外世を読むことについて

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

外世などなくともその物語は、―――つまり外世の一切の内部の表象は、創作されえるし、げんにされていて、している人間も、現世の中の人間だからだ(という事を知っているからだ)｡

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故にまあ…いわば「妄想的消費(妄想的享受?)」とかでもいうのか?これは、欲望「たりえない」として、所謂アイドル消費とか選挙運動に対して主体性を発揮するような活動とかとは区別されるー的な、一種の政治的立場のもと、欲望から追放されるわけよね。

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けれども、実際にワンピでもDBでもけよりなでもぷよぷよでもドラクエでも鬼灯でもなんでもいいので、なんか物語読んでる時の、理解しようとしている時の、(さっきの諦め認識ではないほうの)もう一方の読み手の意識、はどうなってるかってーと

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それが虚構であるとか架空であるとか、そういうことを気にしている暇はない｡まずその世界で何が起きてるのか把握する事から始めないと読めっこないから。あ、その「読む」にはいるまでの各種の紙面上の記号の認識の構造とかそういう話は話を理解する前段階の話だから、別ね

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まあメタ発言とかメタな事態ってのが起る作品もあるよ、デップーとかシュマゴラスとか、あとパプリカみたいのだとか夜のガスパールみたいな文学らへんに メタな役割を持たされるキャラクターもいる。だからなおっさら、外世を外世として見る目線は後景に追いやられるんですけども―。まあ、ちょい我慢

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記号をどのように連関させ読んでるのか、は分析哲学のルート｡じゃなくてそれを読むのは成功して、内容に入った後の問題が外世論ですからね

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それに関する論点を敢えて先取りしておくなら、「後」を解決してる状態で「前」レベルにキャラが出てくるのが解るから読み手は「メタ」発言とか、って言葉使えるのよ

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そのうえで話をすすめるが、あるキャラを妄想するにせよ物語を読みこんで世界状況を理解するにせよ、その時にはその「前」側の…つまり「漫画を読んでいる」という現実状況からみた虚構の認識というだけでなく、読んだ世界側での事実の認識も同時に行っているはずだ。「後」のも一緒にやってるわけ

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それはつまり「キャラとは虚構だ」(外世は表象でしか見られない→外世はなくてもいい(原理化できない)→外世はない)という図式を、逆に外したときのその目線だ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

これ、注意しなきゃならんのが「実際にもしいたら」という話でもない点｡ 外世他者の理解とかをしている時は、「実際にもしいたら」というのが前提されてるわけではないのだと言う事。だってそれだと可能世界になっちゃって、結局こっちの現実レベルで考えてるってことになるから。

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勿論妄想や、物語の「内容の一部」として「実際にAがもしいたら」を考えることは可能。 それが妄想であり夢小説であり、だから。 だがそれは外世読解および認識の、前提ではなく種類の内包にすぎない。…この辺も細かく考えると深そうだけど今は割愛｡

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内容が、世界観とそのなかでの事象がひととおり理解されたとき、そのなかでの動き、出来事っていうのは自分がページをめくる速度や日時、時代や歴史と一切関係がないのもまた読み手は知ってるわけだ。

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つまり、それが虚構であるかないかとかいうのと関係なしに、「ルフィが船員たちとサニー号に乗って航海している」という状況の理解をしている。この時、彼らの世界に自分がいないことも、自分の声が聞こえてないことも(はては作者の言う事さえ聞いてもいな事さえ)知っているはずだ。

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※デップーみたいに聴こえちゃう奴とか聴けちゃう奴の場合は…ああ、それもまた別ね

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そこでその内容理解においてはまずは彼らの歴史のほうが理解されていく。途中から読むか、最初から最後まで読むかといった細かい事は実はあんまり気にならない。なぜなら部分でも別にかまわないから。自分が読もうが読むまいが、そう物語が進む限りそれはつねにかくある通りだ。

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こうしたとき、はじめて「外世」という認識がひらけてくる、と考える。勿論、「現実」、キャラもその話も虚構だが、当人たちの立場、キャラの立場で考える時、それはまずこちらの現実においてアニメや漫画、小説の人物がどう扱われてるかが、一切関係ない立場におかれることから、はじまる。

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そして、その後お話を読み終わって、またそこから何らかの空想などをしていくと言う時、(勿論原作中で描かれた外世他者たちはそれに関わらないと知っていつつも)その彼らが実際にしそうであること、という”かたちで(傍点)”空想を広げてってるし、それを形にして(二次)創作してるわけだ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

…そこで、妄想の別の側面が出てくる。一面では、外世が表象と諦められている側から、虚構にすべて回収したうえでの欲求止まりの欲求だった。 が、これが飽く迄も外世他者の世界を前提した空想や妄想であるがため、それは「実際に」欲望たりえることが可能になる、ということなわけで。

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その欲望が叶うか叶わないかは、もうその次元ではどちらでもよい(叶っても良いが、まあ、八雲紫みたいなのがこっちにホントに表れない限りはありえないでしょう)し、また、さらに重要なことは、ここで空想される世界は可能世界は可能世界でも、外世の可能世界だからだ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

現実の他者の空想は、その他者の欲求の欲求→欲望である、だったけど それってその間に「この現実からの可能世界」というのが挟まれてたから 外世もこれが同じ事言えて 「この外世からの可能世界」とすることが出来れば、同様に欲望として扱えるわけだ

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

まあもっと言えば、ひるがえって、それだけ物語ってのはどっかよくできたものなんですよ、この世の原理にこの世以外の原理が混ざってないとありえないほどの。…信じたくないような話ですけど(僕も疑わしいとは思いますがそうとしか思えないのでもある)｡

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

でもそういう目線で見る外世は結構多くのタイプの空想を説明できるのでわ 例えば「夢小説」のタイプは大きく応用が利く

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

①外世の人物Aについてその外世内でのことがらを空想する場合 ②その外世内で現実のM(現実に自分と同じ世界にいる自分や他人)との世界の場合 ③②の逆でAがこっちの自分のいる世界とおなじ場所にいると空想する場合 ④①の逆で自分が向こうの登場人物の一人であるとする場合

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

いずれにも話が通る まず①の場合は簡単　全員、世界ごと別世界なのだから自分は妄想のシナリオライターでしかなく混じってないから、たんなる「その外世の可能世界」になる

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

その外世の可能世界においての、キャラAがA'と行動することを欲求する、 これはれっきとした欲求への欲求ですから欲望って言えます　動物とかナシで