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Takuma Ishikawa @ishitakuma

「太陽族」などという呼び方の、なんという軽薄さであることよ。あんな、忍耐心のない、アタマのわるい連中が、どうして「太陽」などであってたまるか。「太陽族」にくらべれば、「太陽神」の方が、ずっと健全で未来があるのだ。――武田泰淳「神々の復活を歓迎する」

2014-12-25 19:38:46
Takuma Ishikawa @ishitakuma

「シュルレアリスム写真は環境と人間との疎遠化、治癒的な効果をもたらす疎遠化を準備する。こうした疎遠化によって、政治的な訓練を積んだ眼にはある視野が開けてくる。」と言ったのはヴァルター・ベンヤミンだが、もうちょい話題やスキャンダルを抜きにしても、政治性が語れるようになって欲しい。

2014-12-26 19:43:01
Takuma Ishikawa @ishitakuma

ローマ帝国は、有用な産品の便益をみずからが享受し、ゲルマン人やペルシア人といった隣人たちにそれを与えないようにするために、それらを帝国内にとどめておいた。輸出を禁じられた「不法な」商品には、金属や武器のほか、とくに重要な食料品(穀物、ワイン、塩、オリーブ油、ガルム)→続く

2015-01-28 23:13:57
Takuma Ishikawa @ishitakuma

が含まれていた。この禁輸品リストは、四〜五世紀を通じて長くなる一方だった。購入意欲は持続していたから、自給自足的な傾向にあったというわけではない。しかし、国家はそれをコントロールすることができた。 ベルトラン・ランソン著『古代末期ーーローマ世界の変容』

2015-01-28 23:17:17
Takuma Ishikawa @ishitakuma

ところで白水社の【文庫クセジュ】って初めて買ったけど、紙が柔らかく、やさしい手触りだわ。新書にしては、ちょっと高いけど、翻訳だから仕方なしか。

2015-01-28 23:19:34
Takuma Ishikawa @ishitakuma

四世紀まで、教会の教父たちは音楽に対して疑念と軽蔑を抱いていた。…しかし、四世紀のあいだにその評価は逆転した。音楽に対して、教会は嫌悪と拒否の態度から、統合の意思へと段階的に変化していった。それは、聖歌を介して実践された。…聖歌が受容されたもう一つの理由は、異端派の信徒たち→続く

2015-01-29 00:24:40
Takuma Ishikawa @ishitakuma

が、彼らの教義を歌の節に導入することによって大衆に伝播したことが挙げられる。…しかしながら、異なる見解もあった。教父のなかには、音楽の使用に厳しい見解を持つものがいた。音楽は、神へ向けて歌われる以外に、別の意味をもたらすのではないか? 『古代末期ーーローマ世界の変容』

2015-01-29 00:28:22
Takuma Ishikawa @ishitakuma

(アウグスティヌスは)二つの国の理論と、キリスト教徒であるローマ人がとるべき態度を表明した。ローマは地上の国であり、したがって死すべきものである。キリスト教徒の国は天上にある。すなわち神の国である。したがって、キリスト教徒は地上においては束の間を過ごすのであり、→続く

2015-01-29 00:59:25
Takuma Ishikawa @ishitakuma

地上の国を軽蔑してはならない。キリスト教徒は地上の国にも誠実に奉仕せねばならないが、それが永遠であるという幻想を抱いたり、信仰の存在とローマのそれを結び付けたりしてはならなかった。 古代の知の歴史において、『神の国』は、異論の余地なく時代の転換点 『古代末期ーーローマ世界の変容』

2015-01-29 01:03:22