【ラブライブ!2期】8話感想まとめ。―『奇跡』の『軌跡』を望んだヴィーナス
- momorin_cloverZ
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ところで、9人のμ’sの証しを残すためのラブソングは結局どうやって作るのでしょうか。そのとき、メンバーは窓の外に舞う雪に気が付きます。どうしても生み出せなかったラブソングの歌詞は、雪に乗って空から降ってきたのでした。#lovelive pic.twitter.com/S0oDKa9apW
2014-06-01 01:15:31雪が降っていることに気付き、寒さに構わず、はしゃいで外に飛び出していく。まるで子どものような姿は、子どもの頃に叶えられなかった友達との時間を、笑顔にしてあげられなかった過去の自分の望みを、今、取り戻すかのようです。#lovelive pic.twitter.com/mfg3YBibDH
2014-06-01 01:21:17恋愛経験のないμ’sはどうやってラブソングを作るのか。答えは、空から降ってくる想いを受け止めることでした。μ’sには、初めて迎える冬に、想いが空から降ってくる。Snow halationというラブソングがありました。#lovelive pic.twitter.com/FAr7P9FoSC
2014-06-01 01:24:26第8話の凄さと、それを導いた希の「好き」
2期で物語の季節を冬へと移すことで、別れが近づく時間の流れとともに、雪というモチーフを立ち上がらせた。そして、μ’sの物語を追ってきたすべての人の共感を生む「スノハレ」というラブソングが生まれるまでのプロセスを、見事に物語と結びつけた。凄まじい構成だと思います。#lovelive
2014-06-01 01:28:09第8話の凄さは、希の内面を描く物語を、μ’s9人の主体性の物語と直結させるだけでなく、ラブライブ!というコンテンツが初めて迎えた冬に生まれた「スノハレ」の意味性とも結びつけ、壮大な物語へと束ねあげたことだと思います。#lovelive pic.twitter.com/G4zmMlRwlq
2014-06-01 01:31:31他のメンバーは空から降ってきた雪を受け止め、その雪に宿った歌詞の言葉をつぶやきます。しかし、希だけは、雪を受け止める前に「好き」と口にしています。希の胸の内には、元々「好き」という言葉があった、ということでしょう。#lovelive pic.twitter.com/eqMflOty2V
2014-06-01 01:37:17希の胸の内には、冬になり想いが空から降ってくる前から、ラブソングの歌詞に似合う「好き」という言葉が宿っていた。あらゆる文脈を「愛」で束ね、壮大な物語を紡ぎだすことは、希がその胸の内を語ったからこそだと言えるでしょう。#lovelive pic.twitter.com/PJnQm8TPcr
2014-06-01 01:40:05あらゆる文脈を「愛」で束ねたヴィーナス
ちょっとした言葉遊びです。9人が希の部屋に集まったとき、絵里は希のことを「μ’sをつくってくれた女神様」と語りました。それはいわば、物語をラブソングで束ねる、愛の女神・ヴィーナスだった、と例えられるかもしれません。#lovelive pic.twitter.com/nqXNo6Wug3
2014-06-01 01:44:11ヴィーナスは金星を指します。太陽・月に次いでどの星よりも明るい金星は、占星術では恩恵を施す吉星。世界各地のあらゆる伝承でも、良い予感を導く星として語られてきたようです。惑星記号は♀。美と愛の象徴であり、スピリチュアルな希のイメージにもなんだかぴったりですよね。#lovelive
2014-06-01 01:47:341期10話、明け方の海で、もしかしたら希は、愛の象徴として、東の空に燦然と輝く「明けの明星」を見つめていたのかもしれません。μ’sを導いた愛の女神として、悩みを振り切ってラブソングで物語を束ねるそのときを願って。#lovelive pic.twitter.com/nxUkJe6GZM
2014-06-01 01:53:49重なるいくつもの“のぞみ”の物語
最後に、第8話のタイトルである「私の望み」に重ねて、この回で描かれたいくつもの“のぞみ”というモチーフを整理して、まとめとしたいと思います。それは、私の“のぞみ”であり、女神の“のぞみ”であり、みんなの“のぞみ”だったと思っています。#lovelive
2014-06-01 01:58:47「私の望み」に冠されたのは、「うち」ではなく「私」という一人称。関西弁やスピリチュアルという「不思議さ」の殻で包み隠さない希を象徴していると思います。過去を語り、素直な自分としてμ’sの9人のうちの1人になりました。#lovelive pic.twitter.com/7qcTZKKy4b
2014-06-01 02:02:14「私の希」と変換すれば、絵里主体の眼差しが立ち上がります。誰よりも希を理解し、寄り添ってきた親友。写し鏡のような関係性の中で、絵里の幸せを願い続けてきた希への恩返し。今度は私が、大切な私の希の幸せを叶える番でした。#lovelive pic.twitter.com/gAYiLVpLKP
2014-06-01 02:05:14μ’sを創った「女神の希」は「女神の望み」を抱えていました。それは愛の女神・ヴィーナスとしての願い。女神が愛を語ることで、μ’sはラブソングのもとに主体性を強め、あらゆる文脈を束ねる壮大な物語を紡ぎあげました。#lovelive pic.twitter.com/eFgGIkSq09
2014-06-01 02:07:51そして「みんなの望み」。希を描く物語は誰もが望んでいた回だったと思います。その望みは、同じく2期で誰もが期待していた冬の名曲を導くプロセスとして描かれた。μ’sに想いを託すみんなの望みが凝縮された回だったと思います。#lovelive pic.twitter.com/ounOxtXM8s
2014-06-01 02:10:52次回「心のメロディ」。「スノハレ」をモチーフとした“何か”が描かれるのでしょうが、どんな形になるのかはまったく予想がつきません。いよいよ冬、最終予選。愛の力で主体性を強めたμ’sはどんなステージを迎えるのでしょうか。#lovelive pic.twitter.com/uakXXdlrqd
2014-06-01 02:13:31以上で第8話の感想まとめは終了です!凄まじい圧巻の回を経て、次回が本当に気になります。誰もが共感できる明確な形でスノハレの予感が示されて、どんな展開を迎えるのか。きっとまた、予想を大きく覆すような物語が待っているのでしょう。期待して9話を待ちたいと思います!#lovelive
2014-06-01 02:20:03