【ラブライブ!2期】8話感想まとめ。―『奇跡』の『軌跡』を望んだヴィーナス

アニメ2期を観た私感をまとめております。後々覆される点もたくさんあると思いますが、放送当時にしか抱けない感想を大事にしたいと思います。みなさんの振り返りの糧になれば幸いです。 ・優勝宣言は、グループアイドルの下剋上! ・「新しさ」か「今のまま」か―6話の対立軸 ・ラブソングが映し出す「恋愛」という困難 続きを読む
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momorin @momorin_cloverZ

希と絵里の出逢い。最大級の勇気を振り絞って、声を掛けたはずです。しかし、素直に語れない。本心を見せるのが怖い。傷つきたくない。そのとき希が選んだのは、このときから今まで貫き通すことになる、彼女の一番の処世術でした。#lovelive pic.twitter.com/JSQrczkZCL

2014-05-31 23:26:56
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「私…。うち、東條希!」。関西弁は、素直になれない本当の自分を隠すためのキャラクターだった。どうしても本心を曝け出すのが怖い彼女なりの処世術。タイトルに冠された「私」という一人称は、包み隠さない素直な希の象徴でした。#lovelive pic.twitter.com/QAgElJyZum

2014-05-31 23:30:27
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μ'sに救われた者たちが、μ'sであるために

momorin @momorin_cloverZ

希は、同じ想いを持つのに手を取り合えない者たちの闇をずっと見つめてきた、陰の主人公でした。希が過去を語ることが、これまで描かれなかったカットとともに1人1人の文脈を束ね、μ’sそれ自体の物語へと編み込んでいきます。#lovelive pic.twitter.com/yiwCdmf2kh

2014-05-31 23:39:58
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希は、1stライブに立ったμ’sを「想いを同じくする人を大きな力で繋いでくれる存在」と語ります。穂乃果に導かれて走り出したオリジナルメンバー3人と、手を取り合えずにいた後発組6人、という対比がここにあると思います。#lovelive pic.twitter.com/SRPQxHL7xp

2014-05-31 23:46:07
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すると、後発組6人だけの第5話のステージの意義が際立ちます。μ’sに救われた側である6人で、μ’sとしてのステージを成功させた。私たちもμ’sである、という主体性を確かめ得たことは、大きな意味があったのだと思います。#lovelive pic.twitter.com/3xsQIH4lMm

2014-05-31 23:49:43
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素直でいられる“居場所”という『奇跡』の『軌跡』を残すために

momorin @momorin_cloverZ

必ず形にしたかった。9人で何かを残したかった。μ’sの生みの親としての願いは確かに果たされました。「μ’sはもうすでに何か大きなものをとっくに生み出してる。うちはそれで十分。夢はとっくに…」。しかし、視線の先には…。#lovelive pic.twitter.com/2oAdrGiQyW

2014-05-31 23:54:34
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ティーカップに映る、きっと当時は叶わなかった子供の頃の自分の笑顔。過去の自分にはさせてあげられなかった素直な笑顔を、いま取り戻すことはできないのか。μ’sメンバーに向けられていた母性は、幼き日の自分へと向けられます。#lovelive pic.twitter.com/eBXybiWiyi

2014-06-01 00:04:10
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ラップに包まれた食事は、きっと幼き日に家族とともに囲めなかったひとりぼっちの食卓の象徴。対して、穂むらのおまんじゅうを囲んでμ’sみんなで仲良く食べる姿が描かれます。希が望んでいたのはこれだったのではないでしょうか。#lovelive pic.twitter.com/srmLWTfNpF

2014-06-01 00:10:19
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希の一番の望みは、おいしいものを囲んで笑い合えるような、家族のように素直でいられる居場所だったのではないでしょうか。自分を覆い隠し、支え見守ることを貫いてきた希は、素直な「私」でいられる場所を望んでいたのではないか。#lovelive pic.twitter.com/dxXIibxSaj

