返したくても返せない奨学金。その背景にある若者の雇用の問題などなど。(4/13集会まとめ)

4月13日に開催された奨学金問題対策全国会議設立1周年シンポ「若者と夢を希望を応援!?『奨学金≒学資ローン』を許さない!」の中継ツイートまとめです。 【登壇者】 基調講演:竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大学教授) 「見つめよう!~困難な時代を生きる若者たち~」 基調報告:大内裕和(中京大学教授・奨学金問題対策全国会議共同代表) 続きを読む
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徳武聡子 @Satoko_Tokutake

竹信さん/大手の正社員でも安心ではない。働けなくなるより家族にお金を持って帰れないことが怖い、という男性も。使い捨てが増えているのに、我慢しないのが悪いと思いこんでいる。中には使い捨てにより利益を上げている会社も存在する。そういう情報も共有しないと若者を助けられない。(続

2014-04-13 13:52:57
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

竹信さん/ブラック企業については述べた。入社しても競争選別する会社がある。長時間労働を半年やって死なない人を、本当に正社員として採用。会社では「予選」と呼ぶ。このような事例がたくさんある。(続

2014-04-13 13:54:33
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

竹信さん/企業者安全ネットを放棄している。それなのに公的な安全ネットも縮小している。企業による福祉が万全という前提で政府は社会保障をボロボロに。その狭間にいる人が落っこちている。そうして若者が貧困化していくことに社会が無頓着。(続

2014-04-13 13:55:50
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

竹信さん/産業構造が転換している。300万円程度の年収で二人が働き、ひとり親には最低保障を、というライフスタイルを森永卓郎さんが提案しているが、これを実現するための条件が全てふさがれている。低賃金、保育サービスの不備、長時間労働も。(続

2014-04-13 13:57:23
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

竹信さん/そういう中で自力で動き始めた若者もいる。若者が安心して働ける社会のために、どういう方向がいいのか。奨学金を返せるだけの雇用が劣化している。そういう方向も見据えて欲しいと思っている。以上

2014-04-13 14:00:10
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

基調報告「奨学金~私ならこう変える~」大内裕和さん/奨学金がなぜ問題なのかという背景は明らかになった。昔に比べて奨学金は根本的に変わった。奨学金の受給は増加。92年(今の40代)は全学生の20%程度。借りている人が少なかった。今は借りていない人が少ない。(続

2014-04-13 14:04:54
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/一部の困窮家庭から大学生の半数以上が奨学金。日本の雇用が崩壊。親の年収が年々定価。97年461万→12年408万円。非正規の平均は168万。戦後の日本型雇用が壊れたので学費が負担できず、奨学金を借りなければならない。個人責任ではなく制度と構造の問題。(続

2014-04-13 14:07:29
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/奨学金については、愛知県の学費と奨学金を考える会。FBなどで活動報告。これを見て欲しい。奨学金問題対策全国会議も設立、「日本の奨学金はこれでいいのか!」という書籍を出版。多くの人に読んで欲しい。(続

2014-04-13 14:08:49
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/奨学金の充当順位(損害金→利子→元本)を変える必要がある。まず元本に充当して返せば減るようにして早期に返済できるように。猶予年数が10年に延長されて改善。が、抜本的解決ではない。非正規になったらそれが続くという現状がある。ずっと返済できないのに年限を切る意味があるか。続

2014-04-13 14:11:24
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/年収が少ないと、奨学金を返済するために破綻する「奨学金破綻」が増える。結婚もできない。奨学金の有無、金額によって結婚率が変わるのではないか。本人の所得に連動して返済額を設定できる制度の導入が必要。年収の5%を返済するようにすれば20年間で返済できる。(続

2014-04-13 14:13:26
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大内さん/本人の所得に連動して返済額が減少すれば、返せる人や延滞金を払うような人が減少する。延滞金の利率が5%に減少したのも大きな成果である。しかし、延滞金そのものが問題。奨学金は返さないのではなく「返せない」。返せない人にさらに延滞金を貸す。廃止を求める。(続

