「ドイツの再生可能エネルギー法は失敗だったのか？」を読む

村上 敦 @murakamiatsushi

ドイツ連邦議会が招集した専門家委員会は、現在の枠組みでのFITは、技術的なイノベーションにも、気候温暖化対策にも有効でなく、廃止するべきだと答申、と報道各社が報じている。http://t.co/14VAj420lR #faz

村上 敦 @murakamiatsushi

先日、ドイツの新聞ニュースになっていることをお伝えしたFIT廃止の提案をした専門家委員会について、より詳しいことが分かりました。 http://t.co/kjvqdwzxsv

村上 敦 @murakamiatsushi

１．この委員会ですが、08年から政府に招集され、年1度、R＆Dとイノヴェーションについて提案書を取りまとめているEFIという組織で、その年報の中でFIT廃止を提案していること。 http://t.co/yLvLiKY1jx

村上 敦 @murakamiatsushi

２．その提案と報道された中身は、たった2ページのみで、結論以外に見るべき内容という内容はなく（研究・報告書のようなものではない）、単にEFIの感想文のようなものでした。

村上 敦 @murakamiatsushi

ということで、中身を楽しみに見てみましたが、収穫なし。それを大きなニュースにする保守系のマスコミ（FAZなど）に、してやられた感だけが残りました。

村上 敦 @murakamiatsushi

このようにして世論は作られてゆくのか、という見本のような事例だったと個人的には思いました。

hideo watanabe @hideomiso

@murakamiatsushi さま。 EFI。こちらの記事でも取り上げられているものと同一でしょうか。「理想と現実にやっとドイツ人が気づき始めた」という締めくくりは浅薄な印象です。 ドイツの再生可能エネルギー法は失敗だったのか http://t.co/ZXrGQmOwuF

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso はい、記事を拝見しました。えらく感情的な文章ですね。SPDとFITが憎いという感じで。EFIの専門家鑑定書については、13年には大きく文面を使ってFIT廃止の立場を鮮明にしていました。基本的に今回の14年のものはその論調と変化もなく、2ページのみ。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso まず、ここで述べられているように、CO2のキャップがEUではかけられているので、再エネをFITで推進しても意味がないというのは納得できる説明ではありません。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso EU-ETSは枠が大きいので、独一国の電力構成の変化でCO2の値段が理性的な価格に是正されるとは思えませんし、自動的にそれによって石炭・褐炭が天然ガスや省エネに置き換えられるというのは楽観的過ぎます。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso 同時に、（もし再エネがここまで普及していなければ）電力ロビーは電力部門でのキャップを交渉の際に、より多く要求したでしょう（彼らだけとは言いませんが、大手電力ロビーの影響でキャップがもとの政治的な希望よりも大きくなっていることは事実です）。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso そしてFITは技術革新をもたらさないという説明も、本文には注がついており、それを辿っていったのですが、明確な根拠となる説明には私には思えませんでした。また、FITの賦課金額と特許の数で技術革新を評価するという手法についても？なところがありました。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso もちろんEFI自体は、それはそれである理由、根拠があってそうした主張を述べているわけで、これを完全否定するつもりはありませんが、これが「正」で、別の結果や論調になっている調査報告書などをすべて「誤」とみなすことの意味はほとんどないでしょう。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso FITを巡っては、市場や金額が大きくなっていることから、様々な立場から、様々な意見が出ています。もちろん過剰すぎる助成措置には厳しく批判するべきだと思いますが、私自身はこのEFIのレポートも「あるひとつの意見」ぐらいにしか捉えませんでした。

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso という感じでお答えしたことになるでしょうか？　過去のEFIのレポートはHPから英語でもDLできます。14年のはまだドイツ語だけですが…ご参考まで。 http://t.co/b5HW22JH9l

村上 敦 @murakamiatsushi

@hideomiso そして再生可能エネにかかわる特許数の推移です。独語で申し訳ありませんが、EFIに対する反論が説明されています。 http://t.co/GPdaUCcWOo