『戦略読書日記』の素

一橋大MBA楠木建教授ご推薦の書物たち。
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楠木建 @kenkusunoki

【本】鹿島茂『カサノヴァ(上・下)』。バーチャルよりリアル。利己より利他。利他こそ究極の利己。何よりも自由意思。現実の記憶こそ人生の内実。行動は突飛だがカサノヴァの人生は人間にとって大切なことごとを教えてくれる。

2019-04-28 09:53:39
楠木建 @kenkusunoki

【本】古市憲寿『誰の味方でもありません』。脱力系自意識過剰。

2019-04-28 08:13:33
楠木建 @kenkusunoki

【本】福田和也『総理の女』。付き合う女を見ればその人の本当が分かる。伊藤博文の胆力。山本権兵衛の誠実。山縣有朋の規律。原敬の責任感。高橋是清の天衣無縫。近衛文麿の脆弱。東條英機の凡庸。

2019-04-26 13:06:18
楠木建 @kenkusunoki

【本】山口周『劣化するオッサン社会の処方箋』。一流二流三流の定義が秀逸。一流と二流の差よりも二流と三流の開きの方がずっと大きい。世代に関わらず一流も三流もいる。三流比率はオッサンと若者で同じようなもの。私見では昭和以降日本人の平均値は僕の世代(今の60代から50代)が底。環境の必然。

2019-04-23 22:23:21
楠木建 @kenkusunoki

【本】保阪正康『昭和の怪物 七つの謎』。東條英機と石原莞爾。対照的な両者の対比は指導者の質を考えるための最高の教材となる。石原についての僕の評価は『戦略読書日記』にある通り。五一五事件の日本社会へのインパクトと犬養の立派さ。吉田茂の胆力。何よりも著者の価値基準に深く賛同。

2019-04-22 12:02:54
楠木建 @kenkusunoki

【本】小林弘幸『自律神経を整える 「あきらめる」健康法』。小林先生の本はたくさんあるがこれが定番。実にイイ。健康法の本は無数にあるがこれが基盤。基盤が大切。気のせいだからこそ気のせいにしない。

2019-04-18 07:54:05
楠木建 @kenkusunoki

【本】山口周『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』。再読。「システムに最適化した人」という話が面白い。サイエンスの自殺性。

2019-04-14 18:02:14
楠木建 @kenkusunoki

【本】小林弘幸『超一流の人の「健康」の極意』。小林先生シリーズ。薄々勘づいてはいたが、自分が超一流の人でないことがよくわかった。

2019-04-13 22:47:02
楠木建 @kenkusunoki

【本】小林弘幸『「寝入りが9割』の睡眠技術』。寝る前のルーティンの詳細。因果関係の起点は腸内環境。この本を参考に自分のルーティンをつくっていく。

2019-04-12 19:43:03
楠木建 @kenkusunoki

【本】小林弘幸『一流の人をつくる 整える習慣』。小林メソッドはホントに実用的。自分でコンディショニングする。想定内を増やす。すなわちルーティン化。習慣化。寝る前のルーティンがとくに大切。

2019-04-12 18:58:15
楠木建 @kenkusunoki

【本】内田裕也『ありがとうございます』。音楽よりも映画の人だった。ユーヤさんにとってのロックンロールは音楽でなく概念。永遠の昭和の高校生。空回りの美学。すなわちシェキナベイビー。非常に芸能界的芸能人なのが意外。それもまたロックンロール。

2019-04-11 10:30:11
楠木建 @kenkusunoki

【本】小林弘幸『自律神経を整える習慣・運動・メンタル』。小林先生のアドバイスは背後のロジックがすっきりしている。だからこの実践的で実用的。

2019-04-11 10:25:06
楠木建 @kenkusunoki

【本】オリバー・ストーン『オリバー・ストーン・オン・プーチン』。ロシアから見た西側世界。明晰で率直な主張。調整と決断。慎重な楽観主義。ストーンに対する切り返しのキレ。国益と主権の徹底追求。超現実主義。修羅場経験。そして実績。現役政治指導者としてプーチンはずば抜けている。格が違う。

