『戦略読書日記』の素

一橋大MBA楠木建教授ご推薦の書物たち。
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楠木建 @kenkusunoki

【本】クリスティアンヌ・ショヴィレ『ヴィトゲンシュタイン:その生涯と思索』。これはハズした。『論理哲学論考』はいくら説明してもらってもいかんせん難しすぎるので、小生としてはヴィトゲンシュタインの生活ぶりをもっと知りたかった。『ヴィトゲンシュタイン哲学宗教日記』はバラシース。

2010-07-24 23:46:09
楠木建 @kenkusunoki

【本】サンデル『これからの「正義」の話をしよう』。講義(説明)がとても上手い。内容的にはごくごくフツー。西洋哲学概説はやはりラッセル『西洋哲学史』がイイ。いずれにせよ思考の前提があまりに西洋(つーか、もろにアメリカン)なので僕には窮屈だった。当面は東洋思想をもっと勉強したい。

2010-07-24 00:02:21
楠木建 @kenkusunoki

【本】中川淳一郎『凡人のための仕事プレイ事始め』。中川氏の本がどれも面白いのは、わりと普遍的なメッセージを繰り出すにもかかわらず、自分の経験に基づいて(経験していないことは言わない)主張するというリアリティがあるからだと思う。小生も大いに見習いたい。

2010-07-23 22:27:04
楠木建 @kenkusunoki

【本】杉作J太郎ほか『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』。内容充実。愛情にあふれた文章がイイ。

2010-07-21 21:51:50
楠木建 @kenkusunoki

【本】ヤン・ソギル『血と骨』。やりきれない話なのにトリップしてしまい一気に読んだ。ひたすら力強い小説だ。

2010-07-21 08:45:00
楠木建 @kenkusunoki

【本】ブルーノ・タウト『ニッポン』。アウトサイダーの観察にはその人の知性のあり方がよく現れるもいのだが、タウトの観察はまさに上等の知性の発露。タウトが亡命者だったとは知らなかった。講談社学術文庫版の解説はヒジョーによろしくない。

2010-07-19 12:24:49
楠木建 @kenkusunoki

【本】白川静『常用字統』。夏は字について考える。イイね!

2010-07-18 15:48:24
楠木建 @kenkusunoki

【本】『拝啓渥美清様』。山田監督の言葉にあるように、人間の「上品さ」とはどういうことかがよくわかる。

2010-07-17 15:46:41
楠木建 @kenkusunoki

【本】内村鑑三『代表的日本人』。素晴らしい。当然ですけど。中江藤樹先生にとりわけ感動した。当たり前ですけど。

2010-07-17 15:44:38
楠木建 @kenkusunoki

【本】『Hotwax 日本の映画とロックと歌謡曲』。梶先生関連の文献としてはいまのところこれがいちばん充実している。

2010-07-14 10:32:26
楠木建 @kenkusunoki

【本】ミシェル・ド・モンテーニュ『エセー(抄)』。究極の恬淡。生活の知性。リアルな生活を突き詰めるとこうなる。モンテーニュはわりと仏教的だと感じた。

2010-07-14 10:30:57
楠木建 @kenkusunoki

【本】マキャベッリ『ローマ史論』。リーウィス『ローマ史』に基づく講和。歴史からいちいち教訓を引き出す。これがまたいちいち本質的。社会的な知識の獲得の方法としては、この種の歴史的方法が最善であるということがよくわかる。

2010-07-14 10:27:13
楠木建 @kenkusunoki

【本】岡村覚三『茶の本』。出版は1906年。この時代の東洋モノの主張はどれも渾身の気合が入っていてイイことこの上なし。「茶道の要義は人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとするやさしい企て」「東洋民主主義の真精神」。

2010-07-14 10:25:00
楠木建 @kenkusunoki

【本】石原慎太郎『わが人生の時の人々』。狂気の自己愛!気持ち悪い読書イノセンに最適。堪能した。

2010-07-14 10:19:59
楠木建 @kenkusunoki

【本】勝間和代『結局、女はキレイが勝ち』。評判にたがわず世紀の奇書。ただ、本当に面白い(悪い意味で)のは前半だけで、後半はフツーの話。この人は本当にマジメな人なのだと思います。

2010-07-14 09:37:16
楠木建 @kenkusunoki

【本】大下英治(2000)『太地喜和子伝説』。面白いエピソードもあるにはあるが、全体的に冗長。

2010-07-11 18:07:50
楠木建 @kenkusunoki

【本】中川淳一郎(2009)『今ウェブは退化中ですが、何か?』。「小人閑居して不善をなす」ということがどういうことだかよくわかる。でも社会に本質的な実害はないということもよくわかった。

2010-07-10 21:32:25
楠木建 @kenkusunoki

【本】水野俊哉(2010)『ビジネス本作家の値打ち』。ビジネス本=知性の極北。

2010-07-10 21:29:59
楠木建 @kenkusunoki

【本】鈴木則文(2010)『トラック野郎風雲録』。仕事への姿勢がイイ。現場をもっている人は強い。僕も現場から離れず、現場を大切にしようと思う。

2010-07-09 09:56:51
楠木建 @kenkusunoki

【本】中川淳一郎(2009)『ウェブはバカと暇人のもの:現場からのネット敗北宣言』。第5章「ネットはあなたの人生をなにも変えない」がとにかく素晴らしい。きわめて上質な社会評論。

2010-07-06 22:39:05
楠木建 @kenkusunoki

【本】『欲望という名の女優 太地喜和子』長田渚左。よろしくない評伝の典型。評伝はもっとドライな記述であってほしい。肝心のことがわからない。

2010-07-04 23:11:09
楠木建 @kenkusunoki

【本】『和モノ事典』。よくまあこんな情報量の多い本をつくったものだ。イイね。

2010-07-04 22:18:08
楠木建 @kenkusunoki

田中哲男『焦土からの出発』。勝手に期待しすぎだったのか、ややnpc。

2010-06-20 09:58:32
楠木建 @kenkusunoki

穂村弘『絶叫委員会』を読む。面白い。イイね!

2010-06-20 09:57:10
楠木建 @kenkusunoki

このところ読む本にハズレが多い。クリーンヒットは『長崎海軍伝習所の日々』(カッテンディーケ)と『ビジネス書大バカ事典』(勢古浩爾)のみ。『真説光クラブ事件』、『日本国家の真髄』は大いにスベッた。

2010-06-13 21:21:24