2014-04-13 14:14:48
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/機関保証の問題。奨学金は人的保証をしたら保証人に影響があるのでいざというときに破産などができない。機関保証を進めたいが保証料がネックになる。大学における給付型奨学金は実現していない。無利子は増え有利子が減るという改善はあったが、有利子がいまだに多い。(続

2014-04-13 14:17:13
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/無利子の比率を増やし、学費を賄える程度の額にする。無利子奨学金は枠が少ないのもあるが、給付額が低いので学費を賄えない。中間的には無利子と給付型にして、最終的には給付型のみにするようにすべき。(続

2014-04-13 14:18:58
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/財源がないというが、日本の高等教育予算は財源に影響を与える程ではない。どこと比べても日本の高等教育予算の貧しさは負けない。OECDでは最下位か最下位から2番目。GDP比は0.5%。平均は1~1.2%。よくこれで750校の大学が維持できるものだ。だから大学も貧しい。(続

2014-04-13 14:20:50
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/日本のGDPはだいたい500兆。で、その1%は5兆、0.5%は2.5兆。日本学生支援機構の予算は1.2兆円なので、OCED並みにするだけで奨学金を給付型にできる。日本は富裕層も多い。人口比ではアメリカより多い。税金を取らないから。(続

2014-04-13 14:23:59
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/証券優遇税制があるので、所得1億円を超えると税率は下がることになる。資本金10億円以上の大企業の内部留保金は266兆円。所得財分配機能の再生と大企業への適正課税により財源を確保する。(続

2014-04-13 14:25:42
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

大内さん/こういうことを説明できるようになって欲しい。グローバリズムにより教育が市場化・金融化している。また、奨学金の問題について学校の現場や保護者との連携を強めることが重要。若年層と連携する。こういうことを進めていきたい。今後ともよろしく。以上

2014-04-13 14:27:07
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

(実は、宮本国会議員の挨拶中ですが、ちょっと中断してます。しかし、特別報告並みのしっかりしたご挨拶でした。)

2014-04-13 14:37:28
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

(次に、当事者の方の報告ですが、撮影・録音NGとのことですので、中継も控えます。それにしても、奨学金を返せないという話をすると、世間から自己責任だなんだといわれ、ご自身も苦しんでいるのに、敢えて発言されるその勇気に敬意を表します)

2014-04-13 14:40:20
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

再開。各地からの活動報告です。まずは『愛知県学費と奨学金を考える会」から/2013年に全国会議とコラボでワールドカフェ。参加者に奨学金を考えてもらい、語り合ってもらう。当日は150人が参加。様々な年代・職種の人に奨学金問題について考えてもらうきっかけになった。(続

2014-04-13 15:13:46
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

愛知からの報告/大学の研究室ともコラボ。メディアアート系の講義の受講生が対象。スマホを活用。愛知県学費と奨学金を考える会も1周年。当初2名の会員が24名に。愛知県内の大学に広がり、高校生も参加している。この問題が広がっていることを感じている。(続

2014-04-13 15:15:39
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

愛知からの報告/反貧困全国キャラバンでのシンポなど。奨学金の問題が雇用や社会保障の問題とつながっていることを実感。11月には今野晴貴さんの後援会を企画。多くの人に奨学金とブラック企業の問題を訴えたこの他にも学習会など。学生が語り合うことで理解が深まる。(続

2014-04-13 15:17:36
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

愛知からの報告/多くの人に関心を持ってもらおうと、他団体とのコラボなどをしてきた。しかし、難しいイメージで取っつきにくいと思われている。スマホアプリやミニドラマを活用してわかりやすく伝えたい。全国アンケートも実施し3034件の回答。奨学金利用者は1077名。(続

2014-04-13 15:19:27
徳武聡子 @Satoko_Tokutake

愛知からの報告/有利子の割合は6割。月5万が最多、8万円以上が3割にのぼる。保証は人的保証が機関保証を上回る。学生は保証料の有無しか検討していないのではないか。アンケートの項目に対して「わからない」と回答した学生もいた。これを項目別にまとめる。(続

2014-04-13 15:21:43