2019-04-04 10:49:37
楠木建 @kenkusunoki

【本】小倉孝保『100年かけてやる仕事』。100年をかけた『英国古文献における中世ラテン語辞書』とそこから派生する話題。面白い題材だが、本題以外への話の展開や取材は新聞的で淡白。他者を慮る空間的利他性も大切だが、自分が死んだ後の人間社会のことを考えた時間的利他性は究極的に尊い。

2019-03-21 16:55:35
楠木建 @kenkusunoki

【本】春日太一『すべての道は役者に通ず』。硬軟取り混ぜての仕事論を堪能。「入力→出力」への意識。日常を生きている中で捨てるものがない。これが芸道。

2019-03-21 11:19:00
楠木建 @kenkusunoki

【本】松田美智子『越境者 松田優作』。元夫人という著者のバイアスがかかっているにせよ、松田優作の実像がよく分かる。アツく繊細な昭和の人。俳優よりもスターになることを望み、実際にスターになり、それに苦しむ。人間の矛盾。

2019-03-13 18:33:00
楠木建 @kenkusunoki

【本】春日太一『泥沼スクリーン』。当代でもっとも好きな映画研究家による私的映画評。面白くないわけがないのだが、それにしても面白い。暗黒の中高生時代。映画(と僕の場合は読書)への逃避。で、社会の主流に背を向ける。まるで自分を見ているよう。学校社会不適応のひとつの典型なのだろう。

2019-03-06 21:11:02
楠木建 @kenkusunoki

【本】中部博『スーパーカブは、なぜ売れる』。基本設計を変えず60年間1億台売れた最強の工業製品。開発のストーリーが素晴らしい。ホンダの芸術的爆破力を感じる。かねてからの疑問なのだが、なぜホンダは毎回本気にならないのか。本気になれるものだけつくればスゴい会社になると思うのだが。

2019-03-06 07:41:28
楠木建 @kenkusunoki

【本】谷川俊太郎『歌』。歌の本質。歌うというのはこういうことか。人間の内発的感情。

2019-03-05 16:19:39
楠木建 @kenkusunoki

【本】片山杜秀『新冷戦時代の超克』。具体に即して徹底的に相対主義を貫く。同世代もあってか共感する。ただポストモダンに限らず多くの健康に生きる人は昔からそうやってきたのではないか。小林秀雄、小津安二郎についての理解が鋭い。

2019-02-26 17:00:58
楠木建 @kenkusunoki

【本】小野一光『人殺しの論理』。大牟田四人殺害事件のように後先考えず殺してしまう凶暴者は稀で、実際の連続殺人者は論理的。ただその論理が壊れている。近畿連続青酸死事件の「後家業者」の化け物ぶりがスゴい。

2019-02-20 20:05:57
楠木建 @kenkusunoki

【本】古坂大魔王『ピコ太郎のつくりかた』。理知的な人。ピコ太郎は一日にして成らず。下積み時代だからこそ好きなほうへ好きなほうへ行くというのが実にイイ。

2019-02-19 10:33:12
楠木建 @kenkusunoki

【本】内田和成『右脳思考』。ひとつひとつ同意しながら読む。著者の『スパークする思考』(大名著)を合わせて読むとさらにイイ。

2019-02-14 15:12:33
楠木建 @kenkusunoki

【本】小川原正道『小泉信三』。闊達にして立派な人物であることは分かるが無味乾燥な評伝。それがイイ。非凡な常識人であった小泉信三のスタイルに合っている。

2019-02-13 10:18:18
楠木建 @kenkusunoki

【本】鹿島茂『ドーダの人、西郷隆盛』。ドーダ研究の最高峰。人間のすべての表現行為はドーダ。定義からしてドーダ理論はあらゆる人為を説明できてしまうというトリッキーな面があるのだがそれにしても面白い。西郷の巨大さとそれゆえの前近代人的限界。さらに面白いのは中江兆民の話。目から鱗。

2019-02-12 20:54:20
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