2014-06-01 00:20:53
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もうすぐやってくる別れ。ようやく築き上げたこの居場所を失ってしまう。それを前にした今、希は「私」が確かにいる9人のμ’sの証しを残したかった。自分の居場所という『奇跡』の『軌跡』を残したかったのではないでしょうか。#lovelive pic.twitter.com/pi0cGzxBVp

2014-06-01 00:24:23
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素直にさせる荒療治―希を「わしわし」する

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希の語りを聞けば、希の一番の夢が叶っていないことくらい、絵里と真姫にはすぐにわかりました。報われない他人を助ける母性ばかりで、希自身のμ’sへの夢が語られていないからです。2人はすぐにみんなを呼ぶことにしました。#lovelive pic.twitter.com/Qz8me0uOww

2014-06-01 00:30:40
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真姫は希の望んでいる言葉を一瞬で悟ってしまいました。「友達、なんだから」。母親のように支え見守る立場ではなく、友達という言葉で表せる素直な関係。その素直さへの憧憬は、写し鏡のような3人だからこその共感かもしれません。#lovelive pic.twitter.com/cZB25BxUtN

2014-06-01 00:34:54
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9人が揃った希の部屋で、希が飾っている写真が発見されます。写真を慌てて隠す様子には、みんなに素直な自分を見られることが苦手な希の姿が見えます。ずっと隠してきた自分を曝け出すことへの強烈な拒絶感に、荒療治が施されます。#lovelive pic.twitter.com/yUC3L8y8VY

2014-06-01 00:42:19
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飾っていた写真をからかわれ、希は「うちだってそのくらいするよ。友達、なんやから…」とメンバーを前に口にします。自分の想いを信じ、みんなを信じ、素直な自分を曝け出すことに自ら踏み切りました。望んできた自分の姿でした。#lovelive pic.twitter.com/wKanOEZalB

2014-06-01 00:47:11
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希はこれまで、素直になれない誰かを素直にさせてきました。その荒療治の象徴が「わしわし」だと思います。翻って言えば、希は誰かに「わしわし」されたかった。素直にさせてほしかった。そんな荒療治の望みが今、ここで叶いました。#lovelive pic.twitter.com/4sYtQpw8de

2014-06-01 00:51:53
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「9人や、うちを入れて」―「不思議さ」という殻

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希の素直すぎる言葉を聞いて喜ぶメンバーに「もう!笑わないでよ!」と話す希の口調は、凛が指摘するように話し方が変わっていました。素直な自分を隠すための処世術だった関西弁がふいに消え、希を隠していた殻にひびが入りました。#lovelive pic.twitter.com/pxy7nlHO66

2014-06-01 00:56:11
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関西弁もスピリチュアルも、本心が見えない「不思議さ」という殻で自分を覆い隠すためのキャラクターであることが明示されました。素直になれない自分の処世術だったキャラの皮を脱いだ素直な希が、初めて9人のうちの1人として現れた。μ’sは「うちを入れて9人」の居場所です。#lovelive

2014-06-01 00:59:33

子どものように、優しい腕に抱かれて

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自分を曝け出す慣れない恥ずかしさに身悶える希を、後ろから抱きしめるのは絵里。これまでμ’sを包容力のある母性で見守ってきた希が、まるで子どもに戻ったかのように、優しい腕に抱かれています。子どもに戻ったかのように…。#lovelive pic.twitter.com/nzh7T5jQ7V

2014-06-01 01:03:01
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幼き日の希は、いったい何度このように優しい腕に抱かれたことがあったのでしょうか。あの頃浮かべることができなかった素直な笑顔で、安心して頭を預けられる信頼すべき相手は、互いの幸せを願い合うことのできる、絵里でした。#lovelive pic.twitter.com/s3lVojHkca

2014-06-01 01:08:15
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不思議だね いまの気持ち 空から降ってきたみたい

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