「いつもお世話になっております」的な無難な挨拶は、「私には損得勘定に基づいた交渉を受け入れる用意ができています」という意思表示

無難な挨拶ができる人と仕事を始めるときには、個人的にはある程度の安心感を持っていることが多い。意見がぶつかってもどうにかできる感というか。
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medtoolz @medtoolz

経営の精神は大切。あれは会社の成功に身も心も捧げる奴隷がほしい、という願望ではなくて、むしろお金を儲けるために自分にとって有利な行動を探索できる、目先の利益にがめつい人になろうよ、みんなもっとお金で物事を考えようよ、という発想なのだと思う

2014-06-06 13:13:02
medtoolz @medtoolz

成功ってそもそも難しいし定量できない。すごく真面目な誰かが心から会社に良かれと思って為された何かは、下手するととんでもない災厄になったりもする。忠誠度だけが極端に高い味方って、背中に座られるとむしろおっかない。

2014-06-06 13:14:03
medtoolz @medtoolz

自分の利益ばっかり考える小ずるい人は、意見が割れても落としどころを見つけやすい。何か別の施設とトラブルになった時に、「奴等は阿呆の集団です。病院として思い知らせてやりましょう」と進言する人よりも、その機会からお金を引き出す手段を思案する人のほうが、味方としてずっと頼もしい

2014-06-06 13:14:04
medtoolz @medtoolz

お金というのは正義や道徳から何よりも遠いその代わり、最も多くの人と価値を共有できるものさしでもある。お金の話ができる人が集まって何かをやると、それは劇的な成果ではないかもしれないにせよ、最低限水平と直角のそろった建築物に到達できる蓋然性は高くなる。

2014-06-06 13:15:07
medtoolz @medtoolz

勤務する場所が変わっても、やっぱりお金って大事だよなと思う。お給料をいただかないと食べていけないのは当然として、いただく正義や道徳が全く異なる初対面の誰かと価値を共有する入り口として、お金の話はとても役に立つ。

2014-06-06 13:16:10
medtoolz @medtoolz

お金の話が嫌いな人って案外少ない。お互い異なった正義が衝突しそうになっても、お互いの目標や価値観をお金で表現しつつ、ひたすらお金お金で話題をつなげると、どうにかうまくやっていくための入り口にたどり着けることが多い

2014-06-06 13:17:11
medtoolz @medtoolz

「お金じゃない」人と話すのはとても難しい。たとえその人が自分の味方であることを公言してくれていても、それは正義の一致という誤解でしかない。誤解は制御できないからおっかない。

2014-06-06 13:18:12
金平 恵介 @KKanehira

@medtoolz もめた時、とにかく感情であったり、正義だったり・・する「お金じゃない」ものを無理やりにでも価格に変換しないと落としどころを失いますね。

2014-06-06 13:21:56
medtoolz @medtoolz

@KKanehira 分かり合うという状況を、お互い妥協して歩み寄った状況と、自分が相手を論破した状況と定義する人とがいて、お金じゃない人は、往々にして後者なんだろうなと

2014-06-06 13:23:20
金平 恵介 @KKanehira

@medtoolz そもそもの目標が感情の消費だったりしますよね。

2014-06-06 13:26:59
medtoolz @medtoolz

@KKanehira それ、ものすごく怖い。。

2014-06-06 13:28:00
えび @ebiben2008

@medtoolz 結局金銭面で利害関係を一致させるのが一番なんですよね。

2014-06-06 13:19:29
medtoolz @medtoolz

@ebiben2008 信念が完璧に一致する人よりも、お金の話ができる人の方が、結局関係が長持ちするんじゃないのかなと。。

2014-06-06 13:20:20
えび @ebiben2008

@medtoolz 信念が一致することは多くないですしその後些細な違いでもめることもあります。信念が一致しなくても共に行動したほうが自分にとっての利益になる(合意によるので相手も自らの利益となると考える)と割り切って行動するという選択肢は大事。

2014-06-06 13:24:41
medtoolz @medtoolz

@ebiben2008 目標が正義の確立だったりすると、殺し合いまでエスカレートしたって不思議じゃないですもんね。

2014-06-06 13:28:43
えび @ebiben2008

@medtoolz 歴史的に見てもそうですよね。主義主張での対立はとにかく先鋭化します。理想論が大事な場面もありますが、利害得失を共有することで防げる対立もあります。金銭や経済的な利益は多くの人にとっての共通言語ですし、そうあるべきです。

2014-06-06 13:32:08
medtoolz @medtoolz

正義はたぶん、影絵として認識される。ある方向から見て同じ形に思えた正義は、立場が異なれば全く違った形に見えてくる。形の変化はたいてい、味方と信じた誰かの裏切りとして認識される。同じ正義をいただいたと自認する味方に背中を任せ、任せた背中を刺された事例はそんなに珍しい話でもない

2014-06-06 13:20:17
medtoolz @medtoolz

知らない誰かからの電話を受け、「いつもお世話になっております」と無難に返せば、とりあえず目先の利益に結び付く可能性は高くなる。知らないやつにお世話になった記憶はないからとそうした返答に突っ込む人は正しいけれど、裏を返せばお金の話ができない可能性がある。

2014-06-06 13:22:21
medtoolz @medtoolz

「いつもお世話になっております」的な無難な挨拶は、「私には損得勘定に基づいた交渉を受け入れる用意ができています」という意思表示でもあって、無難な挨拶ができる人と仕事を始めるときには、個人的にはある程度の安心感を持っていることが多い。意見がぶつかってもどうにかできる感というか。

2014-06-06 13:23:22
medtoolz @medtoolz

天下国家を損得勘定で語る人にも2種類ある。大きな損得で国家を語る人と、損得勘定のたとえを引きつつ自らの信仰を表明する人と。目先の利益を語ってもらうことは、ある種の試験紙になる。

2014-06-06 13:24:23
medtoolz @medtoolz

目先の利益を無視する人の語る国家は、反対はできない代わりに同意も難しい。たいていは実現不可能な、きれいに過ぎるアイデアが提示されて、実現できなかった原因は現場の人達に押し付けられてしまう。プランはこんなにもすばらしいのに、無能な現場が全部台無しにした、と総括される。

2014-06-06 13:25:24
medtoolz @medtoolz

暫定的な改善策と根本的な改善策とがあったとして、暫定的なやりかたのもたらす小さな利益を語れない人に根本的改善を任せると、ろくでもない結果を招く。長い目で見た損得で根本的な改善を選択する人と、正義や道徳から生まれた感情に基づいて根本を選ぶ人と。区別しないと危ない。

2014-06-06 13:26:25
medtoolz @medtoolz

100円を拾えば誰だってうれしい。そのうれしさを否定しない人とは、きっといつか損得勘定で分かりあえる。100円分うれしくなった自分を否定する人とは、個人的には距離を開ける。小さな利益に素直でありたい。

2014-06-06 13:28:34
igi@爆益資産無双 @igi

.@medtoolzさんのお金という尺度の話。例えば誠意を見せろということで謝罪金を見せるとして、それは額面の絶対的な多寡で示せるものなのか、それとも相対的に相手にとって負荷がかかる額面であるべきなのか?ってあたりの、絶対値なのか相対値なのか?ってあたりの尺度観がモヤモヤする。

2014-06-06 13:32:59
medtoolz @medtoolz

@igi そのあたりたぶん、自分たち病院の人間は、患者さんという絶対的に弱い立場の人たち相手に仕事をしているだけなので、他の業界の人たちに比べると、考え方はまったく甘ったるいのではないかと思うのです。

2014-06-06 13:34:44