大阪市からも参加していただき、シンポジウム開催します。 地権者らの財源で街づくり 大阪市、初の条例化 http://t.co/498HKxiE6E

2014-03-01 15:47:03
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

地域の街づくりの資金を、自治体が地権者や住民らから徴収する全国初の制度を大阪市が導入する。...分担金は市が徴収したうえで、事業の財源として法人に交付する。支払わない地権者らには、地方自治法に基づいて過料を払わせることができる。 http://t.co/498HKxiE6E

2014-03-01 15:52:44
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

日本でもようやく地権者というまちづくりの基軸となりうる存在が積極的に事業展開するための制度が動き始めた。今後は国の基本法によらず、機動的な独自条例を作ることが期待される。│「大阪版BIDの制度設計に向けて(案) 」http://t.co/NpoROeK5fh

2014-03-01 15:55:01

「BID」とは?

 BIDは「ビジネス・インプルーブメント・ディストリクト」(ビジネス活性化地区)の略で、自治体が地区の活性化により利益を受ける民間企業や住民ら地権者から資金を徴収。この資金を地権者らでつくる地域団体(BID団体)に交付し、防災や美化、にぎわいづくりに活用してもらう制度だ。

 民間主体のBID団体が地域特性に応じた対策を講じ、それぞれが持つ資産価値の向上にもつながる効果が期待される。

(「全国初のBID条例 大阪市が2月議会に提案へ」 - MSN産経ニュース(2013/11/28)より抜粋)

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

米国のBIDの場合も、サニテーションやパブリックセーフティの話はあるんだけど、それだけでなく、マーケティング面での成果を生み出していくことが極めて大切。あくまで目的は負担金を支払う地権者の資産価値向上、プロパティマネジメントにある。この点が日本だとまだ理解されていない。

2014-03-01 16:09:49
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

植栽や監視カメラとかもあるけど、それは1手段にすぎない。あくまで地権者にとって資産価値向上につながるからこそ、先行投資的に負担金を支払うのである。地区を絞ったまちづくりというのは、公益事業ではなく、共益事業。この点を勘違いしてしまうと成立しない。

2014-03-01 16:10:46

シンポジウム当日(3/13)

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

本日は生憎の雨ですが、予定通り、1991年からスタートしている米国BIDの老舗・Center City DistrictCEOのポールさんをお招きしてシンポジウムやります。お越しになられる皆様、後ほど会場で!!→ https://t.co/uZOKRwY1qR

2014-03-13 10:11:09
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

僕が初めてBIDについて調べ始めたのは13年くらい前だったけど、その時にちょうどうちの理事も今やってくれている保井先生が色々と論文を出されていた。日本と決定的に異なる、不動産オーナーへのアセットマネジメントという切り口に驚いた。

2014-03-13 10:23:44
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

実際に初めてBIDのマネジメントオフィスを訪ねて行った時に、タイムズスクエアアライアンスはじめとして大都市から小規模都市まで、マネジメントを中心に据えた展開にも驚いたのを思い出す。

2014-03-13 10:24:59
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

少しずつではあるけれども、日本では制度がないかこそ事業的アプローチがより発達していると思う一方で、都市へのインパクトという点ではまだまだ弱い。今日は午後のシンポジウムを通じて自分の取り組んできたこの15年間を今一度問い直したいと思う。

2014-03-13 10:27:37

シンポジウム 『人口減少社会における戦略的エリアマネジメント』

官民や組織の壁を超えた連携を生むこと − エリアレベルのストラテジックなマネジメント

● 個別の取り組みを都市の中で、また地域間において、いかにしてつなぎ相乗効果を上げることができるか?

● グローバルレベルで都市の発展のための英知が結集され、共に、事業開発や人材育成が行われるような仕組みの可能性は?

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

さて、これからフィラデルフィアBIDのポールさんの講演からポイントを掴んで、連投させて頂きます。

2014-03-13 14:00:50
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

これから、人口減少社会におけるストラテジック・エリアマネジメントに関するシンポジウムが開始になります。法政大保井先生が挨拶中。 http://t.co/LTNUq9gZMH

2014-03-13 14:05:15
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木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

今日はアドホックに事業にとりかかるのではなく、しっかりと戦略性をもって事業展開をするという意味で、1991年からBIDをCEOとして運営してフィラデルフィア市中心部の再生に寄与してきたポールさんにお話を伺います。 http://t.co/fj6dIIT0PE

2014-03-13 14:10:17
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

ヴィジョンとロードマップを策定し、さらに事業に関するインディケーターを整備する。このフレーム自体を作り上げていくことが極めて大切。

2014-03-13 14:11:21
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

インディケーターを創ることで、市の投資、民間の投資といったことを組み合わせて、いかにレバレッジがかかるのか、ということをディストリクトマネジメントという分野では極めて大切。しかもこれは民間が主導して行政も巻き込みながら作らないといけない。レバレッジの方法はビジネス的だから。

2014-03-13 14:13:29
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

BIDは基本サービスは清掃や暗線管理であるものの、主たる目標は中心部価値価値(不動産価値)を改善していくことにあるため、各ローカルの状況に応じて事業は設計されていく。

2014-03-13 14:22:36
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

USやカナダのBIDは各州によって法律的に位置づけられていて、全国的な統一的法律枠組みは存在していない。一方でイギリスなどでは国として制度を作っている。

2014-03-13 14:23:43
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

BIDは地元の関係者が自ら望んだ上で設定され、その負担金は強制力がある。一方で、イギリスで90年代から開始されていたTown Centre Managementでは民間と政府による寄附をベースとして取り組みが発生していた。

2014-03-13 14:26:45
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

BIDなどの概念はショッピングセンターであれば、その建物に関する共用部の保守や治安とかに関しては皆で負担金を支払って管理している。しかし、個人店舗などが立ち並ぶ中心部ではこのような仕掛けがないがゆえに、全体の集積としてのサービスレベルが低く、競争劣位に立たされていた。

2014-03-13 14:28:06
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

そのため税金のような社会全般に対する義務ではなく、各種清掃や治安維持やマーケティングなどの共益をベースとした負担金、assessmentという概念のもとに資金調達をする枠組みを用意。1970年にトロントでスタートし、1980年代にUSで発生し、90年代に一気に拡大。

2014-03-13 14:30:00
木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

現在は1000を超えるBIDが全米のあらゆる規模の都市で設置されて取り組みをしている。予算規模は20000ドルから2000万ドルと幅がある。

2014-03-13 14:31:54