原発事故による過剰甲状腺癌の推計から、スクリーニング検査の意味を考える。
- skull_ride
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(17)sushikuboさんの1つ目のまとめから重要なツイート→「放射線関連甲状腺がんと散発性小児甲状腺がんには共通点があることが、チェルノブイリ事故の教訓」
2014-03-24 12:11:48(18)Behavior of Small Thyroid Cancers Found by Screening Radiation-Exposed Individuals. J Clin Endocrinol Metab 2001. http://t.co/gY4VLyxAPe
2014-03-24 12:12:32(19)↑2つ目のまとめから、シカゴの病院でのコホート研究。以前良性の病気で頭部~頚部に放射線治療を受けた小児から発生した甲状腺癌を対象に、自然発症群122人とスクリーニング発見群172人に分けて甲状腺癌治療後の経過を比較しています。
2014-03-24 12:12:51(20)放射線被曝の既往がある人に積極的な検査・治療を勧める根拠として紹介されている図3を抜粋。横軸が発癌からの経過年数、縦軸が再発なしの生存率。 http://t.co/RNWE42peN2
2014-03-24 12:13:09(21)腫瘍径10mm未満では長期経過後の再発が約10%なのに対し、腫瘍径10mm以上では長期経過後の再発が約40%となり、小さいうちに発見した方が甲状腺癌の再発率が低いことを示しています。
2014-03-24 12:13:29検査しない、治療しないを実践したらどうなるか
(22)小児甲状腺癌あるいは被曝由来の甲状腺癌に対して「検査しない」「治療しない」とした場合の生命予後に関する文献は見つけられませんでしたが、ここで「放置した場合の長期生存率は50%である」と仮定してみます。(そんなにあるのか疑問ですが)
2014-03-24 12:13:41(23)前半に見積った300人の過剰甲状腺癌に対して、積極的に検査・治療した場合の長期生存率は99%程度ありますから、甲状腺癌による死亡は約3人になります。一方、放置した場合には先ほどの仮定に従うと150人が亡くなります。
2014-03-24 12:13:55(24)現在福島でスクリーニング検査や治療にあたっている現場の方々は、住民が不安がるからなどという理由からではなく、甲状腺癌で死亡する子供を最小限に食い止めるために日々努力されているのではないでしょうか。
2014-03-24 12:14:08(25)いずれにしても検査してはいけない、治療してはいけないと主張する場合には「積極的に検査・治療した場合と比較して、放置した場合に長期生存率が変わらない」という明確な根拠を示す必要があると考えられます。
2014-03-24 12:14:23UNSCEARの集団線量評価に関するマキリンさんの検証
@skull_ride http://t.co/Wgp8eaDtIl 朝日の記事の値は、このTable B 19.の各値を合計したもののようです。 https://t.co/iAD8xKGHsh
2014-03-28 20:27:16@skull_ride ただし、実は、ベラルーシ、ロシア、ウクライナの住民の値1,600,000manGyの中に、避難民の値57,000manGyとベラルーシ、ロシア、ウクライナの汚染地域での住民の値650,000manGyは含まれているようです。
2014-03-28 20:47:42@skull_ride したがって、ヨーロッパ全体での甲状腺の集団線量は 1,600,000manGy+660,000manGy= 2,260,000manGyとなるようです。これに基づいたものが、次の記事です。 http://t.co/IssUS6qeUI
2014-03-28 20:48:57@skull_ride 福島の事故での値は、UNSCEARの報告書本体のドラフトから引用したもののようです。次のブログの下から3番目の画像(はっきりとは写っていないですが)から数値が確認できると思います。http://t.co/yCIiDW4E9X 。
2014-03-28 20:52:34@skull_ride 朝日の記事を書いた人は、チェルノブイリ事故での集団線量の値を大きくしてしまっていたようですね。これからも値は変わるかもしれませんが、現時点では次の資料の約1/20倍と考えておくのが無難かもしれません。 http://t.co/IssUS6qeUI
2014-03-29 19:33:35