平川先生による西欧近代科学黎明期の科学者と教会の関係
- CordwainersCat
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@CordwainersCat @Vicke_2011 「なぜ落ちない?」をクラークは「常に神が介入して同じ軌道に維持してるからだ」と考えたのに対し、ライプニッツは「それじゃ神は、出来損ないの宇宙を作った半端野郎ということになるだろがゴルァ」と批判します。
2014-04-12 03:16:11@CordwainersCat @Vicke_2011 そして代わりに「神はそもそも完全無欠な宇宙を最初に創ったのだから太陽系も永遠に安定しているのだ!」と言います。で、さらにこれにクラークが「そしたら神は最初だけ必要で後は要らんいう話で無神論になるだろ、このボケェ」と返します。
2014-04-12 03:18:14@CordwainersCat @Vicke_2011 つまり、考えはそれぞれ違って対立してるのだけど、論理の組み立てが自然哲学と神学が一体化してて、自然哲学的推論の根拠に神学的前提が入ってるんですね。
2014-04-12 03:19:15@CordwainersCat @Vicke_2011 これに対してラプラスがやったのは、ニュートン力学と数学だけを使って、神なしで、太陽系の安定性を証明することでした。これに成功したのがナポレオンに贈った『天体力学』で、だからラプラスは「神という仮説は要らん」と言ったわけです。
2014-04-12 03:21:09@CordwainersCat @Vicke_2011 こうして自然哲学は神学から自立して自律的になっていき、19世紀には自然哲学ではなく科学(science)と呼ばれるようになります。それ以降に「科学vs宗教」の対立史観も出てきて、そのあたりが「傲慢さ」の端緒だといえますね。
2014-04-12 03:23:28@hirakawah そう言う「神の存在」を自然な前提としてしまうのは我々には理解できない感覚ですね。もし「アドホックな事をする神」なんかいたら話がややこしくなるだけですから。 @Vicke_2011
2014-04-12 03:22:11@CordwainersCat @Vicke_2011 「アドホックな事をする神」という観念が思い浮かんだしまうのが、我々が近代の「こちら側」にいる証で、「あちら側」にいた人たちには、何であれ、神は絶対的なものであった、もしくは絶対的でなければならなかったというわけです。
2014-04-12 03:25:23@hirakawah そう言えばラプラスさんて「ラプラスの魔」を提唱して、決定論的宇宙観を主張したお人でしたね。 @Vicke_2011
2014-04-12 03:24:47@hirakawah いろいろ教えて頂いて有難うございます。 @Vicke_2011
2014-04-12 03:33:54@CordwainersCat @Vicke_2011 いえいえ。もっと詳しく見ると、また別のものが見えてくるかもしれません。
2014-04-12 03:35:13@hirakawah @CordwainersCat コメントを求めていながら寝てしまいました。平川さんの説明を聞いていると科学が宗教を駆逐したというより、教会勢力が衰退した結果本来科学が担うことが必然でない領域も科学が担わされてきた近代の姿も浮かんできます。ありがとうござました
2014-04-12 14:24:51@Vicke_2011 @CordwainersCat まぁ、もちろん科学(あるいはそれを模範とする合理主義)の台頭が宗教の衰退を促した面はあるのですが、「世俗化」の原因は「自壊」含めて複合的ですからね。「科学VS宗教」という図式で描けるほど単純ではないのは確かですね。
2014-04-12 16:07:06@hirakawah ちょっと別の視点を持てた一連のTWに、大変感謝です。@CordwainersCat
2014-04-12 16:12:21ガリレオ以前に教会に弾圧されたジョルダーノ・ブルーノ
(ガリレオが 自説をひっこめる原因になった ほんとに、異端審問で殺されちゃった 科学的提唱をした人はだれだったっけ この間 読んだばかりなのに 忘れております。)
2014-04-12 17:31:52ジョルダーノ・ブルーノ だ。 http://t.co/Sg2GPuQ1Pr 【ガリレオはなぜ異端審問で有罪となったのか http://t.co/KQNioK7Gg1】
2014-04-12 17:35:36「イタリア出身の哲学者、ドミニコ会の修道士。それまで有限と考えられていた宇宙が無限であると主張し、コペルニクスの地動説を擁護した」
2014-04-12 17:37:05@CordwainersCat 備考欄でいいので、さっきつぶやいたブルーノさんの話を 入れてあげてくださいませ。 思想の自由に殉じた殉教者とよばれているそうです。
2014-04-12 17:47:49